宮沢賢治ちょこっと旅
 2018年8月4,5日、図書館巡りではないのだけれど、青森のねぶた祭と岩手県花巻市の童話村に行ってきたので、ちょこっと紹介します。
     
 宮沢賢治記念館は、タクシーで移動しました。記念館の入り口は木造階段で、367段あります。1段に1文字ずつ「雨ニモマケズ」の詩が書いてあり、くじけないで昇るように励ましています。しかし…相当きつかったです。
 記念館では、「セロ弾きのゴーシュ」特別展があっていました。直筆原稿はもちろんのこと、賢治が使っていた楽器や楽譜などが展示されていました。 常設展にも賢治の使っていたものや、直筆の詩や短歌、収集していた鉱物などが展示してありました。 中は写真撮影はできませんでした。
 記念館の前には、『注文の多い料理店』に出てくる’山猫軒’ がありました。作品のイメージから西洋料理のレストランかと思いきや、お土産売り場がある奥に奥に食堂というほうがぴったりな感じのお店がありました。洋食もあるのですが、名物の冷麺を食べました。冷やし中華みたいなものかと思っていましたが、しらたきのような麺で、キムチ味のスープ、チャーシューとゆで卵、キュウリ、スイカがのっていました。
 記念館から下ってイーハトーブ館に行く途中に、日時計花壇や南斜花壇 など賢治が設計した花壇が再現してあります。花壇だけではなく注文の多い料理店の入り口を思わせる石垣や 「山男の4月」のタイル、「よたかの星」のモニュメントなど、見どころがいっぱいあります。イーハトーブ館の入口は銀河をイメージしています。
   こちらは、入場無料のイーハトーブ館です。賢治関連の出版物がいろいろ置いてあって、私はこちらでお土産を買いました。童話関連の文具やTシャツなどがあったからです。図書コーナーもあり一般書店ではなかなかお目にかかれない本もあったので、取り寄せる参考になりました。
 宮沢賢治記念館の道向かいには童話村があります。子供も楽しめる公園になっています。いたる所にモニュメントがあり、童話の中の文や、詩が書かれています。小学6学年の国語の教科書に出てくる『やまなし』の川もありました。   
       
童話村の中にある「賢治の学校」では、撮影OKでした。工夫された展示と演出で、子供が喜びそうな仕掛けがいろいろありました。
     
賢治の学校を出ると、「賢治の教室」とよばれる小さなログハウスが6棟あります。賢治の童話に出てくる 動物や研究した植物・鉱物について展示・解説がありました。  
 今回の童話村は1人で汗だくで回って約2時間程度でした。一人の作家のためにこれだけの記念館・資料館・レジャー施設をつくるなんて、他にあったかしら・・・?
反省点はレンタカーで回ればよかったなということ。賢治ゆかりの地も周辺にはあちこちにあったようですが、徒歩で回るにはちょっと遠く、路線バスはほとんどない状況です。
行かれる方はぜひ参考にしてください。