私と石川県立図書館との出会いは、図書館検索サイト『カーリル』。私が勤めている市立学校図書館は、Webで本を検索すると、ショッピングサイトに繋がらないようにブロックがかかります。それでいつも『カーリル』を使うのですが、 ほとんどのサイトは価格が分からないため、 結局、家で価格を調べなおし、購入計画を立てていました。あるとき、県内の図書館には無い本があり、全国に枠を広げたとき、たまたま開いた石川県立図書館の検索画面に価格が掲載されていることが分かったのです。そこからホームページに入ると、できたばかりの図書館で何と素敵なことか!ずっと行きたいなあと憧れていたのでした。
金沢駅 入り口は4カ所あります。どこから入ろうかと1周してしまいましたが、どこから入っても裏口感(?)がありませんでした。
京都駅から”サンダーバード”に乗っておよそ2時間で金沢駅に到着。そこから路線バスで20分。県立図書館に到着です。駅と図書館の造りが似ている!新しい建物はコンセプトが兼六園のイメージなのでしょうか。昔ながらの建物も点在し、街全体が調和されていて素敵です。
外観 カウンター ラザニア ショップ
まずは腹ごしらえ。『ハム&ゴー』というカフェが併設されています。寝転べる広いソファーやテラス席があり、ハンバーガーやカレーライス、ガパオライスなどランチメニューと、 ケーキやプリンなどのデザートにドリンクも多種で充実していました。私はラザニアのサラダセットを頂きました。チーズもお肉もたっぷりで満足満足です。  
だんだん広場  読書通帳 セルフステーション
 閲覧エリア・展示エリア等に入る手前に、『だんだん広場』というスペースがあります。来館者が自由に、ゆったり、まったりできる場所です。おしゃべりしたり、ねころんだり・・・でも騒々しくない所。団体で利用するときの研修等にも使えるよう、プロジェクター&スクリーンもあります。 本は全てICタグを使って管理されています。貸出返却、座席予約、検索などができるセルフステーションが各階のあちらこちらにありました。座席予約といっても、キャレルや閲覧席ではなくグループ学習室やインターネットコーナーなど特別な席です。 
建物の中心が大きな円形の吹き抜けになっているため、フロアも円形です。そのため、階段の高さ分、広い壁になっています。その特長を活かして、ぐるっと見渡せるように展示窓がついていました。この展示窓の展示物は、ディスプレイの専門家に指導を受けながら、半年に1回のペースで職員が手作りで入れ替えを行っているそうです。
展示窓のある壁の裏側は書架になっています。テーマごとに、4階まで いろいろなコーナーが作られています。幾層にも年輪が広がっているのでBiblioBaumという愛称がついているのでしょう。配架も左に進むにつれて年代が進んでいくようになっているコーナーがあちこちにありました。とても貴重な本もあり、開架で置かれているところが素晴らしいです。
子どもエリアです。本を読むだけでなく、大人も子どももゆったりとくつろげる空間です。アスレチックのような場所もあり、体も鍛えられます。でも、騒々しくない。素敵です!   
全体を見渡したフロアマップです  絨毯にも表示されています。 手すりの表示は点字つきです 子どもエリアはカラフルです
広くて迷子になりそうだけど、いろんなところに エリアマップや表示があるので、案内図をもらって歩けば迷いません。 
授乳室やおむつ交換台、1人になりたいスペースや お弁当が食べられるスペースなど、多様な利用者に配慮した造りになっています。
石川県の自然の紹介  イベントの展示物   子どもエリアの書架サイン 新聞コーナー(新しいのは別のフロア)
   
 いろいろな発見!背ラベルは3段ラベルで、分類記号はNDC3桁~6桁のものまであり、その通りに並べられていました。図書記号は著者名の頭文字1文字と、書名の1文字目の2文字。例えば岡田淳・著『ムンじゃクンジュは毛虫じゃない』は(913.6/オム)となります。これでシリーズが並べやすいということでした。また、学校支援は基本的に各市立図書館がやっています。これは、どこの県立図書館とも一緒です。児童書は全点買いだそうです。学校支援用の本が置いてある部屋があり、副本でたくさん用意されていたり、新しく出版された本を手に取ることができるので、直接来ることができる先生や学校司書さんは大いに活用しているそうです。また、小学2年生が「町たんけん」で見学にやってくるそうです。楽しいだろうなあ。
 私の紹介はこのくらいにしておきます。まずは、石川県立図書館のホームページに行ってみてください。そして、実際に足を運んでみてください。金沢の住人になりたいなぁと思いますよ。