この学校は,中高一貫教育だったり,デザイン科があったりと,他の学校とは違う特色があるので,学校図書館もひと味違う雰囲気を感じます。
入り口を入るとすぐに,柱のまわりに飾られた新刊コーナー(?)があります。保護者控室に使われることを考えてのディスプレイだったのかもしれません。 どの本もすぐに読んでみたくなるような本が並んでいました。今回は,3時間ほど時間があったので,ここの本を3冊も読ませていただきました。
入り口の新刊特設コーナーとは別に,季節物のディスプレイもありました。
カウンター越しに見える司書室も素敵だったし,ブラインドの向こうには外から見えるように粘土細工の宇宙人が飾ってありました。ケロロ軍曹は,作者がここのデザイン科出身なので,いろんなところに登場しています。 
 湾曲した書架や,向こう側が見える背板がない書架,平湯モデルを思わせる書架などが,整然とではなく,動きをつけて配置されていました。図書課のことをしっかり勉強されている配置だなと思いました。まだ,たくさん書架に余裕があり,うらやましいかぎりです。
 ラベルは3段ラベルと1段ラベルが混在しており,中学生向けと高校生向けは分かれているところもあれば,そうでないところもありました。絵本コーナーも独立してありました。これは手に取りにくくなくていいですねえ。
  気になったのは著者記号がアルファベット表記だったこと。ABC順ならアルファベット表記でいいけど,AIUEO…(アイウエオ…)順ならカタカナがいいのではないかなあ〜と思いました。〈他の学校でも見たことはあるのですが〉
   
 さすが,デザイン科があるだけあって,表示サインは手書きのレタリングが使われています。図書館が学生の作品発表の場にもなっています。ガラスのショーケースは貴重そうな『ビルマの竪琴』と『不思議な国のアリス』の飛び出す絵本とそれに関する学生の作品が:飾られていました。なんかアメリカっぽいなあと思いました。