2005 夏休みの自由研究


山と野原の土調べ山と野原の土調べ  次男 小学5年

山の雑木林にある土と,ふもとの野原の土の違いを調べました。土の観察はルーペや顕微鏡も使いました。理科で「植物の生長」について勉強しましたが,実際の野山の観察でも理科で学んだことが役にたちました。そして,さらに確かめたいことが出てきました。それは,調べている途中で次のようなことに気づいたからです。

  1. 雑木林では木が多いために地面の近くでは日当たりがわるい。草が少なく,生えていても背が低いものが多かった。このような場所では,その環境に合うような草だけがはえているのではないだろうか。
  2. 雑木林でも,木が少なくて地面まで日光があたる場所では草がよくのびていた。背の高いススキも生えていた。ススキは種が風であちこちに運ばれるだろう。だから,雑木林全体にもたくさんの種がねむっているのではないだろうか。

自然の野山で草の成長に関係があるのは,土の種類よりも日当たりのぐあいではないかと思っています。この次は実験でそれを確かめようと思います。


カスミサンショウウオの観察記録カスミサンショウウオの観察記録 3年間のまとめ  長男 中学1年

わが家のホームページにもよく登場したカスミサンショウウオについて,今までのことをまとめました。小学4年生の時から幼生を飼育して,10匹のうち2匹が元気に育っています。初めは好奇心から飼育をはじめましたが,カスミサンショウウオのことがきっかけで,僕は地球環境に関心をもつようになりました。

カスミサンショウウオなどの小型サンショウウオは,長崎県や日本全国でもレッドデータブックで絶滅を心配されている生物です。このことを知ってから,飼育をすることに抵抗を感じていました。そのために,今回の発表では飼育方法のノウハウにはあまり触れていません。生物については,現在多くの種類が絶滅を心配されています。それは「生物の多様性」が地球の環境を支えていると考えられているからです。人間は自分たちが都合のいいように環境を利用してきました。しかし,その陰では人目に触れない多くの生物たちが生活の場を追われることもありました。カスミサンショウウオから教えてもらったことを,僕は必ず将来に役立たせたいと思います。

今回の僕たちの自由研究を評価してくださった先生方に感謝申し上げます。これからも,身の回りの自然から多くのことを教えてもらい,教室のそとでもたくさんの経験をしてみたいと思います。


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