宇宙学校・ながさき

長崎大学中部講堂 長崎大学学長ごあいさつ 日本のロケット開発
会場の長崎大学中部講堂 長崎大学学長ごあいさつ 日本のロケット開発のはなし

平成17年12月17日,宇宙科学研究本部(ISAS)主催の「宇宙学校」が長崎大学文教キャンパス中部講堂で開催されました。「宇宙学校」は小学4年生から中学生を対象に,宇宙への理解を深めるという目的で研究者の方々が中心となり,講演を中心とした授業形式で開催されます。

探査衛星「はやぶさ」 ロケットと電子技術 活発な質疑応答
探査衛星「はやぶさ」の説明 ロケットと電子技術のはなし 活発な質疑応答

講義の後には普通よりもながい質問コーナーがあって,参加した小中学生からは盛んに質問が出ていました。講師の先生方は,ひとつひとつにていねいに,ユーモアを交えながら答えてくださいました。

ブラックホール 生物と宇宙 ペンシルロケット
ブラックホールの説明 生物と宇宙のはなし ペンシルロケットの模型

糸川英夫先生のペンシルロケットが日本のロケット開発の始まりでした。それが今では,各種の人工衛星や惑星探査機を宇宙に運ぶまでになっています。今の小中学生が大人(中年?)になる頃は,ひとり100万円くらいで宇宙に出ることができると予想されています。日本からニューヨークまでの出張も日帰りができるそうです。

長男の感想
日本のロケット開発の歴史に興味がありました。小さなペンシルロケットが,現在のようなM-Vロケットに発展していったのはすごいことだと思います。ロケットをコントロールするのに,多くの電気の専門家の人々も参加していることを知りました。先生がたの説明がとても上手だと思いました。

次男の感想
ブラックホールの話しと,宇宙のカエルの実験がおもしろかったです。むずかしくて,よく分からないところもあったけど,宇宙の話しはとても楽しいと思います。また今度も来たいと思います。

お父さんの感想
かつての陸軍の名機「隼」を設計されたのが,糸川先生であったことを思い出しました。会場では演者のおひとりとお話しができました。宇宙関連の事業は,軍事面での機密などがあるのでは?という私の問いに対して,ロケット本体についてはたしかにその通りだそうです。しかし,天体観測の方法論やそのデータ解析については,国際的にじつに活発な交流が行われているとのことでした。講師の先生はとても人間味のあるかたばかりで,宇宙環境にも配慮をされていることがよく分かりました。進行役の小山孝一郎先生が絶妙で,会場は終始大いに盛り上がっていました。

時 間 割
校 長 : 小山 孝一郎 先生
9:30〜 開校式
第1時限
9:50〜11:00
講 演
「ペンシルロケットから50年」      的川 泰宣 先生
映 画
11:15〜12:03
「M−V 宇宙へ」
第2時限
13:00〜14:25
ロケットと惑星探査
(1)ロケットと電気屋さん          橋本 正之 先生
(2)月探査ラッシュ              加藤 學 先生
映 画「小惑星探査機『はやぶさ』」
第3時限
14:40〜16:05
宇宙と生命
(1)X線でブラックホールを探る      海老沢 研 先生
(2)重力といきもの            黒谷 明美 先生
映 画「X線天文衛星『すざく』」
16:05〜 閉校式

宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部


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