大津町・阿蘇市役犬原(2011.4)

あいにくの雨となったが、今日も県内観光を決行。
ドライブ中に気になっていた場所を訪れることにした。

ここは、大津町。
熊本空港から県道36号線を通り、県道202号を阿蘇方面に進むと、横綱不知火の立像がある。

横綱不知火。

大津町出身。
1862年に第11代横綱となった。
176cm、124kg。
「白鶴の翼を張れるがごとし」と称された。
大変な美男子だったそうだ。

熊本県には、宇土出身の横綱不知火もいる。
第8代横綱で、第11代横綱不知火の師匠でもある。
紛らわしい・・・

ものすごくインパクトがある不知火の像。
いつも気になりつつも通り過ぎてしまうので、いつか寄ってみようと思っていた。
誰もが気になっているのではなかろうか。

熊本出身の関取と言えば、肥後ノ海、濱ノ嶋、智ノ花。
最近では、千代白鵬、普天王。
この二人は、土俵の外でのことが有名だった。

ようやく佐田の海という有望株が出てきたので、彼に期待したいものだ。

場所が変わって、阿蘇市役犬原。
ものすごい勢いで水が湧出していて、とても気になっていたところ。
この辺り一帯は、湧水群として有名のようだ。

役犬原は、「やくいんばる」と読むそうだ。
何か由来がありそうな地名だが、よく分からなかった。
後で、調べておこう。

近くに、河童とマーライオン?の石像があった。
これは、不要ではなかろうか・・・
河童は妙な格好をしてるし・・・

役犬原の湧水から奥に入ると、「霜宮」がある。
「霜宮」といえば、「火焚き神事」が行われる場所だ。

「火焚き神事」は阿蘇の農耕祭事として、国の重要無形民俗文化財の指定を受けている。
ここ「霜宮」は、昔、隕石が落ちた場所で、御神体は隕石だと言われている。

「火焚き神事」は、鬼八伝説によるもの。
阿蘇を開拓した神・建磐龍命が的石に向けて弓矢の稽古をしていて、家来の鬼八は、矢を拾っていた。
99本目までは、ちゃんと拾って手渡ししていたのに、100本目で面倒くさくなり、足で蹴り返した。
それに対して怒った命が、鬼八の首を刎ねたところ、鬼八は「霜を降らせて五穀を害を与える」と言い残し死んだ。
その言葉のとおり、阿蘇に早霜がおり農民が困る事態になったので、命は霜宮を作り、「火焚き神事」により鬼八の霊を慰めた。
ということに由来している。

火焚き神事をする場所が分からなかったが、やっと小さな案内板を発見。
先ほどの神社のすぐ近くだった。

火焚殿の入口。

御手洗水神。
この水で目を洗うと、眼病が治るとのこと。

火焚殿。

「火焚き神事」では、火焚き乙女が、59日間、火を焚き続けるという。
一度見てみたいとも思うが、神事であり、観光で訪れるのは申し訳ない気もする。

阿蘇には、このほか「御田祭り」「火振り神事」という独特の農耕祭事が残っている。
雄大な自然景観も魅力だが、神話の時代から続く阿蘇の祭事も非常に興味深い。
まさに、九州、日本を代表する観光地だと思う。

帰りに寄った立野駅。
トロッコ列車で有名な南阿蘇鉄道の始発駅である。

狭いのかなと思って、行くのを躊躇していたが、立野駅前は意外と広かった。

明治40年創業のニコニコ饅頭。
ネーミングが面白い。

職場の上司からもらって食べたことがあったので、今回は購入しなかった。
普通の饅頭だが、名物として人気があるようだ。

不機嫌な顔つきの猫がいた。
犬は嫌いだが、猫は好き。

カメラを向けたら睨んできたが、可愛い猫だ。

今日は、ちょっとした阿蘇ドライブであった。
阿蘇の奥深さを感じた旅となった。
近すぎて、なかなか行かないのが、もったいなく思うので、あと1年、機会を見て阿蘇へ行くことにしよう。
「阿蘇ゆるっと博」も参加してみようかな。

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