長崎「新幹線」の建設中止を 署名を添えて 長崎県へ申し入れ
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−署名第一次分2157筆−

2008年4月25日

九州新幹線西九州ルート(長崎「新幹線」)建設の起工式(4/28)を前にした4月25日、長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会(「新幹線」建設中止の会)の中里研哉事務局長、堀江ひとみ県議など9人が県庁を訪れ、建設中止を求める署名2157筆を添えて、建設中止を申し入れました。

「新幹線」建設中止の会は、3月後半から街頭での宣伝キャラバン、署名活動などをおこなってきます。こうした行動を新聞やテレビで知ったと言う人たちから、「署名を集めたいので、署名用紙を送って欲しい」などの問い合わせも相次ぎ、「署名を集めました」と10人分、100人分など送ってくる人が続いています。
新日本婦人の会、民医連など加盟団体のなかでも署名の取り組みがはじまっています。まだ署名活動ははじまったばかりですが、今後さらに運動を広げていくことにしています。

申し入れでは、長崎「新幹線」の問題点についての批判、指摘がきびしくおこなわれましたが、納得のいく回答はありませんでした。また、長崎本線・肥前山口−諫早間の線路の買い上げや将来の維持管理費用の長崎・佐賀両県の負担割合が公表された直後であり、「長崎県が佐賀県のなぜ2倍なのか」への批判の声が出されました。


申し入れの全文が下記の通り。

 長崎県知事
 金子原二郎様

     九州新幹線西九州ルート(長崎「新幹線」)の建設中止を求める申し入れ

 九州新幹線西九州ルート(長崎「新幹線」)建設の起工式が28日におこなわれることになっています。
この「新幹線」建設には、各種世論調査でもあきらかなように、長崎検問の大多数は建設反対や批判的な見解を示しており、県民の合意はえられてていません。
 私たちは、@路線の大半がJR在来線の上を走り、スピードも出せない、新幹線基準にあわない名ばかり新幹線である。A厳しい財政を理由に県市民の福祉予算を削るなかで、総額三千億円以上の巨費を使いながら、わずか20分程度の時間短縮効果しかない。長崎まで延伸すればさらに1100億円が必要となる。B新幹線で観光客の増加、経済浮揚には根拠がない。バラ色ばかりの宣伝でデメリットも含めて事実を知らせていない、と考えています。

 また長崎県と佐賀県の負担額が長崎県40億円、佐賀県20億円と発表されましたが、なぜこういう負担になるのか納得がいきません。

こういう状況のなかで、建設着工を強行することは許されません。長崎「新幹線」の建設着工は中止し、計画を抜本的に見直すことを要求します。
      2008年4月25日
                         長崎「新幹線」の建設中止を求める県民の会
                             代表委員  菅政和
                             長崎市恵美須町7-19 danビル 建交労長崎県本部内
                               電話 095-801-8800



 建設中止を申し入れる県民の会
      (写真の右側)
   

  長崎市・鉄橋での署名行動