長崎新幹線を考える会
 「三者基本合意」での建設は中止を        戻る     2007/12/21

 長崎県、佐賀県、JR九州の三者が、16日基本合意したことで、新幹線西九州ルートが着工へ動き出したとの見方が強まっていることから、長崎新幹線を考える県民の会(準備会)(中里研哉代表)は21日、緊急に長崎県に対し、「三者基本合意」にもとづく建設中止の申入れを行いました。

 中里代表らは、「三者合意」は、鹿島市、江北町の同意をはずし、着工を強行できるようにするためのものだと批判。
 「三者基本合意」は長崎ルート建設について、「『経営を分離せず』となっているが、実際は線路等をJRから分離するもの。県の財政負担はいくらになるか」「並行在来線は20年間運行するとなっているが運行の保障はあるか。その後はどうなるか」など説明を求めました。

参加者から、「県民は長崎まで、「のぞみ」「ひかり」「こだま」が来ると思っている。来るのは『新幹線もどき』だ。県民にきちんと説明すべき」「合意ができたからといって新幹線がいいものになったということではない」など意見が相次ぎました。

 応対した県新幹線建設推進室の久村豊彦室長は、「合意は建設推進のため」「ひかり、こだまが長崎に来るとは言っていない」などと答えました。

 堀江ひとみ県議は、「県民への予算は財政難を理由に削りながら、新幹線はなにがなんでも建設とは許されない」ときびしく批判しました。
 









写真は申し入れる「考える会」の人たち(左側)