H14. 7.6 スペース・気楽オープンコンサート、

 

小田楽天さんより

(前略)

「親子がやすらぐスペース完成」というタイトルで、“夫婦で奏でる

胡弓と琴と笛のひととき”が午後2時からありますので

「楽天さん、お暇なら来てね!」と書いてあったのです。

「お〜危ないところであったわいっ」 ウンウンウンウン よしっ!

と、お客様に仮縫い時間の変更をお願いしたところ、快くOKの返事、

よしっ! やり掛けの仕事を職人と打ち合わせて、「そ〜れ」と、

駆けつけましたぞ。

まあ、小生が気付くのが遅れたおかげで、やっとこどっこいの時間らしく、

受付で「もうすぐ終わりますが」と言われて気の毒そうにプログラムを

頂戴しました。急いで会場の部屋に入ったところ、気の良さそうな善男善女が

いっぱい笑っていらっしゃいましたよ。

ちょうど、曲が終わったところらしく、静風氏が例の笑顔で面白可笑しく

話していたのです。

うんうん、いやいや、中々のエンターテナーでございましたよ。

にこやかな笑顔と巧みな話術の調和に、わっはっはっは〜と小生がいきなり

笑い出したものですから、前の人なんかビックリして、振り返って

いらっしゃいましたぞ。

結局小生が楽しめたのは、第4部の「民謡のひととき」と第5部の「みんなで歌おう」

でしたが、とても素晴らしかったことです。

歌子さんが弾く妙なる音色の胡弓に会わせて、静風氏の哀愁をおびた、切々たる

歌声の「刈干切歌」と「愛八の追分」。

おお、筝だ。いや簫だった。…の昔懐かしい「蘇州夜曲」…

嗚呼、なんという「至福の一刻」であったことか!

ほんの30分間ほどでしたが、“ジー ッ”と、目を閉じて、心を空っぽにしたまま、

美しい音の流れに身を委ねる…

“幸せだな〜” 本当に心穏やか、心静かな満ち足りた安らぎの世界だったのです。

人間は一日に10分でもいいから幽玄のひとときを持つべきだな〜、

心が洗われるような感動を持ちたいな〜、と思いました。

静風・歌子師にこのような感動を与えて頂いたことを、感謝します、

ありがとうございました。(後略)