長崎医療センター8号棟慰問演奏

平成24年7月26日(木)、この病棟に入院中のフェイスブック友、
松尾栄次さんを慰問する日がついにやってきました。
約束してから1ヶ月以上の月日が経過、私自身も待ちに待った慰問演奏でした。
嬉しいことに前日の晩、台湾から成田空港、福岡空港、そして長崎行きの列車から
泉兵衛さんの電話、金子さんは仕事の都合で急に参加できなくなったけど、
クシマズファイトの串間政次さん本人が、もしかしたら訪問してくれるかも、と、
こんな素晴らしいことはない。嬉しくて、寝られなかった。逢いたい方だった。
泉兵衛さんも帰国直後で疲労も極限状態だろうし、
同行のメンバーと待ち合わせての到着なので、少し遅れることも、と考えながら
自分なりに会場の準備を済ましておきました。
実は重度の障害の方にとっては、待ち時間はとても辛いし、長時間聞くのも辛いのです。

ほぼ時間通り、泉兵衛さん、串間さん、地球防衛軍事務局長の蔵美和さんと
子供達も顔を揃え、音響の準備も完了でき、控え室へ案内され、お茶タイム、
その間、私は独り会場に残り、リハーサルタイムを借りて、月琴と尺八の演奏、


というのもおそらく45分の慰問演奏の時間内では、串間さんの挨拶も入るし、
泉兵衛さんから事前に聞いていたプログラムは終わらないだろうと、
私なりに推測したからでした。
もちろん私の二胡や、月琴、尺八を少し聞いてもらいたいという気持ちも、

しばらくすると松尾栄次さんのベッドが演奏会場に到着しました。よし今だ! 
咄嗟に、栄次さんの初記念CDから「孤独な旅人」を尺八で聞いていただきました。
それから泉兵衛さんが入場するまでの間、月琴で龍馬伝の最終回、
お龍さんが下関の浜辺で弾いた「算命曲」や、生の尺八で「月の砂漠」ほか
数曲を演奏し、待ち合わせの皆さんに喜んでいただきました。
最初はお龍さんが「龍馬伝最終放映」で、浜辺で弾いた月琴曲です。
算命は占いのこと、あたかも龍馬の死を予感させるような演出でした。
まもなく龍馬は暗殺されます。算命曲演奏動画
のちにこの曲は長崎古謡「でんでらりゅう」になりました。

次に「孤独な旅人」、松尾栄次さんが初めて出したCD曲です。演奏動画
この曲を松尾栄次さんに聴いていただくために訪問したようなものでした。

最後は「あした」、中国に行ったとき、よく演奏しました。あした演奏動画

泉兵衛さんが入場して、いよいよ慰問演奏が開始。
まずは賑やかに「長崎ボヘミアン」、そして「長崎ぐるっとグル巡り」

次が「クシマズ・ファイト」、串間さん本人が登場して皆さんに激励の挨拶、


胸を打たれました。奇蹟の主人公、その本人が入所者の皆さんに語りかけるなんて、
こんな素晴らしいことはない。きっと皆さん、希望を持たれたはずです。
挨拶を聞きながら、胸が熱くなりました。そして心を込めて演奏、


次に地球防衛軍合唱団による「絆」、蔵美和さんと子供たち、ありがとう!
私はこの曲は二胡でコラボしたかったのですが、冷房に長時間晒していた関係で、
二胡の音程が狂い、演奏できず、急遽洞簫に握り変えてコラボを済ませました。
 

ラストは「蒼い風」と「龍馬からの手紙」で〆めました。


「RYOUMA〜竜」と「長崎ぶらぶら節」は時間が足りず、演奏できませんでした。
松尾さんが楽しみにされていた月琴、それに約束していた「孤独な旅人」の尺八演奏
リハーサルタイムに演奏を済ましておいて、正解でした。

演奏後、串間政次さんと記念撮影


松尾栄次さんと病室で、記念撮影


私は少し早めに病院について、もうひとりの入所者、私の大好きな仏画家、
いつも玄関で「人の喜ぶことを」と、語りかけている色紙の作者、
永野義行さんを見舞いました。
久しぶりに二人で再会を喜こびました。(別掲
松尾栄次さんと永野義行さん、実はつい最近までベッドが隣同志だったと聞いて
驚きました。まさに仏様が私をここにお呼びしたんだと!!

このレポートは入所者の方のプライバシーを考慮し、見づらいと思いますが
写真には目隠しを施しています。なにとぞご了承ください。
なお動画はフェイスブック友、土屋さんからいただいたものです。
土屋さんのご厚情にはこの場をお借りして、心からお礼を申し上げます。