横山黎明作の弓ほか


横山黎明弓、父、政晴が長崎市弓道協会の会長をしているとき、
愛用していた肥後三郎銘の弓を当時日本弓道連盟会長をされていた
鴨川乃武幸師から譲ってくれと頼まれ、鴨川先生が愛用していた横山黎明銘の弓と
交換した、と父から聞いている。16キログラム級でかなり強い。

この弓はつい最近関東の某氏から頼まれ、お譲りしようと
「取り扱い厳重注意」と指示し「15万円の保険」をかけて、発送したものの、
輸送中の何かのショックで、外竹をはじいてしまい、現在運送会社と保証交渉中、
弓の運搬は極めて慎重にしなければならないことが身に滲みてわかった。
関係者に聞いたところ、やはり沿え竹で完璧に防護して、送らねばならないらしい。
外竹を交換すれば新品同様にはなるが、父の遺品としてしばらく手元に残しておこうと思う
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ほかに傷物であるが「肥後三郎作」の弓、16キロ
松永先生に特別注文し、父が特に愛用していたが、外竹をはじいてしまった。
修理は済ましているが、やはり傷物、飾り物にしかならないかも、
外竹交換修理代に2万円かければ、生き返るかも。1万円
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下は私の愛用弓、15キロ半で父のものより幾分弱め。
紅留めウルシを塗っていたが現在ではところどころ剥げ落ちており、塗りなおしが必要である。

最後に父と弾いたのが平成4年の正月、もう10年も前の話であり、
糸をかけるときには充分に慣らして、外竹をはじかないように注意して欲しい。
ウルシを塗りなおせば、まだ使えそうだ。これも骨董品扱い、3万円

どの弓も古いものだから、最初の糸掛けにはくぐれもご用心!
外竹をはじいても、返品は受け付けませんので悪しからず。