関谷 透先生 著 「父親受難」から学ぶこと

               講談社プラスアルファー新書  740円

 

関谷博士の豊富な精神科医師としての経験から、この本の中には豊富な父親に対する

アドバイスが秘められている。 これぞ職業奉仕。

 

子供がダメになる原因はまず「父親」にあることを自覚しよう。

やかましいだけでは子供はよくならない。 重要なことは「父性」である。

父親の厳しさから子供は心身症になる。 父親の過保護が子供を食欲不振症にする。

父親の過干渉で子供は非行にはしる。 父親不在の家庭は崩壊する。

「いい子ちゃん」タイプの子供は壊れやすい。

思春期は親父の出番だ。「胸」を貸してやれ「反抗」に立ち向かえ。

相談に真剣に答えてやれ。

単身赴任の父親は子供に手紙を書こう、返事を書こう。 

週休5日制では父親が先導者になろう

子供の前で妻に暴言を吐くな、暴力を振るうな、子供は真似する。

教育パパが子供の不登校を生む。

父親は家庭の大黒柱であり、力強い存在であれ。 人生の理想像たれ。友人ではない。

非行を止められるのは父親の人生観である。

親を職業と心得て、勉強し、努力して初めて親になれる。それが親業。

躾は親の仕事である。子供は親の背中を見て育つ。「職場を見せる」ことも一つの方策。

母親抜きの時間を作れ。

朝起きたら家族に「おはよう」と挨拶をする。「夢」を語れ。

「母の日」と「父の日」どちらを重く見るか、女子社員へのアンケート、

「母の日」83%、「父の日」わずか3%

「雷オヤジの会」と正しい見地にたった新「頑固オヤジの会」、「北風と太陽」に学べ。

 

まとめに「父親の子育て10原則」

  1. 夫は妻を立て、夫婦は務めて仲良くする。
  2. 子供の心を、父親の立場で「一番解ってやる」。
  3. 夫性性からの躾や教育方針は一貫する。
  4. 父子の対話を大事にする。
  5. 父子間のルールをきちんと決めておく。
  6. 子供同士のの諸問題には深く立ち入らない。
  7. 父親も、学校や地域との連絡を密にする。
  8. 父親として、よい友達作りを指導する。
  9. 母親以上に「子離れ」に努力する。
  10. 母親にも子供を「一人前の人格者」として扱わせる。