水谷君を偲んで


在学中に亡くなった水谷 峻君



3年3組の卒業写真

もう45年も前のこと、間違っていたらごめんなさい。


最後列、 教生、教生、肥塚君、教生、教生、教生
7列目、 松平君、下条君、出口君、井上君、 岩永先生、教生、永島先生
6列目、 田中君、平田君、私、岡君、渡辺君、前田君、教生、教生、教生
5列目、 小佐々君、山下君、小篠君、   品川さん、内田さん、安永さん、
4列目、 横田君、草野君、樋口君、菅君、 梅田さん、讃岐さん、木村さん、武立さん
3列目、 森田君、高石君、        喜多さん、中村さん、和田さん、吉原さん
2列目、 浜崎君、森崎君、山川君、    寺田さん、伊藤さん、松尾さん、石橋さん            
最前列、 羽矢君、横田君、向井君、    中司さん、月足さん、山道さん、名島さん


なんというご縁であろうか!
「アジアの子供達へのチャリティーコンサート」を国見町で始めて行い、
そこで初めて出会い会話を交わした方が、中学時代に亡くなった友人の妹さんであろうとは!
そして彼女が2週間後に届けてくれた一冊の作文集
3年3組の学友が水谷君の死を悼んで書いた「友へ」という作文集だった。


中学3年の頃、私は両親と離れ、戸町の本家に下宿していた。
水谷君も小浜から出てきて下宿していた。
3組には小浜から伊勢屋の伊藤さんもいた。
親と離れて中学時代を過ごすということは、寂しいことだった。
私も独り下宿の2階で絵を描くことが多かった。
小峰さんに「兄と同じ附属中」と言われたときも、すっかり当時のことを忘れかけていた。

その私がまるで詩人のような作文を書いているではないか!!
サトーハチローのように繰り返し、繰り返し強調する作文手法に
詩人のような純粋さを感じ、ほほえましい。

作文集には懐かしい名前がたくさん出てくる。
喜多さん、伊藤さん、吉原さん、梅田さん、讃岐さん、武立さん、
田中君、下條君、向井君、岡君、山川君、みんな元気だろうか?
君も、貴方も、少年の美しい心で綴っている。本当に懐かしい!

この作文集をクラスメートに届けてあげたい。

亡き水谷 峻君へ      3年3組  松林政寛

 それはちょうど9月の上旬………
確か3日だったろう………………    私は君の死を聞いた。
しかしそれを確実に信じたのは2学期に入って少し経ってからであった。

君がまだ元気だった頃の、君のあの明朗な性格が、
私を君が死んだとは想わせなかった。
突然のことだった………………………
私は君といつまでも、いつまでも学びたかった。そして遊びたかった………。

君のあの性格――――
そうだ、それは誰をも惹きつける、また誰からも好かれるあの性格―――
それは当然私を感激させ、躍らせた。

君はよく誰とでも遊んだ。 むらのない性格だった。
しかし悪いことには余り参加しなかった。
いや、余りではなく決して、といったほうが適言だろう。
君は正義に満ちていた。

そして君の心は若かった。
ませたところがひとつといってなかった。
本当に今になって初めて、私はそれをしみじみと想わされる………………………
それは本当に君だけの持つ、ほかに持てない、
持とうとしてもできない、ことだった。

君はまた責任感が強かった。
会計係になっても………… 委員になっても…………
周番になっても…………  掃除当番になっても…………
君は本当に、実にまじめだった。
このことは私だけでなく、級全体、いや学年全体から先生方にいたるまで
感じていたことだろう……………………

私はさほど君とは親しくなかったが…………
でも私は君と親しくしたかった…………
だが今になって何の心配もないことに気付いた。
君はいくら遊んでも遊びきれないほどの友達を持っていた…………
そして誰もが親友であった。

そんな君がこんなことになってしまっていた。
私はそのことをいつまでも信じたくなかった。
明るい君はいつもいつも誰とも遊んだ……………………
そんな君が死んだなんて…………

運命とかいう奴は非常に残酷だった。
ほんとうに死んでしまったのか…………

それからの級は暗いものだった。
一日、黙って君のことを考えていた。
慰め合いもしないで…………黙って……………………


         今はただ君の両親のことを思った。

         たった一人の…………たった一人の子供を…………

         それもここまでこうして来たのに…………

         そんな哀しみは本当に云いようのない

         慰めようのないものだった…………

         それでも私達はもう一度慰め励ましたい。

         「しっかり頑張ってください。

         たとえ、この世に居なくとも、

それだけで…………たったそれだけで気を落とさずに…………

あそこで見てる。きらきらと光る空の一点で…………

永遠に………… 小さな光が…………」