自律神経とはどのような神経  ☆「自律神経症状」の自己チェックはこちら☆

 自律神経は、呼吸や心臓の働き、食べた物の消化、体温の調節など、自分の意思とは関係なく、刺激や環境に応じて自動的に体の機能をコントロールする神経です。

 これ以外にも神経症状として、よく眠れない、気分が落ち込む、イライラする、不安感がある等の合併症がよく聞かれます。

自律神経の働き

 自律神経には交感神経と副交感神経の二つの神経があります。一方が内臓の働きを高め、もう一方がその働きを抑えます。2つの神経がバランスを取って内臓の働きを上手にコントロールしています。心臓のほか胃腸・目の涙腺・瞳孔・口の唾液腺・気管支・食道・副腎・生殖器・膀胱なども自律神経によってコントロールされています。

自律神経失調症について
 自律神経の交感神経と副交感神経のコントロールがうまくいかないと色々な症状が現われてきます。
 いわゆる自律神経失調症の大部分の人は体がだるいとか、疲れる、頭が重い、よく眠れない、心臓がドキドキする等という様々な訴えを持っています。しかし、よく検査しても病気やハッキリした異常が認められない場合が多く、本来の意味では病気ではありません。精神的なストレスや不眠などによって軽いうつ病か神経症(ノイローゼ)になっている人が殆どです。


 また、思春期や更年期など、内分泌系ホルモンの偏調をきたしやすい時期に、起こりやすい傾向も見られます。
 さらに、高血圧や低血圧、動脈硬化症、糖尿病などの全身的な病気や神経系の病気が引き金になって起こることもあります。
 
自律神経失調症の中には他の病名が付けられていることもあります
 心臓神経症・不整脈・起立性調節障害・過呼吸症候群・過敏性腸症候群・神経性嘔吐・片頭痛・蕁麻疹・口腔内異常感症・膀胱神経症・心因性性障害・乗り物酔い・めまい・更年期障害等です。
主な症状

<筋肉・関節>
 肩こり、腰痛、関節が痛い

<のど>
 異物感、圧迫感、のどが詰まる

<口>
 口中が乾く、口中が痛い

<肺・呼吸>
 息苦しい、酸欠感、息切れ

<胃腸・吐き気>
 下痢、便秘、ガス、腹が鳴る

<皮膚>
 乾燥、多汗、かゆみなど

<心臓・血管>
 動悸、不整脈、血圧の異常、
 立ちくらみ

<手>
 しびれ、冷え、感覚異常、
 レイノー症状、ほてり

<泌尿器>
 頻尿、残尿感、
 尿が出にくいなど

<足>
 しびれ、冷え、痛みなど

<頭>
 頭痛、頭重感、片頭痛など


<目>
 目が疲れる、目が開かない、
 涙目など

<耳>
 耳詰まり感、耳鳴りなど
<生殖器>
 インポテンツ、外陰部のかゆみ、生理不順など

<身体症状>
 疲れやすい、倦怠感、めまい、微熱、不眠 、
 フラフラ・フワフワする、食欲がない