前立腺の病気について   ☆「前立腺症状スコア」で自己チェックはこちら☆
  1. 前立腺肥大

  2. 前立腺炎症

  3. 前立腺癌

  4. その他

 前立腺の病気でもっとも多いのが、前立腺肥大と前立腺炎症です。
前立腺肥大について

[原因]

膀胱の出口を囲んでいる前立腺の内腺が肥大し出口を圧迫するために、いつの間にかだんだんと尿の出方が悪くなってくる症状です。

50才以上の男性には、多かれ少なかれこうした傾向が出てきます。

前立腺炎について

[原因]

尿道や血管からの細菌の流入によっておきます。ただし、慢性の前立腺炎では細菌が見つかるものと見つからないものがあります。又、うみをもって化膿した状態を前立腺膿瘍といいます。前立腺と精嚢はすぐ近くにあり、よく同時に感染炎症をおこします。

[症状]

急性の場合
 熱がでて肛門の奥の方が非常に重苦しく痛み、尿の終わりに強い痛みがあります。
又、頻尿や尿が出にくい等の症状があります。

慢性の場合
 急性から慢性になっていくものと、初めから慢性に起こるものがあり、尿道から早朝に少量のうみが出たり、残尿感や会陰部(睾丸と肛門の間)に重苦しい感じがあります。
又、下腹部のあちこちの部分に軽い痛みや不快感を感じたりします。

[前立腺炎の治療]

急性には抗生物質が良く効きます。慢性になると抗菌剤では治りにくく、漢方薬の方が効果があります。

[生活上の注意]・・・肥大も炎症も同じです。

  骨盤へのうっ血を防ぐため、散歩など軽い運動をして血行を良くする。体を冷やすことは避けること。

  尿意をもよおしたら我慢しない。また排尿時には無理に出そうとせず、ゆっくり自然に出すようにする。

  頻尿の不快を避けるには水分を控えることですが、それには塩分も控えるようにしなくてはなりません。食塩を多く取りすぎると血中濃度が上昇するので、それを薄めるためにやたらと水分が欲しくなります。

水分を控えるには、塩分を控えるようにしましょう。

  ビール、清涼飲料水やコーヒー、酒などは利尿作用があるので注意する。

  前立腺が充血すると尿閉を起こしやすいので飲酒、過労、過度の性交、便秘を避けて尿を我慢しすぎないようにする。

  食事は、刺激性の食品を避ける。

前立腺ガンについて

前立腺ガンは、日本人には比較的少ないガンですが、60才以上の高齢者に多いのが特徴で、平均寿命の延びとともに増加傾向を示しています。
最近は、触診や血液検査等で、早期診断が可能です。

[症状]

ガンが前立腺の内部だけに限られている初期には、全く自覚症状がないので、偶然、身体検査などの時に腸内触診で発見されるにすぎません。進行してガンが大きくなると、前立腺肥大と似た症状を示します。ガンが周囲に広がると、下腹部ないし会陰部に不快感、鈍痛、重圧感などを感じます。心配な方は一度病院で検査を受けられたら良いと思います。