この一年を振り返って

2005年12月 さとみ小児科医院 里見公義さん

者の理由付けが無意味であることを知りました。
 また、10月25日「映画 日本国憲法」を鑑賞しましたが、外国人から見た日本国憲法の意義、特に中国、韓国などアジア諸国にとってはいかなる謝罪よりも、この憲法九条があることで信頼関係が保たれていることを伝えていました。
 つい先日、12月10日には長崎大学の井田洋子先生の憲法改正問題の講演を拝聴しました。日本国憲法は、平和を国家権力の側からでなく、国民の側から捉えた規定であること、1943年に制定された国連憲章の戦争放棄をさらに発展させたものであること、改憲論者は新しい時代に即した憲法が必要だというけれど、時代によって変わらない価値があるのだということなど話されました。先生は大学生に講義されるときに、けっして自分の考えを押し付けてはいない、あとは自分で考えて判断しなさいと話されるそうですが、井田差先生の講義を聞いた若い学生は憲法の改正には賛成しないだろうと思いました。
 学生に限らず若い人たちの理解を求める必要があります。若いお父さん、お母さんたちは日本国憲法九条(戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認)が改正されたら、いずれ徴兵制度がしかれ、子どもたちが戦場に駆り出される可能性が高いことを知っておられるのでしょうか?

「城山憲法九条の会」が発足したのは今年の1月19日ですから、結成以来そろそろ1年になろうとしています。この間世話人の一人として名前を連ねさせていただいていますが、全く微力でなんら貢献できていないことを反省しております。ただ、学習会には参加して多くのことを学ばせていただきました。
 5月26日の冨塚明先生の講演「本当の脅威は何か?北朝鮮のミサイル、核を考える」では、北朝鮮の軍事力の実態について詳細なデータを示していただき、彼らが日本を攻めてくる実践力はほとんどないのに、疑心暗鬼で不安を煽る改憲論

     学習会で挨拶する里見さん

私からひとこと

城山憲法九条の会