城山憲法九条の会                          2006.06.24.

  改憲のための国民投票法案はいらない


   「城山憲法九条の会」のつどい 渡邊先生が講演―  

「城山憲法九条の会」は、6月24日友愛社会館幼稚園で、講演と音楽のつどいを開催しました。
  最初に、山口秀樹さん(世話人・友愛幼稚園長)があいさつ。山口さんは文部省編纂の「新憲法のはなし」の一説を法を守ることの大事さを訴えました。 
                                                   
 
   園田鉄美さんら5人が歌と演奏        

 
園田さん(世話人・うたごえ協議会議長)ら5人が憲法と平和の歌と演奏を披露し、「9条で3×3(SUN SUN SUN)」や「ふるさと」を参加者と一緒に合唱しました。                                               

   講演 改憲「国民投票法案」の問題点

  渡邊弘さん(活水大学講師)が、「改憲『国民投票法案』の問題点―理論的問題を中心に」と題して講演しました。 
  渡邊さんは、今提案されている改憲案は、憲法を「市民の側から権力者を縛るもの」から、「市民が守るルール」へと変え、その結果「権力者は何をやっても許される」という社会の実現をめざしていると批判しました。つづいて、「今提案されている改憲案は私たちの望むものではない」、「改憲のための国民投票法はいらない」ということを確認することが大事だとした上で、国民投票法案の次のような問題点を指摘しました。                                
 第一に国民の意思が正しく反映される投票方法になっていなくて、改憲の発議から投票までの期間が短く、国民が十分討論する時間がない。一括投票方式か、個別投票方式かが明確でない、など 「投票」の基本的要件に問題がある。
 第二に、表現の自由を制約し、公務員・教育者の市民的自由を制限する投票法案になっている。            
 このような国民投票法案は許せない。廃案にすべきだと述べました。                               
 講演のあとで、 「海外で仕事する人の安全はどう守るのか」などの質問が出され、渡邊さんは丁寧にこたえ、講演の内容が深められ、有意義な学習の場になりました。  
                                        



講演する渡邊先生


歌と演奏を披露するうたごえのみなさん