インプレッション
左サイドから見たエンジン造形が好きだ。シンプルだし。カムカバーのデザインにもう少し力を注いでほしかった。 W650が最初に公開されたのは、650RSを手放してから2・3年経った頃のことだった。 新しいWか、まあ格好いいじゃないかと思っていたが、そのうち国内販売され実物を見るとかなり気に入ってしまい、いつかは乗りたいなと思うようになった。 それから少しづつ金策をしながらじっと我慢の日を4年程過ごした。 もうそろそろ買えるかなと貯金も貯まってきた時に、家族にもすこしづつ認めてもらうように、事あるごとにいい単車だと布教宣伝した。 我が家の財務省の諦めともいえる許可がおり、4年越しの願いが叶い、2002年2月に晴れてオーナーとなることができた。
 久しぶりに新車のオートバイで気持ちが高揚していたが、納車の帰り道にすぐに気になったところがあった。 加速途中の2000rpm前後でキンキンキンというノッキング音にも似た異音が、股の下から聞こえてきたのだ。 しかもその音は、3000rpmを越える頃には聞こえなくなるというものだった。 最初は不良品かと思ったくらいで購入店に聞いてみたが、メカニックが試乗した後も何の音なのか判りづらい、走行距離が1000kmを超えた時にもう一度持って来てもらい、再点検をするので暫く様子を見ながら乗ってもらいたいということだった。 加速しないわけでもなく壊れるわけでもないので、クレーム対象にも難しいという中途半端な状態で、どうにかしたいと強く思っていた。 この音に関してW650の他のHPサイト上の掲示板で質問してみたが、有力な手がかりを得る事ができず困り果てていた。 そんな頃W650オーナーズクラブを知り、九州沖縄支部のメンバーとなることができ、春のミーティングに参加させてもらうことになった。 ミーティングに参加すれば多くのW650を見ることができるし、オーナーとも話ができるので手がかりがつかめると期待した。 ミーティングは70台ものW650が集結し、壮観であった。 幸いにも同年式のW650に2台試乗させていただく機会をもらい、例の音を確認することができた。 この音はW650特有の音なんだと確認でき安心した。 とすれば何の音だろう? W650固有といえばカムのベベルギヤ駆動じゃないか。 早速ベベルギヤのバックラッシュ調整を実施してみた。 まず、音がするのでバックラッシュを狭くして試験走行をしてみると、ますます音が出やすくなった。 次にバックラッシュを増やすように調整して試験走行をしてみると、音が小さくなった。 やった!これだ!とモヤモヤしていたものがスッと晴れた。 更にキャブレターのパイロットスクリュウが混合気を薄くするようにセットされていたので、3/4回転ほど緩めてやると加速力もアップし、2000rpm付近を回転する時間が短くて済むようになりその結果、例の音がする時間が短くなってかなり改善された。 多くのW650ライダーはマフラーを交換しているので排気音が大きくなり、この音が聞こえにくい状態になっているので気が付かないで乗っている人が多いようだ。 3000km以上走り込んでくるとベベルギヤの歯打ち音が気になりだした。 その為今度は、バックラッシュを狭める調整を行った。 この時点で購入時とほぼ同じ位置のバックラッシュ調整位置になり、結果的に3000km走り込んでしまえば、バックラッシュの調整は必要なかったということになる。 しかし、裏返せばW650の納車からの慣らし運転は、ベベルギヤの慣らしも兼ねて3000kmを心がける必要があるのではないだろうか。
 ミーティングに参加してもうひとつ参考になったのが、種々のマフラー音を聞くことができたことだ。 いつかは交換したいと思っていたので、メーカーと形状を実際に見聞きできたことは、とても参考になった。
 何より、ミーティングの一番の収穫はW650仲間に出会えた事で、当日は頭痛がしていたにも拘らず楽しい2日間を過ごすことができた。

1.ノーマル状態のW650
 ミラーやウィンカーなどの外装パーツは別として、マフラーやキャブをいじり出すまでの4000kmは、ノーマル状態で乗っていた。 慣らしも終え7000rpmあたりまで時々は回してみたが、その時の印象は、650ccにしては力が物足りなく感じた。 確かにロングストローク・ツインで7000回転も回るのは凄いと思ったが、W1・W3・TX650やSR500などと比較してもどうもパンチに欠ける印象だった。 排気量だって往年のツインより若干大きいし、現代の設計だからこの程度じゃないはずだと思っていた。 トルクの出方はあくまでもフラットで、シングルエンジンに近い吹け上がり方をする。 初心者にはとても乗りやすいトルクの出方だが、少しオートバイに馴染んだ体には物足りないというのが正直なところだった。 開発者の記事を読むといろいろ試してこのような特性としたそうだが、元来オートバイ乗りは加速を求めていくもの、退屈な加速感じゃあ物足りない。 「退屈じゃないのはオートバイだけさ。」と『彼のオートバイ彼女の島』の有名な台詞がある。
 しかし、その時代から20年以上も時が流れ、地球は人類が撒き散らした化石燃料による二酸化炭素をを吸収できずに、地球温暖化が加速している今日である。 京都議定書・環境サミットで排出ガス規制の流れはオートバイとて避けられない事と、KawasakiさんもW650にもKLEENモデルを搭載しなければならなくなった。 触媒の付いたエキゾーストと排気をより燃焼させるためのKCAシステムの合わせ技で2001年排ガス規制をクリアしたのだ。 加速感についてあれこれ不満を書いたが、後述のカスタムをするまでは、ノーマルはこのような社会環境に適合するべく作られており、その厳しい条件をクリアーしたオートバイが自分の手元にあると考えれば納得できる・・・筈だったが・・・。
2.カスタムPhase1
Phase1 変更点
エアクリーナー K&Nパワーフィルター
メインジェット 130番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル 0.5mm厚ワッシャ1枚
エキゾースト ノーマル
 排気音はノーマルより少しだけ太くなり、下から上まで一気にギュイーンという加速が得られるようになった。 2速3速で引っ張ると空冷の750ccくらいなら十分についていける力が出た。 やっぱり「退屈じゃないのはオートバイだけみたい」なんて感じで悦に浸れるいい走りを実現した。 加速にしびれてついアクセルを開けてしまうようになり、燃費はノーマルより2〜3km/l 悪くなった。 峠でトラクションを掛けて立ちががるのが病みつきになってしまい、W650ってこんなに力があったんだと、ノーマルからの豹変ぶりに嬉しい驚きを感じた。 しかし、すばらしい加速を得た反面、それまで好バランスだった車体が限界を覗かせるようになった。 サスペンションが頼りなく感じるようになり、ブレーキも甘さを感じるようになった。
3.カスタムPhase2
Phase2 変更点
エアクリーナー K&Nパワーフィルター
メインジェット 135番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル 0.5mm厚ワッシャ1枚
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
 Phase1からマフラーを交換してみると、それまでのキャブレターセッティングではいまひとつであった。 やはり抜けが良くなったようで混合気が薄く感じられた。 これでパイロットスクリューを締め込んだところから2・3/4回転戻して、左右のキャブ同調をとった。 欲を言えばニードルをFCRキャブレターみたいに、いろいろ選べるといいのにと思っている。  おおよそこれで満足できるレベルだが、すべて体感で調整してきたので機会をとらえてシャーシダイナモで調べたいところだ。 具体的な加速を言えば、平坦な路をトップ5速の1700rpm(約55km/h)からアクセルを開けても、ちゃんと加速してくれる。 2速・3速・4速ならばVブーストを効かせる前のV−MAXと一緒になって峠を走っていけるだけの力を持っている。 メインジェットが効き始める5000rpmあたりからは、さらにブーストが上がったように一気に吹け上がるので、5000rpm以上回す場合は、時と場所を十分に選ぶ必要がある。 コーナーでバンクしている時は、この回転域は避けなければならないし、W650のブレーキでは用を成さない状態になっている。
4.カスタムPhase2.1
Phase2.1 変更点
エアクリーナー K&Nパワーフィルター
メインジェット 135番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル 0.5mm厚ワッシャ2枚
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
Phase2.1トルク特性 Phase2.1出力特性
 2002年9月11日(水)NGKからDENSOの友人から貰ったプラグへ交換した。 NGKプラグは、碍子の部分が白く焼けており、明らかに焼けすぎである。 もう少し燃料を濃くした方がよさそうだ。 プラグを外すためには燃料タンクも外さないといけないので、ついでにニードルジェットに挟んでいるワッシャを1枚から2枚に変更した。 1時間程試運転に出かけてみたが、アクセルのつきが良くなったようだ。 Phase1の状態で家の前の坂を3速で登っていたところが、Phase2の状態では2速に落とさなければならなくなった。 しかし、9月11日の変更で3速でも登ることができるようになり、加速力がPhase1に近づいたようだ。 結果から考えると、大和ステンレスの中音量タイプを選んだが、それでもノーマルよりも抜けがよくなってトルクが細ったことになる。 混合比を上げてやらないとノーマルマフラーのPhase1と同じトルクは得られない。 平坦路ではトップ5速の1500rpm 約50km/hからアクセルをググッと開けてやるとガボガボカボッといって加速を始め、2000rpmからはスルスル速度を上げ、容易に100km/hに達するようになった。 これから気温が低くなり、単位体積あたりの酸素量が増えるにつけ空燃比が上がっていくだろうから、今の季節で少し濃い目でもいいかもしれない。 
9月24日、プラグを外して見ると碍子の部分が薄茶色になっていて、良い感じに焼けている。 ガスがもう少し濃くてもいいくらいだ。
 10月4日Phase2.1でシャーシダイナモに掛けてみた。 結果をグラフに示す。 左が出力特性で、右がトルク特性だ。 少し見にくいけれども、グラフの青線が1回目のトライ、緑線が2回目で赤線がエアフィルターをガムテープで塞いだ時の特性を示している。 出力特性のグラフで立ち上がりの速度が3色で異なるのは、測定開始ボタンを押すタイミングが違っているため。 トルク特性のグラフから、4500rpmまではセッティングが出ていたが、高速域での混合気が薄いことがわかった。 出力特性からも時速100km/hまでは伸びているが、それ以上はガクガクしながら速度を上げている。 このギザギザした部分が混合気が薄いということだ。 エアクリーナーの半分をガムテープで塞いで見みて、再度測定した赤線はギザギザすることなく高速域も綺麗に伸びている。 混合気の空燃比が、悪くないということだ。 しかし、その綺麗に伸びていた状態でも最高出力が42.6馬力で最高トルクが4.8kg−mだった。 後輪の軸出力なのでエンジン単体の10%ダウンになるとショップの方は話していた。 川崎のカタログデーターだと50馬力で5.7kg−mであるから、42.6×1.1=46.86馬力の4.8×1.1=5.28kg−mでカタログに及ばないことが判明した。 一般的にカタログほどは出ないといわれているが、結果を見るとがっかりする。 W650Fileという本があるが、その中にあるノーマルの特性は、ピークで45馬力ほど出ているのだ。 測定機器の違いや個体差があるだろうから単純に比較することもできないが、マフラー交換が性能低下を招いているようだ。 カスタマイズの方向性は、正しいのかどうかの判断のために、全くのノーマル状態で測定していればよかったと思うことしきりだ。 あるいは、ノーマルマフラーPhase2.0の状態を計測しておくべきであった。
 やはり、左右分離型のマフラーは性能低下になってしまうのだろう。 性能を求めるならば2in1のマフラーを選んだほうがいいのだろうが、私はW650に性能だけを求めていないので、このマフラーでなんとかノーマルの性能に近づけていきたい。
雲仙ツーリング 大和トライアンフ・マフラー乗り比べ
 9月22日の雲仙ツーリングで、同じ大和ステンレス製のトライアンフ・タイプマフラーに交換し合って乗る機会を得た。 私のPhase2.1仕様に対し、ノーマルキャブレター・セッティングにノーマルエアクリーナーで大和の標準音量仕様という違いを体感してみることができた。 まずは、試乗させていただく機会を下さった○氏に感謝します。 実際に乗ってみると、よく言われる標準音量と中音量の音の大きさという点で、乗っているときには両車の違いはあまり感じられなかった。 外から聞いたときの音の違いは、残念ながら聞き比べていないので何ともいえない。 乗った時の加速感についてはエアクリーナーとキャブレター・セッティングの違いがあるので、マフラーの比較にはならなかった。 ノーマルエアクリーナーの方が加速感やエンジンブレーキの掛かり具合がマイルドな印象だった。 私のW650はアクセルを開けた瞬間や閉めた瞬間の反応がノーマルに比べるとシビアになっている。 ここからは想像だが、アクセルを閉め切った時に、スロージェットを交換していることが、結果的にスロットルバルブがノーマルより閉まり切ってしまって、よりガソリンが遮断されエンジンブレーキが強くかかるのでは?と思った。 逆に加速時は、エンブレ時と反対の動きが強調され、またスロージェットの番手を上げたことがエンジンのレスポンスを早くすることになったのでは?と思った。 もうひとつ、5000rpm以上の加速については、許可を得ていなかったので次回に見送りとする。 マフラーの違いよりは、エアクリーナー&キャブセッティングの違いが出た感じがする。 結果的には、どちらが好みかは乗り手次第ということになる・・・。 やっぱり、高回転も試してみたかったなぁ!
 一方、私のW650に乗った○氏のコメントも頂きました。 「最後尾に付けての走行でしたので、時折間隔をおいての立ち上がりを試させて頂きました。 その時の感覚的な表現としては、エンジン自体の出足のスムーズさ・全体的に良く廻るなぁーと思った事。 もう一つは大和の中音量の方が高速時の音は弾けた音に聞こえました。」ということですが、音の弾け方は多分にエアクリーナーとキャブセッティングの違いも影響していると思う。 例えば、全く同じマフラーだったとしても混合気の状態が違えば燃焼も違うので、その結果排気音もかわるだろうから。
5.カスタムPhase2.2
Phase2.2 変更点
エアクリーナー K&Nパワーフィルター
メインジェット 145番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル 0.5mm厚ワッシャ2枚
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
焼けすぎ、碍子が真っ白 まな板の鯉ならぬW650
 Phase2.1の結果をうけて、メインジェットを135番から145番にかえた。 試験走行をしたら、ダイナモの結果から予測したとおり気持ちよい加速をするようになった。 そのうちまたダイナモで測りに行かなければなるまい。
6.カスタムPhase2.3
Phase2.3 変更点
エアクリーナー K&Nパワーフィルター
メインジェット 145番
パイロットジェット 40番
ジェットニードル 0.5mm厚ワッシャ3枚
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
 プラグの写真は、碍子が真っ白で焼けすぎのようだ。 それに、上のグラフで3000rpm〜5500rpmあたりが、トルクの谷になっている。 この辺の回転域での混合気を濃くしてやろうと考えた。 そこで、ジェットニードルの座にワッシャを追加して合計3枚にした。 この状態で試運転に出かけてみたが、中間加速もいいようだ。 この判断が正しいかどうかは、次回のダイナモ測定で明らかになるだろう。
7.再びシャーシダイナモ測定
測定中 10月17日、再びダイナモ測定に行った。 出力特性グラフ(緑がPhase2.1で青がPhase2.3)から前回のPhase2.1よりも100km/hを超えてからの伸びが良くなっている。 また、トルク特性はPhase2.1グラフの緑とPase2.3の青と比較してみると4500rpm以上の特性が良くなっているのがわかる。 また、Phase2.1の赤線(ガムテープでエアフィルターを半分塞いだ時)3000rpm〜5500rpmのトルクの谷もPhase2.3では改善され、なだらかな曲線を描いていることがわかる。 数値で比較すると、最大出力は40.6ps→43.6psへ、最大トルクは4.8kgm→4.9kgmへと改善されている。 しかし、Phase2.3でもまだ混合気が若干薄いようでガムテープで少しエアフィルターを塞いだら、特性がわずかによくなった。 グラフの赤線になる。 何度も今のエアフィルターを付けたりはずしたりしたので、だいぶ傷んできたので、この際一回り小さいフィルターに換えると丁度良くなると思う。 大和トライアンフタイプマフラーとK&Nエアフィルターの組み合わせは、一応のセッティングがでたようだ。
Phase2.3出力特性 Phase2.3トルク特性
8.ハンドリング
 エンジンの感想ばかり書いてしまったので、ハンドリングについて触れておきましょう。 私のは02年モデルのローハンドルタイプなのだが、街乗りの低い速度から高速道路の速度まで実に落ち着いた好ましいハンドリングだ。 フレーム剛性は、レーサータイプのオートバイと比べると劣ってしまうが、70年代までのW650に良く似たオートバイ達よりはしっかりした剛性感がある。 山道においては、ステップを摺る手前くらいの走り方に留めておけば非常に素直な弱アンダーステアで旋回し、アクセルを開けながら旋回すればニュートラルに近い特性を示す。 そのため無理な速度でカーブに進入して慌てるよりも、余裕のある速度で入って加速しながらコーナーを抜けていく走り方の方が安全だし、エンジン特性にも合った走り方だと思う。 フロントが19インチホイールのため、コーナー途中で舵角を変えるのは得意ではないが、CB750やZ2ほど立ちは強くないので倒しこみはそれほど重くはない。 アウト側のステップを前に蹴り出すような感じで踏ん張りながら、尻を半分イン側に落としてやると、自然な形でハンドルが切れ込み(オートバイが自ら曲がろうとする)軽く手を添えるだけでにしておき、アクセルを開けると舵角が増し気持ちよく旋回していくことができる。 コーナーぎりぎりでブレーキをガツンと掛けて、クイックな走りを好む向きには、足腰がやわ過ぎると感じるだろうが、しなやかな足腰に合った走り方をしていればサスペンションは踏ん張ってくれるし、TT100のタイヤはきちんとグリップしてくれるので全く不満はない。 TT100のタイヤエンドまで使っても(寝かせても)何の不安もないほどに安定している。 ワインディングを楽しく走れるハンドリングは、このオートバイのエンジンに次ぐ魅力のひとつだ。
9.カスタムPhase2.4
Phase2.4 変更点
エアクリーナー K&Nパワーフィルター
メインジェット 150番
パイロットジェット 40番
ジェットニードル 左右NAZN&ワッシャ2枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
ジェットニードル Phase2.3 Phase2.4 dyno chart
 掲示板でBravoさんが教えてくれた、左右のキャブレター・ジェットニードルの長さが違っていたのには、少し驚いてしまった。 左側(写真下)が右側(写真上)より1mm短くなっている。 そこで、短いジェットニードル(NAZN)を買って(1個約1000円)左右の長さを同じにした。 と同時にメインジェットを150番に上げた。 12月7日まではニードルにワッシャを3枚挟んでかさ上げしていたが、メインジェットを上げたのとニードルを短い方にあわせたので、ワッシャをすべてはずしてみた。
この状態で試験走行してみた。 低速から中速にかけての吹け上がりは、Phase2.3とあまり変化は感じられなかったが、加速中とエンジンブレーキ中のガサツな感じがとれ、マイルドになったようだ。 今まで左右のガスの濃さが違っていたのだろうか? キャブレターシンクロナイザーで確認しても左右のばらつきは、ニードルの長さを揃える前と殆ど変わりなかった。 ジェットニードルは、’00以前のモデルと’01以降のモデルでは型番が異なる。 ニードル長も’01以降が僅かに(0.5mmくらい)短いことがわかった。
 この状態で測定したら、4000rpmから6000rpmでトルクの谷が発生した。 中回転域でのガス不足と判断してワッシャを2枚入れて且つ、バキューム・ホールを2.7mmに広げてテストした結果が左のグラフの赤い線になる。 緑の線はPhase2.3を示す。 5000rpmからもう一山の盛り上がりを見せ、体感加速でもそれを十分に感じることができる。 Phase2.3から比べると出力で43.9→44.6ps、トルクで4.9→5.0kgmに上がっている。 エンジン単体で50psでていて後輪軸出力で10%のロスとするならば、ようやく45ps近くまでになりカタログ値の出力が記録できたことになる。
 ただ、マフラーやエアクリーナなど全くのノーマルの状態で46psを出していると雑誌で見たことがあるので、ここまでして44.6psでは結果としていいのか悪いのか良くわからない。 やはり完全ノーマルの状態を計測しておくべきだったが、今から元に戻すのも面倒だ。
 実はイギリスのサイトW650Groupのメンバーの間ではノーマルエアクリーナを改造してメインジェット128番、スロージェット40番、ワッシャ1枚、アフターマーケット・マフラーで後輪軸出力50psを記録しているということなので、これに近い状態で試してみようと考えている。
 また、部品番号が同じであることから、各国輸出仕様と日本国内仕様でのキャブレター・セッティングの違いはないことも判ったし、最高出力や最大トルクも国内外仕様にかかわらず同じである。 4気筒マルチエンジンのオートバイは、輸出国によって色々キャブセッティングが違っていて、出力も数十馬力違うのはあたりまえになっているが、W650に関してはオートバイの性格上そのような違いは与えられていないようだ。
10.カスタムPhase3
Phase3 変更点
エアクリーナー ノーマルエアクリーナー
メインジェット 120番
パイロットジェット 40番
ジェットニードル ワッシャ1枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
Phase3 Phase2.4 dyno chart パワーフィルターをキャブレターに直付けすると、吸気の充填効率が下がってしまいかえって性能を落としてしまっている気がしてきた。 できることなら吸入流速を高めるファンネルを付けてパワーフィルターを装備するのが良いと思うのだが、エンジンに適したファンネルを製作することは簡単にできることではないので、エアクリーナーをノーマルに戻してみた。
初めはメインジェットを130番で試したが、ボコボコいって4000回転以上が吹け上がらなくなってしまったので、120番に落としたら加速が良くなった。 雑誌に載っていたノーマルのシャーシダイナモ・チャートを見ると、ややガスを薄くしているようだったので、左の設定にしてみた。 とりあえず体感加速で調整した。 グラフはPhase3(緑線)とPhase2.4(赤線)の比較である。 中速域が下がって高速域が伸びている。 最高出力は45.5馬力で最大トルクは5kgmになった。
11.カスタムPhase3.1
Phase3.1 変更点
エアクリーナー ノーマルエアクリーナー改造
メインジェット 130番
パイロットジェット 40番
ジェットニードル ワッシャ1枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
Phase3.1 Phase3 dyno chart Phase3の時に両サイドのエアクリーナを少しだけ引き出して、ダイナモ測定してみたら中速域で5馬力ほどアップした。 ノーマルエアクリーナーの抜けをよくすると効果がありそうだ。 ということでノーマルエアクリーナを分解し空気の流れを妨げそうなを取り除いた。 方法は、テキサスのジェークさんのサイトに詳しいが、インレットの流速を損なわず吸入効率をあげるにはいいかもしれない。
 この状態で50馬力に近づくかと期待してダイナモ測定してみると、最高出力はPhase3よりも僅かに落ちて44.6馬力になり、最大トルクは0.1kgm良くなって5.1kgmになった。 バイク屋さんが言うには、測定時の気温が7度以上あがっているので、最高出力がこのくらい落ちてもおかしくないとのことだ。 エアクリーナの障害物を取った効果は、常用回転域である5000rpm以下の出力及びトルク特性が若干向上した事である。 2000rpmで5kgmを発生していることは、今までのセッティングではなかったことである。 2500rpmで最大トルクを発生していることが、よりW650の使い方にマッチした?と言えなくもないかな。
12.カスタムPhase3.2
Phase3.2 変更点
エアクリーナー エアクリーナー&フィルター改造
メインジェット 125番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル ワッシャ1枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ
 Phase3.1では燃料が濃いようだったのでメインジェットを125番に落とすとともに、パイロットジェットも38番に落とした。 そして、少しでも吸気抵抗を下げるため、エアフィルターの毛をバリカンでカットした。 エアコンプレッサーで裏から空気を当ててみると、毛が長いとき(ノーマル状態)よりも抵抗がすくなくなった。 始めはニードルにワッシャを挟まないで乗ってみたが、中速域の吹けあがりが鈍いようなので左表のように1枚入れることにした。 走ってみると中速域の吹けあがりは改善され、トルク感も向上したようだ。
13.カスタムPhase3.3
Phase3.3 変更点 左側 右側 ニードル有効長(傘下の長さ) 比較表
エアクリーナー エアクリーナー&フィルター改造 ノーマルニードル
バキューム値
NAZN N31I ニードル有効長
メインジェット 125番 20cmHg 22cmHg NAZN 53.9mm
パイロットジェット 38番 テスト1
バキューム値
NAZN N8GJ N8GJ 54.1mm
ジェットニードル 左右NAZN ワッシャ1枚 20cmHg 20.5cmHg N31I 54.75mm
バキューム穴 2.7mm テスト2
バキューム値
NAZN NAZN N8GN データなし
エキゾースト 大和中音量トライアンフタイプ 20cmHg 20cmHg
 02年モデルのノーマルのニードルは、NAZNとN31Iの組み合わせになっている。 以前からニードル長の違いについてエアクリーナーBOXの構造上の理由というのを聞いていたが、実際の負圧を測定してみることで、長さの違いがどう影響しているか検証してみた。
 初めにノーマルの組み合わせでアイドリングでバランス調整をした後、エンジンを3000rpm付近まで吹かした。 この時バキュームゲージの針は、20cmHgと22cmHgになった。 回転が上昇すると、左右の負圧のバラツキが大きくなるようだ。
 次に右側の針をNAZNの有効長に近いN8GJ(2000年モデルの左側の針)に換えて、負圧を測ってみるとバラツキが0.5cmHgの差になった。 この測定結果だけで考えると、針の長さを違える意味はあまりなさそうだ。 ただし、私のW650はエアクリーナーBOXをいじっているので、それが影響しているかもしれない。 ともあれ、試験走行のフィーリングもなかなかいい。
 数日たってやはり0.5cmHgの差が気になったので、試しに左右のニードルを同じ物に換えてテストしたら(上表テスト2参照)、バキューム値がほぼ同じ値になった。 この状態で5000rpmまで回してみたが、左右の負圧バランスは ほぼ同じ値を示した。
14.カスタムPhase4.0
Phase4.0 変更点
エアクリーナー エアクリーナー&フィルター改造
メインジェット 125番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル ワッシャ1枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト ノーマル
Phase4.0 ノーマルマフラーの性能を確認したかったので、マフラーを戻してダイナモ測定を行った。 出力特性は水色線でトルク特性は黒線がPhase4.0になる。 赤線と緑線は大和マフラー装着時である。 5500rpmまではノーマルマフラーの特性が良く、それ以上だと大和マフラーの抜けのよさでピーク出力が伸びている事がわかる。 体感での感触は、全域でノーマルの勝ちと思っていたが、大和マフラーも高回転域で健闘していることがわかった。
 ノーマルマフラーは快適に速く走ることができるが、大和マフラーでノーマルより速く走ろうと思ったら、5500rpm以上をキープして走らなければならない。
15.カスタムPhase4.1
Phase4.1 変更点
エアクリーナー ノーマルエアクリーナー改造
メインジェット 130番
パイロットジェット 40番
ジェットニードル ワッシャ1枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト ノーマル
 Pahse4.0の特性からメインジェットをもう少しあげて試してもいいかもしれないと、バイク屋さんからアドバイスをうけたので、メインジェットを130番にした。 パイロットジェットを40番にしていた頃より3000rpm付近のトルクが細くなっているので、40番に戻した。 結果的にマフラーが違うだけで、Phase3.1と同じセッティングとなった。 5500rpmまでは水色の線で、それ以上の回転では赤い線の特性になることを期待しての変更だ。
 実際走ってみると、トップエンドの伸びも良くなったし、緩やかな上り坂でもトップギヤ1500rpmから加速することができる。
16.カスタムPhase5.0


Phase5.0 変更点
エアクリーナー ノーマルエアクリーナー改造
メインジェット 130番
パイロットジェット 40番
ジェットニードル ワッシャ1枚
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト デイトナ・トライアンフタイプ
Mainjet #130 & #135 比較 これまでの経験を踏まえて中低速域でトルクが落ちないマフラーを欲しくなったので色々と物色していたところ、やはり連結タイプのマフラーでなければと考え、デイトナかビートナサートが候補としてあがった。 デイトナの形状が個人的に好きな形をしていたのでデイトナの性能を知りたかったが、幸いにもそのデイトナ・キャブトンマフラーに試乗させてもらえる機会を得て、中低速のトルク感が良かったので、次のマフラーはデイトナにしようと決めた。
 そして、そのデイトナのパワーカーブはグラフのとおりになった。 赤線がメインジェット130番で緑線がメインジェット135番の特性だ。 135番を試してみたが、燃料が濃すぎたようである。 最高出力が41.8馬力から41.3馬力になり、最大トルクは変化なくいずれも5.0kgmなのでメインジェットは130番に戻した。 マフラー性能比較表にも記述したが、ノーマルマフラーとデイトナマフラーとの間には殆ど差はなく、デイトナが6500rpm以上の回転域で僅かに1馬力上回る程度である。 中低速のトルクや出力がノーマルと変わらないというのは、一般道の走行条件で乗りやすく速いということがいえる。 その他デイトナマフラーの特徴は、ノーマルより少し元気がいい音を発するということと、2kg程軽くできている、エキパイが丸みを帯びていること、マフラーがトライアンフタイプであるということぐらいだろうか。 しかし何と言ってもすばらしいのは、定価で68000円(実売57000円くらい)というリーズナブルな価格だ。 W650ライダーのなかでは歯切れが悪い、音が小さいなどとマイナーなマフラーではあるが、中低速のパフォーマンスと価格の魅力は捨てたものではないと思う。 製品としての質感が高く排気音の歯切れが良い高回転型の大和マフラーか、低音が効いたジェントルな排気音で中低速トルクに勝るデイトナか好みが別れるところだが、今はツインらしいエンジン特性を持たせたデイトナを選択している。
17.カスタムPhase5.1
 パイロットジェットを#38番にした。 冬場は#40番でも悪くはなかったが、春になって低回転域が重く感じるようになった。 フィーリングは悪くないし、アイドリングも#40番より安定した。 燃費もPhase5.0の時は20〜24km/lだったのが24〜30km/lと改善し財布に優しくなった。
 夏場になってエンジンオイルを10W-40から20W-50に換えたらメカニルノイズが軽減した。 エンジンが十分に暖まってくるとタペット音が2000rpmあたりでガシャガシャして耳についていたが、オイルを交換してからは少し改善されている。 オイルは、冬から春にかけて10W-40で夏から秋にかけて20W-50を使い分けることにしよう。
18.カスタムPhase5.2
Phase5.0 変更点
エアクリーナー ノーマルエアクリーナー改造
メインジェット 130番
パイロットジェット 38番
ジェットニードル NAZN改(0.5mm短)
バキューム穴 2.7mm
エキゾースト デイトナ・トライアンフタイプ
 これまでニードルにワッシャを挟んでいたが、試しにワッシャを抜いて走ってみたところ、やはりガスが薄くて中間加速が悪くなった。 トップ5速ギヤで50km/hからの加速のノリがワッシャありと無しではハッキリとした違いがわかった。 やはり今までのセッティングは間違っていなかったようだ。 けれどもワッシャをまた挟むのも芸がないと思い、ニードルの長さをワッシャの厚みぶん0.5mm短くすることにした。 ニードルの長さを測りヤスリで0・5mm削りノギスで長さを確かめた後、ボール盤にニードルをセットし、慎重に角度をつけて削った。 加工したニードルをキャブレターにセットし試験走行に出かけたが、結果はワッシャなしでもノーマルニードルにワッシャを挟んだ時と同じ加速をするようになり、満足いく結果を得ることができた。
 2度目のバルブクリアランス調整は期待以上の調整ができ、その後のエンジンの調子はメカノイズがわずかに小さくなったようだし、タコメータのアイドリング指示が700rpmでもぴたっと安定している。 中・高回転での違いはそれほど感じられないが、低回転での安定性はよくなった。 左右のシリンダのバランスが良くなって、アイドリングでコロコロと軽やかに回っている感じだ。 こんなに安定していると気分も軽やかになる。

 2006年2月現在 18000km程乗り込みました。 W650の車体について、感じていることを記します。
・車体剛性について
 エンジンパワーに対してフレームの剛性については、全く不満がない。 昔乗っていた刀3型はウォブルが発生して恐ろしい思いをしたことがあったが、W650は超高速域においてもウォブルの発生を経験したことはない。 しなやかに しなってくれるし、とても乗りやすい車体だと思う。 ステアリングダンパを付けているW650を見ることがあるが、ステアリングが重くなるだけで必要ないと思う。 オートバイがリーンしている時、勝手に内側にハンドルが切れていくセルフステアの動きをステアリングダンパが阻害してしまうからだ。 ハンドルがぶれるのを防ぐためにつけているのであれば、その原因を解消するべき。
・サスペンションについて
 巷ではW650のサスペンションは貧弱でどうしようもないとの評価を受けているが、私はそうは思わない。 ロングツーリングのために荷物を積載してしるか、デコレーションをして重くなっている車両を除けば、W650のサスペンションは必要にして十分だと思う。 ブレーキングやアクセルワーク、或いは路面のギャップ、アンジュレーションなどの要因を受け止め、サスペンションの伸縮を感じながら逆らわないように乗ればそこそこ安定し、速く走ることが出来る。 今までノーマルのサスペンションで怖い思いをしたことはないし、2本リヤショックを持つその他のオートバイに大きく遅れをとったことはないので、酷評されるほどのサスペンションではない。 でも、リヤショックのプリロードは、1段硬くセットしましょう、そのほうがサスペンションに遊びがなくなって始めからキッチリ動作します。 サスペンションのバウンドを体で受け止めながらアクセルを開けていくことは、W650と対話しているようで楽しい。
・ローハンドル&アップハンドルの違いについて
 ローハンドルの場合フロントサスは路面からの情報がわかりやすいが、アップハンドルはローハンドルよりは路面情報が得にくい。 アップハンドルは、フロントホイールが気持ちより外側を旋回しているように感じてしまい、ペースを上げる気にならない。 50km/h以下でのんびり走る向きにはアップハンドルが、それよりもう少し速さを好む向きにはローハンドルが乗りやすいのかと思う。 ハンドル交換で1台で2度おいしいのもW650の楽しみの一つだ。
・ブレーキについて
 フロントブレーキについて効きが悪いとの評判があるが、この点についてもそんなことはないと思う。 何故ならガツンとかけるとフロントタイヤを鳴かせることぐらいできるからだ。 コーナーの進入で何回かスキール音をだして思いのほか効きが良いものだと感じることがある。 W650は、エンジンブレーキが有効に効くので、併用すれば不満を覚えることはない。 ダブルディスク化を望む声もあるが、W1SAとW3を乗り比べたことがあるが、フロントのバネ下が著しく重くなって操縦性が顕著に悪化していることを感じたことがある。 当時のディスクブレーキより軽くはなっているが、シングルディスクでホイールロックできるのにダブルディスクにする意味が見出せない。 重くなるブレーキ強化だけはカワサキさんにして欲しくない。
・車体の仕上げについて
 溶接及び塗装は、他メーカーに比べ良いとはいえない。 簡単に剥げる塗装や溶接の出来が今ひとつなところは、W650を買おうと思う人には残念な事だ。 所有する歓びもこういった詰めが甘いと薄れてしまう。 更にいただけないのは、錆やすいということ。 車庫保管でもライトハウジングの裏側やフェンダの裏側など気を抜いてしまうとあっという間に錆が発生している。 もう少しコストをかけてでも ちゃんとした下処理や鍍金を厚くするなどの工程を充実させてもらいたい。
・総合的に
 車体剛性・前後サスペンション・ブレーキは、エンジンパワーや車格に対しよくバランスさせていると思う。 どれか一つでも極端に性能が良かったり悪かったりすると他の部分が気になってしまうのだが、全てが程よい中くらいの良さで纏め上げられている。 初心者でも恐怖感を憶えないで乗り出せるだろうし、腕を上げてくればW650なりの車体と対話しながら、サスペンションの動きや車体のしなりぐあいを感じながら、そしてエンジンのトルクと呼応させてライディングを楽しめば、こんなに乗り手に幸福感を与えてくれるオートバイは、そんなに沢山はないと思う。

 K300GPを履いた。
 TT100と比べてグリップ感が増した。 路面が多少荒くても、深くリーンしている時でも、TT100の時よりも安心してアクセルを開けていける。 倒しこみは軽くなったが、その後が粘っこい感じでリーンしていく。 付け替えて初めの頃は その粘り気に戸惑ったが、今では路面に吸い付いているようで気持ち良く感じる。 ただし、TT100みたいにタイヤの端までは使いきれない。 見た目も若干細く見えW650のスタイルには合っているようだ。

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