乾癬(かんせん)

乾癬(かんせん)とは・・・
乾癬(かんせん)とは・・・
乾癬(かんせん)とは・・・

当院では最新のナローバンドUVB療法を取り入れ、通常は入院してしかできない重症な乾癬に用いるPUVAバス療法を入浴施設を設けて行っています。

外力 かいたり、こすれたり、けがしたりなど外力で乾癬の皮疹は悪くなったり、誘発されたりします 下着や洋服はゆったりしたものを身につけるようにしましょう きついズボンやジーンズは避けた方が良いでしょう
入浴 入浴はゆっくりして芯から温まるようにしましょう 皮疹部を温める温熱療法もあるくらいです 上で述べましたようにお風呂でもごしごしこすらないようにしましょう
食事 特に制限はありませんが肉類のとりすぎや高脂肪食を避け、肥満に注意しましょう
日光浴 紫外線療法が効果的なことからもわかるように日光浴は重要です 積極的に行って下さい しかし、真っ赤になるほどあたることは逆効果です また、紫外線療法(PUVA療法)を行っている場合、治療後は極力日光にあたらないようにしなければならない場合もありますので医師の指導にしたがって下さい

さかんに研究されていますが、残念ながら原因は不明です。しかし、乾癬のひふの中でおこっていることはしだいにわかってきており、その知識を元にして種々の治療法が開発されてきています。
乾癬のひふではひふの細胞の入れ替わりが正常の約4〜5倍も早くなっており、ひふの細胞のなれの果てである角質が厚くひふにくっついています。また、ひふの深い所には白血球の一つであるTリンパ球が多数集まっています。現在、このTリンパ球の異常がこの病気をひきおこしていることがわかっています。

乾癬(かんせん)とは・・・

中年から壮年期に多く、表面にかさかさが厚くついた赤みが体、腕、足に広くでるひふ病で特に肘、膝など骨とひふがこすれるような部位によくでます。慢性に長く続くことが多く何年もなおらない人もみられます。

紫外線療法



PUVA(プバ)療法 最も古くより行われている治療でオクソラレンという薬を患部に塗ってUVAという紫外線をあてる方法です。効果的ですが、あてた部分が黒くなることがあるのが欠点です
PUVAバス療法 お風呂にオクソラレンを入れて入浴し、全身にUVAの紫外線をあてる方法です 最も効果があり、重症で全身にできている患者さんに行いますが、大がかりな治療で通常は入院で行っています 当院では治療用のお風呂を備えており、外来でこの治療を行っています
ナローバンドUVB療法 最新の治療法です ドイツでどの波長の紫外線が乾癬に効果的が調べて一番効く波長を選んで始まった治療で現在、ヨーロッパではこの紫外線量が主流です オクソラレンを使用せずそのままあてることができます 当院ではこの紫外線治療器を2台そろえており、乾癬の治療にはこの紫外線療法を主に行っています 
塗り薬




ビタミンD3軟膏 ビタミンD3軟膏は乾癬のために開発された画期的な塗り薬で今や乾癬の第一選択薬になっています ステロイドより効果がでるのに時間がかかるもののステロイドの副作用はなくステロイドとほぼ同程度の効果が得られます 副作用はぬった部分の刺激感や全身に多量使用した時に血液中のカルシウムの濃度が上がり倦怠感やのどの渇きがおこることあります この点は治療にあたる医師が注意していますのでご安心下さい
ステロイド軟膏 早期に赤みやかゆみをとるには必要な薬です 乾癬には強いランクのステロイドを使うことが多く、長期使用でひふがうすくなったり毛細血管の血管拡張がおこったりすることがあります 通常、ビタミンD3軟膏と併用や混合して用い、なおってきたら使用量を減らししだいにビタミンD3軟膏のみにしていきます
飲み薬




抗ヒスタミン剤 乾癬はひふ病の中でも特にかくと悪くなるひふ病です どうしても夜中にかいてしまうようでしたらかゆみ止めを飲みながら治療します
シクロスポリン 非常に重症な患者さんに行う治療です 腎障害や血圧上昇の副作用があるので血液中の薬剤の濃度を測りながら治療します 主に大学病院など全身の管理ができる所で行っています
エトレチネート 肝障害など副作用はありますが、シクロスポリンに比べて副作用は軽度で当院でも種々の治療をしてもなおらないごく一部の患者さんに使っています しかし、催奇形性があり避妊が必要で主に高齢者に使用します