会 長 挨 拶 
第55代 長崎県校長会 会長 岩下 俊明
(長崎市立淵中学校長)
 
 現代社会は急速に変化し、教育を取り巻く環境も大きく変容しています。情報通信技術の進展、働き方改革の推進、少子化への対応、さらには地球規模での環境問題など、学校現場には多様かつ複雑な課題への対応が求められています。とりわけ、生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な進展は、学びの在り方そのものに大きな影響を与えており、私たちはこれまでの教育の枠組みを見直しながら、新たな時代にふさわしい教育を創り上げていく必要があります。
 このような社会において、子どもたちが自らの夢や希望の実現に向かい、たくましく生きていくためには、どのような資質・能力が求められるのかを明確にし、それらを確実に育成する教育課程の編成と実践が不可欠です。

 また、一方では教員不足への対応や働き方・働きがい改革の推進など、学校経営に関わる課題も依然として山積しています。こうした喫緊の課題に対し、校長会として全会員が知恵を出し合い、一歩ずつ着実に歩みを進めていくことが重要です。あわせて、各校における実践の中で生じる疑問や不安を共有し、互いに支え合い、いつでも相談し合える関係性を築いていくことが求められています。
 子どもたちの未来の姿を思い描くとき、私たち校長には、持続可能な社会の創り手を育てるという大きな使命があります。その使命を果たすためには、校長会としてのつながりを一層深め、組織としての力を高めながら、未来の教育を主体的に切り拓いていかなければなりません。
 そこで、令和8年度のスローガンを次のように定めました。
令和8年度スローガン「ともに学び 支えあい 未来を創造する 長崎県校長会」 
 「ともに学び」とは、生成AI等のデジタル技術への対応や喫緊の学校現場の課題解決に向けて、全会員が知恵や経験を持ち寄り、学び合いを深めていくことを意味します。また、4つの専門部の調査・研究の充実を図り、本県教育の現状と課題を的確に捉え、その解決に資する取組を推進していきます。
 
 「支えあい」とは、学校経営における様々な困難に対して、校長同士が互いに協力し、励まし合いながら立ち向かっていくことを意味します。悩みや不安を抱えたときには、一人で抱え込むのではなく、仲間に相談し、支え合うことのできる温かな関係性を大切にしていきます。さらに、各支部・各学校の実践や成果、課題を積極的に共有し合いながら、変化の激しい時代に対応できる校長としての学校経営力の向上と見識を高め続けていくことを目指します。

 
 「未来を創造する」とは、次期学習指導要領の改訂を見据え、変化の激しい社会の中でも子どもたちが主体的に学び続け、自らの人生を舵取りしていくことができるような資質・能力を育成する教育を創造していくことを意味します。あわせて、教職員が力を発揮できる組織づくりや、持続可能で活力ある学校経営の充実を図り、学校全体としての教育力を高めていくことも目指していきます。そのために、県・市町教育委員会や関係機関と連携しながら、持続可能な社会の実現に寄与する教育の充実を大切にしたいと思います。
 
 結びに、互いに学び合い、支え合う中で築かれる校長会のつながりを大切にしながら、本年度の取組を着実に推進していきましょう。そして、長崎県の子どもたちの未来のために、校長としての使命と責任を胸に、それぞれの学校において力強く歩みを進めていきましょう。


令和8年4月 長崎県校長会長 岩下 俊明 



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