学習指導要領〔第3学年及び第4学年〕

思考力・判断力・表現力等


 









 
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的を意識して、日常生活の中から話題を決め、集めた材料を比較したり分類したりして、伝え合うために必要な事柄を選ぶこと。
相手に伝わるように、理由や事例などを挙げながら、話の中心が明確になるよう話の構成を考えること。
話の中心や話す場面を意識して、言葉の抑揚や強弱、間の取り方などを工夫すること。
必要なことを記録したり質問したりしながら聞き、話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉え、自分の考えをもつこと。
目的や進め方を確認し、司会などの役割を果たしながら話し合い、互いの意見の共通点や相違点に着目して、考えをまとめること。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
説明や報告など調べたことを話したり、それらを聞いたりする活動。
質問するなどして情報を集めたり、それらを発表したりする活動。
互いの考えを伝えるなどして、グループや学級全体で話し合う活動。

 





 
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
相手や目的を意識して、経験したことや想像したことなどから書くことを選び、集めた材料を比較したり分類したりして、伝えたいことを明確にすること。
書く内容の中心を明確にし、内容のまとまりで段落をつくったり、段落相互の関係に注意したりして、文章の構成を考えること。
自分の考えとそれを支える理由や事例との関係を明確にして、書き表し方を工夫すること。
間違いを正したり、相手や目的を意識した表現になっているかを確かめたりして、文や文章を整えること。
書こうとしたことが明確になっているかなど、文章に対する感想や意見を伝え合い、自分の文章のよいところを見付けること。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
調べたことをまとめて報告するなど、事実やそれを基に考えたことを書く活動。
行事の案内やお礼の文章を書くなど、伝えたいことを手紙に書く活動。
詩や物語をつくるなど、感じたことや想像したことを書く活動。

 





(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係などについて、叙述を基に捉えること。
登場人物の行動や気持ちなどについて、叙述を基に捉えること。
目的を意識して、中心となる語や文を見付けて要約すること。
登場人物の気持ちの変化や性格、情景について、場面の移り変わりと結び付けて具体的に想像すること。
文章を読んで理解したことに基づいて、感想や考えをもつこと。
文章を読んで感じたことや考えたことを共有し、一人一人の感じ方などに違いがあることに気付くこと。
(2) (1)に示す事項については、例えば、次のような言語活動を通して指導するものとする。
記録や報告などの文章を読み、文章の一部を引用して、分かったことや考えたことを説明したり、意見を述べたりする活動。
詩や物語などを読み、内容を説明したり、考えたことなどを伝え合ったりする活動。
学校図書館などを利用し、事典や図鑑などから情報を得て、分かったことなどをまとめて説明する活動。