学習指導要領〔第5学年及び第6学年〕

思考力・判断力・表現力等


 









 
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的や意図に応じて,日常生活の中から話題を決め,集めた材料を分類したり関係付けたりして,伝え合う内容を検討すること。
話の内容が明確になるように,事実と感想,意見とを区別するなど,話の構成を考えること。
資料を活用するなどして,自分の考えが伝わるように表現を工夫すること。
話し手の目的や自分が聞こうとする意図に応じて,話の内容を捉え,話し手の考えと比較しながら,自分の考えをまとめること。
互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い,考えを広げたりまとめたりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
意見や提案など自分の考えを話したり,それらを聞いたりする活動。
インタビューなどをして必要な情報を集めたり,それらを発表したりする活動。
それぞれの立場から考えを伝えるなどして話し合う活動。  

 




(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的や意図に応じて,感じたことや考えたことなどから書くことを選び,集めた材料を分類したり関係付けたりして,伝えたいことを明確にすること。
筋道の通った文章となるように,文章全体の構成や展開を考えること。
目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりするとともに,事実と感想,意見とを区別して書いたりするなど,自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること。
引用したり,図表やグラフなどを用いたりして,自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること。
文章全体の構成や書き表し方などに着目して,文や文章を整えること。
文章全体の構成や展開が明確になっているかなど,文章に対する感想や意見を伝え合い,自分の文章のよいところを見付けること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
事象を説明したり意見を述べたりするなど,考えたことや伝えたいことを書く活動。
短歌や俳句をつくるなど,感じたことや想像したことを書く活動。
事実や経験を基に,感じたり考えたりしたことや自分にとっての意味について文章に書く活動。  

 





(1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
事実と感想,意見などとの関係を叙述を基に押さえ,文章全体の構成を捉えて要旨を把握すること。
登場人物の相互関係や心情などについて,描写を基に捉えること。
目的に応じて,文章と図表などを結び付けるなどして必要な情報を見付けたり,論の進め方について考えたりすること。
人物像や物語などの全体像を具体的に想像したり,表現の効果を考えたりすること。
文章を読んで理解したことに基づいて,自分の考えをまとめること。
文章を読んでまとめた意見や感想を共有し,自分の考えを広げること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
説明や解説などの文章を比較するなどして読み,分かったことや考えたことを,話し合ったり文章にまとめたりする活動
詩や物語,伝記などを読み,内容を説明したり,自分の生き方などについて考えたことを伝え合ったりする活動。
学校図書館などを利用し,複数の本や新聞などを活用して,調べたり考えたりしたことを報告する活動。
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