学習指導要領〔第2学年〕

思考力,判断力,表現力等

A 話すこと・聞くこと 
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的や場面に応じて,社会生活の中から話題を決め,異なる立場や考えを想定しながら集めた材料を整理し,伝え合う内容を検討すること。
自分の立場や考えが明確になるように,根拠の適切さや論理の展開などに注意して,話の構成を工夫すること。
資料や機器を用いるなどして,自分の考えが分かりやすく伝わるように表現を工夫すること。
論理の展開などに注意して聞き,話し手の考えと比較しながら,自分の考えをまとめること。
互いの立場や考えを尊重しながら話し合い,結論を導くために考えをまとめること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
説明や提案など伝えたいことを話したり,それらを聞いて質問や助言などをしたりする活動。
それぞれの立場から考えを伝えるなどして,議論や討論をする活動。
B 書くこと 
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的や意図に応じて,社会生活の中から題材を決め,多様な方法で集めた材料を整理し,伝えたいことを明確にすること。
伝えたいことが分かりやすく伝わるように,段落相互の関係などを明確にし,文章の構成や展開を工夫すること。
根拠の適切さを考えて説明や具体例を加えたり,表現の効果を考えて描写したりするなど,自分の考えが伝わる文章になるように工夫すること。
読み手の立場に立って,表現の効果などを確かめて,文章を整えること。
表現の工夫とその効果などについて,読み手からの助言などを踏まえ,自分の文章のよい点や改善点を見いだすこと。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
多様な考えができる事柄について意見を述べるなど,自分の考えを書く活動。
社会生活に必要な手紙や電子メールを書くなど,伝えたいことを相手や媒体を考慮して書く活動。
短歌や俳句,物語を創作するなど,感じたことや想像したことを書く活動。
C 読むこと 
(1)  読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
文章全体と部分との関係に注意しながら,主張と例示との関係や登場人物の設定の仕方などを捉えること。
目的に応じて複数の情報を整理しながら適切な情報を得たり,登場人物の言動の意味などについて考えたりして,内容を解釈すること。
文章と図表などを結び付け,その関係を踏まえて内容を解釈すること。
観点を明確にして文章を比較するなどし,文章の構成や論理の展開,表現の効果について考えること。
文章を読んで理解したことや考えたことを知識や経験と結び付け,自分の考えを広げたり深めたりすること。
(2)  (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。 
報告や解説などの文章を読み,理解したことや考えたことを説明したり文章にまとめたりする活動。
詩歌や小説などを読み,引用して解説したり,考えたことなどを伝え合ったりする活動。
本や新聞,インターネットなどから集めた情報を活用し,出典を明らかにしながら,考えたことなどを説明したり提案したりする活動。