岩崎京子さんと
 『手づくり絵本展in長崎』で,長崎市立図書館に御来崎された童話作家の岩崎京子さん,わしおとしこさんと,日本文学者協会おかのけいこさん3人と一緒に御食事するチャンスをいただきました。
 岩崎さんは,小学校2年生の国語教科書にでてくる『かさこじぞう』を書かれたかたです。文章や言葉が美しく大好きなので,担任をしていたときは,暗唱させていたほどです。
 わしおさんは,読書感想文課題図書にも選ばれた『ねこたち町』や写真絵本『いたずら子ゾウのパオ』を書かれたかたです。
ホテルから,目的地まで運転をさせていただくことになり,僅かな時間ではありましたが,平和公園と如己堂をご案内しました。この時間帯だけは,雨も上がってくれました。
 『わかば子どもとしょかん』で集まった仲間十数名と1時間ほど話しをして,住吉商店街にあるフレンチレストランへ。童話が生まれる秘密をいろいろ教えていただきました。87歳とは思えないほどエネルギーあふれる魅力的な方でした。
 “このごろの子どもたちは,ファンタジーの世界に入り込めないで,現実に見たことしか信じない。どうしたらいいんでしょう。『おじぞうさんが動くわけがない』というんですよ”とおっしゃっていました。
 その日発売されたばかりの本『花のお江戸朝顔連』(佼成出版社)にサインをして頂きました。
追加情報2025年7月10日、岩崎京子さんが亡くなられました。岩崎さんとは↑この後、年賀状を何度か頂きました。そして『ド・ロ神父と出津の娘たち』の本を送って頂きました。この本は世界遺産でもあるキリスト教関連遺産”外海出津集落”のことを書いた児童文学です。ド・ロ神父の名前は知っていてもどんなことを行った人なのか知らない方も多いかと思いますが、この本は時代背景を含め人柄がよくわかる本です。ぜひ読んでから、出津に足を運んでください。岩崎さんのご冥福をお祈りいたします。