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     2003年4月22(火)
      
        豪傑


 最初も元気だったが,飲むほどに益々元気になる豪傑と

久し振り飲んだ。最初は自慢話であったが,酔うほどに評

論家となり,次にお説法を拝聴する羽目となった。

 身振り手振りの最中にコップに注いだ酒を零したりする

が,そこはそれつかず離れずで何処かで見張っていたらし

い奥方がサッサとやって来てサッサと後始末して酒を注ぎ

足して行くのは見事であった。そんな風に通夜は終わった

のである。

 翌朝,頭を掻き掻き現れた豪傑は 「いや〜,昨日はスミ

マセン。私には2つの人格があって昨日のが本物です。今

日は朝から女房に1時間説教されました」 とかなんとか

……。小生も 「いや〜,わっはっは〜面白かったです

ね〜」 とかなんとか,でお葬式も無事終わった。

 さて,初七日ということで飲み始めたところ,昨夜の順番

の通りに自慢話が始まり説教が続いた。 「こりゃ〜,危な

い!」 危険を察知した小生がタイミングを外すべくトイレで

作戦を練って帰ったところ豪傑側の一族郎党は誰もいなか

った。

 どうやら小生の居ない間隙をぬって帰ったらしい……。

ひょっとしたら小生も危ない人物として見られていたのかも

しれない。

 



     2003年4月21(月)
      
      所かわれば

 葬式に行った。お陰様で小生宅は頑固さんもご先祖さん

も元気なので葬式の仕組みはよく分からないが,江戸と長

崎はさすがに違うなあと思った。驚くことばかりであった。こ

れが江戸全体の慣習なのか,その葬儀社の社風なのか,

担当者の断行か分からないが,とにかく後日の参考の為に

幾つか列挙してみる。

@ 通夜の席に入ったら小生の名前で花が飾ってあった。

   後刻,訊ねたらバランスを考えた担当者の助言であっ

   たそうな。

A 通夜・葬式用の部屋と接待用の部屋が用意してあり… 

B 通夜・葬式の部屋はほとけ様と坊さんが入り口正面奥

   で,親族や親しい友人たち10人くらいが左右に分かれ

   てお互いに向き合うという集団お見合い的布陣であ

   った。

C 部屋の入り口にはご焼香用具を乗せてある長椅子で…

   焼香客の乱入を封鎖するという感じ。

D 坊さんの読経中も喪主や身内の方々は担当者の指示

   で部屋の入り口を窺い,弔問客の来るたびに目で会

   釈してペコペコ頭を下げなければならないので部屋が

   終始ザワザワして厳粛さがない。

E  坊さんの読経中,向かい合わせにされた者たちは,

   目が合うのが恥ずかしいので,天井の電気器具のネジ

   留めの確認をしたり床の材質検査に1時間を費やした。

    結局,通夜・葬式を通して,一度も全員揃って正面

   のほとけ様の方を向いて,心を一つにして頭を下げるこ

   とも一緒にお念仏を唱えることもなかった。

F  一方,弔問客の方は,部屋の入り口でお線香を形だ

   け上げた後 (部屋の中に入れないので,一緒に拝め

   ない) 運良く係りの者に発見された人は,階段を登っ

   て2階別室の接待用の部屋で酒肴にタップリありつくこ

   とができる。

    運の悪く係りの者に声を掛けて貰えなかった弔問客

   の場合は選択肢が2つ用意されている。

   A トボトボと帰る (お忙しい中をどれほど遠方から

   お見えになられたのか知らないが,今日は本当に仏

   滅であった)
   
   B どうしても一言,遺族の方にお悔やみを述べたい

     と仰るお方は椅子がないので,ウロウロして待つ。

     な〜に,ほんの1時間余りだ。

G  ご冥福を祈ってる式の最中に,担当者や係りの者が

  人の身体に触れたり足音高く行き来するので非常に不

  愉快。態度もズボンの折り目も正しくない。

H  「通夜」 とは,葬式の前夜に遺体の傍で,故人を好

  きだった人達が故人の徳を偲び想い出を語って夜を明

  かすものと思っていたが,夜は火器厳禁の為線香を上

  げるのは駄目という。

I  寒いので身体にかける毛布を頼んだらところ,お金

   は? と言う。

J  通夜のお客様がお帰りになった後で,太っかい器に

  上寿司が3皿も残っていたので,遺族に勿体ないね〜,

  と言ったところ、この葬儀社は50人前,100人前が単

  位で,多めに用意しとくのが礼儀だと言われたそうだ。

 ● この他にも63年間の人生で初めて(勿論,東京や

 千葉でも経験はあるが……)気付いたことがいっぱいあ

 ったが,この日記を書き始めて3秒経ったので寛大なる

 小生は忘れてしまった。 わっはっはっは〜

 ただ,どうしても忘れてならないのは愚弟のご存知さん

のことだ。奴さん,ビ〜ルが冷えてないのと毛布代を請求

されたことに憤慨して帰ってしまったが……。

 翌日10時からの葬式に来ないので心配していたら,出

棺も済んで骨も納まるところに納まって,初七日を始めよう

かという時に 「寝坊した!」 と言って走ってきた。

まったく、ばかも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んである。

  我が先か 

  君が先か

  今日とも知れず

  明日とも知れず

    ……

  まったく

  ご存知さん

  お願いしますよ!




    2003年4月20(日)
      
         とろ

 長崎を立つ前 「東京に行くなら,築地の寿司屋に行っ

てとろを食べなさい。絶対に旨いっ!」 とお客様から教え

て頂いた。長崎では食べることの出来ない味らしい。成る

程小生63歳になるが,いまだかって長崎近海でとろが泳

いでいるところを見たことがない。

 という話しをご存知さんにしたところ,築地は食通のプロ

が行くところで,早朝から開いていて午後2時までだから

残念ながら今回は間に合わない。その代わり今日は立ち

食いの旨い店に連れていってやる。但し,兄ちゃんは田舎

者で笑われたら恥ずかしいだろうから自分の指示に従えと

いう。

 愛妻と3人で電車に乗って,たていしという地の 「これが

食通だ〜」 と,何やら建物が全身で叫んでいるような,一

見不気味,まるで戦後の闇市みたいな場所に連れていか

れた。

 「おい,おい,おい,こんなところで寿司?火を通さなくっ

て大丈夫?」 とは言ったが,いかにもそれらしい雰囲気が

漂っていて向かいの焼き鳥屋の店も超満員だ。

 「わあ〜っ,昼間だというのにイッパイだ〜!流石にお江

戸は食通が多いな〜,それともアル中かな〜!?」

 寿司屋もイッパイだ。10人程の食通が立った侭でカウン

タ〜に向かってもぐもぐと口を動かしている。まるで厩舎の

馬である。

「兄ちゃん,この枠から選ばんね」 とご存知さんが言うの

で振り返えってみると,小生の後の壁に2段に書いたメニュ

〜板が掛かっていて愚弟はその下の段を指差しているの

だ。

 「ふ〜ん。通はこれを食うのか〜」 小生はビ〜ルをチビ

チビ舐めながら (注,ここは高いから小瓶1本と厳重に念

を押されていた) やっと腹の虫が落ち着くまで5,6回も注

文したであろうか。(注、愚弟は東京の寿司屋は1回頼んだ

ら2個ずつ来ると言いやがった。バカッ,長崎も同じだ!)

朝から何も食っていないからハラペコで,愛妻も小生の後

の壁のメニュ〜の下の段を見て注文するのに大忙しだ。

 「フ〜」 と一落ち着きしたところで,さてさて今度は何を

注文しようかとメニュ〜の上の段を見ると,なになに〜?旨

いのがあるではないかっ!

 「おいっ,上の段にも旨かごたっとのあいやっか!」 

小生の声に 「そっちは通が食べるところではないけど,欲

しけりゃ注文せんね」 と言う愚弟の許可を待つまでもなく

2つ3つ慌てて食べたところで何となく様子が変なのに気

がついた。他の客は小生の後のメニュ〜など見ていない。

忙しく握っている板前2人の後方を見ながら注文している

のである。

 「何か,変だぞ〜」 と思いながらそちらの方に目をやっ

て驚いた。なんとなんとなんと〜,板さんの後方には立派

な下駄みたいなメニュ〜に「中とろグル〜プ」と「大とろグ

ル〜プ」 が墨汁の跡も黒々と大書してあるではないか!

そしてその下にはそれぞれ200円と300円と記してある。

 「し,しまった〜あ〜!」 今更臍を噛んでも遅い。まんま

と愚弟にしてやられたのだ。

 東京のホテルでとろを食ったら1つで8,000円とか

10,000円するけど,築地では旨くて安いという話しを楽

しみに上京したのに,小生の大食いを用心した愚弟の計

略にまんまと嵌まって1つ100円均一コ〜ナ〜の寿司をタ

ラフク食べてしまったのだ。

 慌てて注文し直したが,人間そんなに食えるものではな

い。ご存知さんに一泡吹かすべく頑張ったが,残念ながら

中とろと大とろがそれぞれ3つずつであった。10人の客が

立って食べ、外では客が待っている。という店の雰囲気に

飲まれた小生の大失敗であった。

 そしてまた,小生が愚弟に食われているらしい様子を察

しツツ,小生の長崎弁丸出しに肩を震わしツツ,真面目

顔を装って握った板さんのシャリはやわくて食えたもの

ではなかったぞ。愚弟に飲まれて食われた日であった。

 しかし,正直に申せばネタもシャリも旨かった。しかししか

し,その夜訪れた先でも寿司が待っていたのだ。江戸の敵

は長崎で討つべし!



    2003年4月19(土)
      
       無心の舞台

 みなさんは旧芝離宮はご存知か? なにっ?知らない!

それはいかん。いかん,いかん。まことに遺憾である。

 そもそも旧芝離宮と言うのは,周辺をビルに囲まれながら

も,今に残る大名庭園としては,最も古いものの一つで,江

戸庭園の典型である回遊式築山泉水庭園。昔は東京湾の

波打ち際であったが,江戸時代の明和の頃埋め立てられ

〜延宝6年老中大久保忠朝〜4代将軍家綱〜楽寿園と命

名され〜数氏を経て〜有栖川家〜宮内庁〜昭和天皇の

ご成婚記念〜東京市に下賜されたもである。エヘン!

 いかに多忙な毎日を送る現代人であっても常に風流の

心を忘れることなく,これくらいの歴史・文化くらいは然り気

無く口に出せるくらいの一般教養は身に付けたいものだ。

 そのように考えた小生は先日初めて訪れた記念に頂戴し

てきたパンフレットを今一所懸命に暗記しているところであ

る。後日悪友と1杯やる時に,サリゲナク話題を誘導して博

識を披露してやろうと考えた姑息なぴ〜ひょろろの作戦で

あった。

 それにしても東京は広いな〜。大小のビルのど真ん中の

喧騒の中で,こんなに静寂な場所があるのが不思議だ。と

は言っても煩いことは煩いので,夜な夜な出没するであろ

う幽霊や妖怪たちは 「昔は良かった〜。ウラメシヤ〜!」 

とかなんとか悩んでいるかもしれない。関係者の猛省を促

したいものだ。

 ところで,今日はみなさんに小生が見付けた素晴らしい

場所をお教えしようではないか。常に心に “トムソ〜ヤ・ス

ピリット” を有するものにとっては宝の場所であるから呉呉

も秘密にしてもらいたい。秘密の場所到達の手順は以下の

通りである。

 まず入場料を払った後で,今小生が手にしているような

ベ〜ジュ色のパンフレットを貰う。その横に記念のスタンプ

が置いてあるので,そんなのがお好きな方はお好きなとこ

ろに押す。何処でも良い。勝手である。遠慮は要らない。

 さあ,何時までも……,スタンプは……,愚図愚図しない

で出発……,人生は短いので〜,団体行動は〜……,い

つでもこんなバカが〜……,1人は……、だから〜,

ブツブツ……。

 さて,入り口から右に向かって正確に普通の歩幅 (自信

のない人は小生の歩幅を辿ること。雨上がりだったから足

跡が残っている筈だ。11文だ) の歩幅で58歩で5本の

満開した八重桜の木を見付けるであろう。(注)中学校の

英語ではこんな時に,「ユウルビ〜ファインド」 とか何とか

習ったような覚えもあるが,自信がないので気にしないでド

ンドン進もう。

 ピンク色のちょうど小手鞠くらいの大きさの花がいっぱい

咲いているのが目印であるが, (冬のことは分からない)

その八重桜の下を潜ってジャスト8歩進んだら芝生がある

ので”どっか”と腰を下ろすことにする。そこがあなたの

「約束の地」 である。

 いま,あなたの周りには燦燦と降り注ぐsunの恵みと青い

空と木々の緑といっぱいの芝生が広がっているであろう。

そして目の前には,春の爽やかな風と ”さわさわさわ” と

戯れる白い漣の池が揺蕩うているのだ。

 さあ,目を上げて見よう!太っかいビルが並んでいる中

に大リ〜グで活躍中のイチロ〜選手の広告塔が見えるに

違いない。そして,その広告塔とあなたを結ぶ直線の池の

中に橋が見えるであろ〜う。そしていま,あなたは橋の中

央には踊り場みたいな処が見えるかっ〜!?

 見えるのなら,それで宜しい。それが世に言うところの

「無心の舞台」という場所だ。パンフレットには「西湖の堤」

と記してあるが,な〜に構うことはない。小生が 「無心の

舞台」 と決めたからには 「無心の舞台」 なのだ。誰に

憚ることもない。ただ,係りの人や都知事の前では大声で

言わないようにして欲しい。目をパチクリされたら」困るので

ある。

 そもそも,この場所が 「無心の舞台」 と呼ばれるように

なった由来は,今を去ること1刻の昔に,初めてこの地に

足を踏み入れた風流人というか人生の奥義を極めた達人

がいたと思し召されい。今後、物語の速やかな展開を図る

為にその達人を仮に 「楽天先生」 と呼ぶことにする。

 で〜,その楽天先生は〜 (流石にちょっと恥ずかしい)

芝生で座禅を組んでいたのであるが,何やらフト感じるも

のがあったので薄目を開いたところ,前方の遥かな池上の

橋の右手の方から親子がゆっくり登場するのに気が付い

たのだ。

 赤いセ〜タ〜の3才位であろうか,娘さんをチンコンカン

(肩車) したジ〜ンズ姿のお父さんである。なにやら話し掛

けられたらしく,ふと立ち止まって娘さんをおろしたかと思う

と,子の指差す方をあちらこちらと見回しながら顔をくっ付

けて話している様子。

 いかにも仲のよい親子であることが,話しは聞こえずとも

子供の身振り手振りや膝を付いて耳を寄せている父親の

様子でよく分かる。何か楽しいことを話しているのであろう,

子供はピョンピョンと飛び跳ねたり,父親の首ったまにしが

みついたりして見ているこちら側も心温まる情景である。

 親子の表情が分からないことや,話しが聞こえないのが

良いのかもしれない。まるで,童話の人形劇を見ているよう

でもあり,夢の世界の出来事のようだ。何となくぽかぽかと

心穏やかになって 「いま自分は幸せだな〜」 と思う。

いつの間にかポカ〜ンと口を開けて 「無心」 になってい

る自分に気がついたのだ。 ウンウン! 

 どれくらいの時間が経ったのであろうか。かれこれ1時間

近くも経ったのか! (小生は腕時計を持たない) ふと,

気が付いて我に返った時には,いつの間にか件の親子は

いなくなっていたのだ。 「ポカ〜ン」 である。夢幻だった

のであろうか!?

 その後半刻余り 「無心の舞台」 の登場人物は,それぞ

れの人生の途中の一幕を右や左から (上手,下手ではな

く) 登場しては反対の方角に退場して行ったのだ。

 それにしても橋の中央付近の「無心の舞台」 は余程心

の落ち着く場所らしく,全ての人が足を止めて一休みして

いくのである。

 一人,友達,アベック,家族連れ。それぞれみんなが,そ

それぞれの雰囲気を持っているのだ。悩んでいる人,楽し

んでいる人,笑っている人,退屈をしている人,みんな一

目瞭然なのだ。

 心の中の喜怒哀楽。まさか今自分が誰かに見られている

とは夢にも思わないので,泣いたり笑ったりの感情が影絵

芝居のようにハッキリしている。

 ひょっとしたら現在,他人の人生の瞬間芝居を観せて貰

ってこんなコトを考えている小生もいま,大いなるものの掌

にあって何者かに観られているのではなかろうか思ったの

だ。好きな人たちと3人連れで,幸せの ”あ〜あ〜欠伸”

を洩らしたぴ〜ひょろろであった。

 みなさんもお出掛け下さい。 「無心」 になれますよ。 



    2003年4月18(金)
      
       シスタ〜

 所用で久し振り東京に出掛けた。久し振りに上品なカッ

プルに会えて飛行機も嬉しかったのであろうか,雨風の中

でブルブルと打ち震えておった。ひょっとしたら風邪をひ

いていたのかもしれない。まさか,高所恐怖症じゃあなか

ろうとは思うが……。

 雷の恐い愛妻も “ピカピカッ” と光る度に小生の手を握

りしめておった。まさか,手を握りたいだけではなかろうとは

思うが……。真面目そうなスチュワ〜デスさんが行ったり来

たりしていたので気の毒であった。手ぐらいなら握ってやっ

てよかったのに……!?

 ”ガクン,ガクン” と地面に激しく激突したかと思う瞬間,

愛妻は目を瞑って足を踏ん張り両手は前の座席に当てて

渾身の力を込めておった。まるで自分が操縦しているよう

な格好であったが,まさかパイロットもこんな格好で必死だ

ったのじゃ〜?と思った一瞬,不吉な場面が脳裏を過ぎっ

て流石に豪胆な小生も蒼ざめた。

 しばらく経って,まだ息を弾ませている愛妻の

「ヨ、ヨカッタ〜ですね〜!」 の言葉に小生も,

「ウ,ウン!」 とお付き合いした後,小さな声で

「万里ちゃんの前の席はシスタ〜だよ」 と教えると

「シスタ〜が乗っていらっしゃるから助かったのかもしれま

せんね〜!」 と感謝の念を込めて言うので,小生は可笑

しさを堪えながらも愛妻のいつに変わらぬ純真さに感動し

たのだ。

 というのは,彼女自身は思わず出た言葉であるから勿論

覚えていないのだが,この一連の科白は我々が飛行機に

乗る度に繰り返されるのであるぞ。

 我々愛し愛される夫婦には神様仏様の御加護があるの

かどうかは知らないが,無事着陸して 「あ〜,よかった〜

!」 と胸を撫で下ろしてから前後左右何れかを見回す

と,必ずや何処かに穏やかな面持ちのシスタ〜か,厳か

なるブラザ〜か,純白の衣を纏った比丘尼さんか,威光

のあるお坊さんの頭か,寡黙なるラビの姿を見つけるこ

とが出来るのだ。

 「叩け,さらば開かれん!」 の言葉には何の脈絡もない

が,信心深いみなさん方も万が一何らかの災難に見舞

われた時には静かに目を閉じて ”トントン” と,前の座

席でも机でも床でも地面でも人の頭でもよいから叩いて

目を見開いてみるがよろしい。

 もしも,常日頃から行い正しく心純粋であるならば,あ

なたは必ずや神仏の姿を見出すことであろう。何も見出

すことが出来なかったらもう一度やってみよう。もう一度

やっても駄目な方はもう一度だけ8回ほど続けてみようで

はないか!絶対にいつかは何らかの現象事が見える

筈だ。

 なにっ,100回続けたが,それでも現れないっ!? 

小生はクドイ人は嫌いだ!大体において,現在世界

の人口は幾らだと思っているのだっ!神様だって忙しい

のだ。ったく……。しかし諸君,駄目で元々であるからと

にかくやってみようではないかっ!

 これぞ知る人ぞ知る 「善男善女の為の神仏の5W1

Hの法則」 と申して(ちょっと長い名前だが),何時でも

何処でも,心さえ純粋であれば誰でも発見することが出

来る……試験中でも試合中でも仕事中でも夜の巷でも

ゴルフ場でも雀荘でもパチンコ屋でも結構……ありがた

いムニャムニャなのだ。

 小生等の場合はしばしば飛行機の中で起こる現象なの

で,ひょっとしたら乗り物が嫌いな乗客の為……乗務員

が扮装した……航空会社のサ〜ビスではないかと睨んで

おる。船会社なんぞも盗んで欲しいテクニックである。

 因みに,日本エア〜システムの場合に我々はシスタ〜

としか出会ったことがないが,来期こそは予算を取って貰

って登場人物を増やして欲しいものだ。

 なにしろ,愛妻は必死で 「なむあみだ,なむあみだ!」 

を唱えているのであるぞ。 
 

 




    2003年4月17日(木)
 
      パソコンで商売

 子供の頃に相撲や将棋を教えてやったり,宿題を手伝っ

てやったりして立派な兄ちゃんだった小生に恩義を感じて

いるらしく,愚弟のご存知さんがしょっちゅう洋服に関する

情報を送ってくれるが本当に有り難いことだ。

 今日も当店ホ〜ムペ〜ジの充実に関してドサッとファッ

クスが送られてきた。読めば読む程,なるほど,成る程で

ある。

 このように,例えば自分の愚弟であろうと人の忠告に対し

て素直に耳を傾けるのは小生の長所である。が,しかし,

この 「しかし」 と,一言後に続くのが小生の欠点で63歳

になってもなかなか治らない。……と,素直に認めるのは

やっぱり謙虚な性格だな〜と,自分が愛しい昨今である。

 当店のような仕立て屋稼業では,どんなにホ〜ムペ〜ジ

で営業あい努めても 「ホ〜,楽天という奴はなかなかに真

面目な人格者と本人が申しておるし,システムも整ってい

るようだし,出来上がりの洋服の写真も上等だから一つ誂

えてみるべ〜か!?」 と,いうようにウマイこと運ばんの

ではないかと,ときに感じては悲観論者のぴ〜ひょろろは

思うのだ。

 仕立て屋という稼業は,書物や椎茸やCDや痔薬や下

着や質流れ品や,自家用飛行機などとは異なり,やっぱり

自分の足で行って,見て,触って,舐めて,聞いて,嗅い

で,自分の目で確かめてから求めたい商品の部類だと思

う。

 モノ創りの仕事やサ〜ビス業というのは,何処にでもある

同一の品物を並べての商いとは異なり,究極は人間対

人間の信頼関係であるから,初めての人は絶対に現場

に出掛けて主の顔を見るべきであろう。

 ひょっとしたら,胡散臭い小生の顔を見て即刻退散なさる

お方もいらっしゃるだろうし,小生にも生意気ではあるが, 

「好きな人の洋服しかつくらない」 という(ゴメンナサイ。

限られた人生のほんの些細なワガママ。それに,今までの

拙い経験では,本当に小生を信頼してくださるお客様でな

いと心底良い服作りに没頭できなかった未熟者なのです)

モット〜もあるので 「お許しください!」 と,いうことにな

るかもしれない。

 そしてまたコミニケ〜ションが大切で,採寸や仮縫い,場

合によっては中縫いなどの段階で小生がお客様の意向,

嗜好を適格に把握できるか?

 実際の生地を見て,触って,肩に掛けて頂いてお顔映り

がよいか?お客様の仰る上着や袖や股下の寸法がこの

生地に適しているか? (注) 綿や麻シルクなど,布地に

よっては皺やクリ〜ニング後の縮伸が異なる。肩やウエス

トのラインや絞りがお気に召すか?

 など思いついただけでもこれくらい大変であるから,とて

ものことにお互いの顔も見ないで信頼関係が生まれる訳は

ないし、与えられた数字だけで仕事が出来る訳はない。

 ……と,こんな訳であるから,皆さんもご理解頂けたこと

であろう。もし小生がお客様の立場であれば絶対に注文

はしないと思う。みなさんもそうであろう。絶対にない。賭け

てもよい!

 もし,1人でも注文があったなら,ご注文のお客様とご存

知さんを何処か赤提灯にご招待することをお約束する。

それくらいに,くどいようだが絶対にない! と,思う。

 しかし,万が一あったならば,小生はベストを尽くして仕

事をさせて頂くことであろう!

 今日は,自分でもよく分からないが,いつの間にか姑息

なるコマ〜シャルになってしまったぴ〜ひょろろであった。

 わっはっはっはっはっは〜







    2003年4月16日(水)
 
     タンポポの子供たち

 「とん・とん!」 と,店のウインド〜をやわらかく叩いて

春がやって来た。久し振りに友愛社会保育園の子供達が

訪れてくれたのである。

 ♪ 春よこい 早くこい 歩き始めた み〜ちゃんが ♪

と童謡にあるが,春にはなったけれど1才前後のタンポポ

組の7人はまだ歩けないのでリヤカ〜に乗ってきたのだ。つ

い今月一日に入園したばかりの若い友人たちとの初めての

邂逅である。

 目深に被った帽子の下から,マジマジと穴の開くように小

生の顔を窺っている動物学者。ポカ〜ンと口を開けて空を

眺めている詩人。息をするたびに洟でシ〜ソ〜を楽しんで

いる手品師。夢想中の哲学者。マジマジと掌に見入ってる

易者。小生が顔を近づけたら急いで泣きに入ったイチロ〜

くん。イチロ〜くんの心理を探究しているジョ〜ノスケくん。

 みんなみんな,それぞれに人生は始まったばかりなのだ。

ほんわかと麗かな春の日差しの中で若い友人たちは何の

屈託もなく人生を楽しんでいるように見える。

 お〜い,諸君,がんばれよ〜!いや,あんまり頑張るな

よ〜。難しいけど,たった1回の人生だから楽しく生きろよ!

そして,お〜い,空よ,子供たちを見守って,幸せにしてく

れよ〜!


   洟垂れの タンポポの子や お〜い空



 小生の娘たちも,ついこの間までこんなに小さくて可愛か

ったかったのにな〜!あっという間に大きくなってしまった。

 小生も,小学生の時 「早春賦」 中学生の時に 「オ〜

ルド・ブラックジョ〜」 の曲を初めて聞いた時に,そのあま

りの美しさにひとり感動の極地に達して,いつか将来,自分

も歳を経た時には,必ず 「いまのこのひととき」 のことを

思い出して泣くに違いない。と,思ったら止め処もなく涙が

出て困っているところを隣りの席のバカに訝られて恥ずか

しかったが……。

 いまが丁度その 「いまのひととき」 であろうか!小生は

あっという間に 「オ〜ルド・ブラックジョ〜」 老いた腹黒の

ジョ〜カ〜になってしまったわい。

 嗚呼,懐かしき思い出よ。 あっという間の少年の日よ!



    早春賦 恩師の歳を 越えにけり



 お〜い空よ 

 まるで

 白い雲の欠片か 

 タンポポの綿毛のように

 可愛いい

 洟垂れの子供たちなんだよ

 みんなが

 幸せになれるように

 見守って

 やれよ

 いや

 見守って

 ください
 



    2003年4月15日(火)
 
         人柄

 穏やかな陽光が降り注ぐ昼下がり,鯉のぼりになった気

分で緑爽やかな風を腹いっぱい吸い込んで 「なにか良い

ことがありそうだな〜」 と青空にポッカリ浮かんでいる白い

雲を眺めていたところ,大好きなベンツさんからの電話。う

んうん,本日の予感の的中率は百発百中なのだ。エヘン!

 みなさんだから内緒でお教えするのであるが,予感的中

の名人になる極意というのは,何かあった時に 「やった〜

,良かった〜!」 と声に出すことである。できたらニッコリ

笑ってみるのも効果的だ。たったそれだけで,色んな遭遇

が良い方に向かうから不思議である。

 ベンツさんの場合は,本当に大好きな人であるし本当に

嬉しかったので思わず 「やった〜やった〜,良かった良

かった!」 と,思わず2回叫んだところ喜びが二乗になっ

たぞ。みなさんも試してみるがよかろう。

 「モシモ〜シ」 小生の声が弾んでいるのが自分でも分

かるのが嬉しい。だって,ベンツさんは長大の熱帯医学教

授なのだがひとつも威張ったところがないどころか誰にで

も礼儀正しく親切,小生のような軽薄人間でも一人前の人

間として認めてお付き合いしてくれるのである。

 ベンツさんと話している人を遠くから眺めていると,みん

なニコニコしていて 「現在幸せの進行形」 というのがす

ぐに分かる。あの雰囲気は絶対にまた何か楽しい計画を立

てているか,お得意の超駄洒落を連発中なのであろう。見

ている方も幸せになれるから益々付き合い得だ。

 ベンツさんみたいに心優しく誠実な人柄になりたいと願っ

て,小生はいつか友人から聞いたお呪いを日夜唱えてい

る。なんでも一日100回 「楽天は良い人柄になれるる!」

と言い続けていると,100人の内99人までは願いごとが叶

うそうだ。

 小生は10年前から頑張っているがなかなか難しい。ひょ

っとしたら残りの一人かもしれない。

  



     2003年4月14日(月)
 
        ありたい

  「ありたい」

 
  いつかは

  終わるから

  びらびらも

  お金も

  命も

  だから

  自分に

  正直で

  ありたい 


    2003年4月13日(日)
 
       政治家志望

 今日は県議会議員の選挙に,我が家はぞろぞろと家族

6人手をつないで出掛けた。ご先祖さんの腰が悪いので

文字通り愛妻や娘たちは交代で手をつなぐのであるぞ。

もっとも,ご存知さんが疲れた時の為に搬送車も後を付い

て行くが,勿体無くも小生がその任を仰せつかっている

のだ。

 さて,無事に投票を済ませた後で考えた。……最近,

日記上で再々この”考えた”という言葉を使うがどうしてで

あろうか。マンネリに陥っていて,小学校の時のように語彙

不足で ”そして……ました。” 状態であろうか,それとも

潜在下に字数を稼ぐなどと変な勘違いしているのではあ

るまいか。それとも?……え〜い,もうどうでもよろしい…

…とにかく考えたのだ。

 選挙前には,立候補した人たちはあんなに立派なことを

言ってるので,誰が当選しても素晴らしい世界が実現し

そうなものだが,どうしてかな?〜……と。

 そして,賢明なる小生は決断を下ろしたのである。ひょっ

としたら以下のような人物が混じっているのではないか?!

……と。

1 私利私欲

2 権力、地位、名誉,肩書き

3 団体の傀儡

4 ご用聞き

5 ファミリ〜ビジネス

 政治を上記のように考えている魑魅魍魎どもが,本来

なら神聖であるべき議場で日夜跋扈しているのではな

かろうか?…… と。そこで,賢明なる小生は再び思

考の淵に沈んで800時間後に以下の結論を出したの

である。

 (1) 『 試験 』 単なる知識テストではなく,どんな

理由で政治家を志したのかという動機や,政治家と

しての資質があるか,精神的,肉体的に強く,政治と

いう激務に耐え得るか,心情が優しいか,などの誰に

も公平公正な第一次テストで適格性を試す。

 またその後の第2次テストは小生との面接で,人相,

体格,身長,体重、血液型、性格、趣味,思想,歯槽

膿漏,その他髪の毛1本から爪の垢の粒子に至るま

で小生に類似した個所が1点でもあったら即失格。

 (2) 『 ボランテイア 』 人を含めて全てのものを好

きかどうか。いま生きていることを感謝しているか。その

感謝の気持ちを何らかの形で表したいか。世の為人の

為に働くのが好きか。性格や体力をを自己診断して本当

に自分が政治家に適しているか。

 ……という (1) 第3者の試験 (2) 自己試験

 に合格するような人格者であることを認められた時に,

「おめでとうございま〜す」 と,今日からあなたは人格

者の仲間入りができるし,政治家として第一歩を踏み出

すことができるのである。

 いまやあなたは,好きなコトを無料でさせていただける

運の良い人間の仲間入りができた訳です。勿論、政治家

というのは職業ではないので給料は出ません。その代わり、

あなたの崇高な精神と人間としての喜びはあなたの善行

に比例していや増すことでしょう。

 数多くの善良な人々が,あなたの徳を慕い安らぎを求め

て日夜を問わず訪ねてくることでしょう。あなたの喜びに満

ちた笑顔を見たいがためという,ただそれだけの理由で

多くの人があなたを自らの家に招こうとするでしょう。あな

たが傍にいるというだけで幸せになれる……あなたの徳

……ただ,それだけがみんなの願いなのです。

 ですから,あなたはどこへ行くにも,何をするにもお金は

必要ありません。結婚式のお祝いも葬式の香典も要りま

せん。あなたがいるだけで人は幸せになれるのです。超

実践哲学者のあなたには見栄も巧言令色も不要です。

 眉間の皺や,脂ぎった額や卑しい心や,人を貶める

厚い唇や北叟笑みを隠す仮面もな〜ん〜にも要りませ

ん。

そんなモノは 「政治家には不必要」 なのです。

 そして,ひょっとして徳を積んだあなたは他の政治家と

も仲の良い友達になれるかもしれません。私心を捨て、

世の為人の為という志を同じくするあなた方は心からの親

友となり,相手を立て自分を生かし,力を出しあって立派

な仕事を成すことが出来るかもしれません。

そうなったら,この世は何と素晴らしいことでしょうか!?

 おお,ワンダフルッ!

……というようなことを考えたのですが、

 実現不可能な夢物語なんでしょうか?

                    ぴ〜ひょろろ 



    2003年4月12日(土)
 
      海あけ後の流氷

 みなさんは覚えておられようか?今月2日の日記の紋

別市の流氷海あけクイズで,小生が大漁賞を獲得したこと

を……。

 あれから2年(?)余り,首を長〜くして待っていたらやっ

と届きましたぞ。今日、届いたのです。うんうんうん,急いで

水色の封筒を開けたところ次のようなお手紙とパンフレット

が入っていた。

      ・・・         ・・・

  (流氷あけクイズ2003 賞品発送の遅れについて)

 謹啓 貴殿におかれましては益々ご健勝のこととお喜び

申し上げます。現在手配中の賞品 「紋別海の幸セット」

ですが,皆様に新鮮な素材をご用意しようと思っていたとこ

ろ,海あけ後流氷が再度接近したため漁船が出漁できず

手配が遅れております。

 皆様にはお楽しみにお待ちいただいている中,大変ご

迷惑をおかけ致しますが用意出来次第早急に発送いたし

ますので何卒ご理解,ご容赦の程お願い申し上げます。

 尚,今回紋別市の観光パンフレットを同封いたしますの

で,ご一読いただき紋別の魅力を発見され皆様が紋別に

お越しいただくのを心からお待ち申し上げます。

        ・・・      ・・・

 ということで,4月2日の日記の小生の疑いは杞憂で,エ

プリ〜ルフ〜ルではないことが,紋別市の観光課のOさん

の親切な手紙で立証されたのだ。

 現在,小生はパンフレット群を拝見しながら楽観的な夢を

広げているところである。わっはっはっは〜,何が送ってく

るかな〜!?愛妻はと見れば,ガイドブックやパンフレット

に魅入られて 「来年は絶対,流氷を見に行きたい!」 

と申しておる。

 紋別はオホ〜ツク海岸のど真ん中のまち。カニやホタテ

など北海道を代表する魚介類が美味しく,オホ〜ツク海を

探検できる流氷砕氷船「ガリンコ号U」や,海底の風景が

観察できるオホ〜ツクタワ〜など、満載されているのだ。み

なさんも是非,紋別でオホ〜ツクを堪能しようではないか!

 以上は,大漁賞を頂戴する小生の純粋な感謝の心から

湧き出たコマ〜シャルである。 ナニガトドクカナ~ ウンウン

 ところで,面白いなあと思うのは流氷のことだ。小生に運

をもたらしたのも流氷であれば、再度接岸して気を持たせ

ているのも流氷だ。もうちょっといろんな条件が変わってい

れば小生の受賞も有り得ない。偶然があるから人生は面

白いと思う。よって,紋別の流氷群に敬意を表して,文部科

学庁や国語審議協会等には何らの断りもなく以下の格言

を創って敬意を表することにする。

 1、 人生は紋別の流氷の如し

 2、 人間万事紋別が氷

 



     2003年4月11日(金)
 
       あ〜 あ〜

  

 イラクに向かって考えた

 暗い灰色の雲を見ながら考えた

 もし 神様がいらっしゃるのなら

 そして もし いま

 神様が見ていらっしゃるのなら

 わたしたち人間は

 どれほど

 許されない過ち 

 を

 重ねてきたのであろうか

 と

 地球ができて

 生物が生まれて

 氷河期やらなんやらあって

 進化して

 人間が誕生して

 文明が発達して

  …… と

 教科書には書いてあったが

 本当かなあ

 殺し合うために

 どんどん 

 文明が発達して

 そして いつか

 地球は

 ド  ッ  カ 〜〜〜〜〜 ン

 と 爆発して

 神様は

 あ〜 あ〜

 て 

 溜め息をつくのじゃないかな〜

 溜め息をついたのじゃ〜

 ないかな〜

 また

 地球を創ってくれるかな〜

 あ〜 あ〜



    2003年4月10日(木)

    太希子からの手紙 (7)


 米ちゃんは今,友達の結婚式に行ってま〜す。

 朝から父親学級……。夕方から結婚式という忙しい

 日になっちゃった。

 私はのんびりこの手紙を書いているのよん。

 
 あっ、そうだ!茅ヶ崎のパン屋さんでも,パンの耳が

 売ってあったのでさっそく買ったばい。50円で、もの

 すごく入っててビックリ。

 サンドウイッチ専門店だから,小さく切れてるのばか

 りだけど,すごくやわらかくておいしいばい。

       (これくらいの大きさと絵が描いてある)


 今,雨が降ってま〜す。

 だんだんひどくなってきて,どしゃ降り。

 米ちゃんの帰りは何時になるかな?

 大阪の友達 (私達の結婚式にも出席していた,しんじ

 君)が泊まりに来るって言ってたけど,2人とも濡れてくる

 かもね〜。

 なぜなら,酔っぱらって傘を忘れると思うから……。


 あさっては,私の29才の誕生日。葛飾 (米ちゃんのお

 母さん)のお義母さんがお食事してくれたよ〜ん。

 29才は,母親になれる年!!

 それから〜〜〜〜〜……楽しみだなあ。


 小田家の皆様が,わっはっは〜でありますように!!

              久々の手紙

                   たきこより

        ・・・        ・・・

 という手紙ですが、どうですか皆さん,太希子は可愛い

でしょう?当家の娘たち3人は,母親の血をひいてとても優

しいのです。だから,小生はいつまでも子離れが出来ない

のです。

 ところで皆さん, 父親学級て凄いでしょう?小生も初め

て聞いてビックリしたのですが,皆さんも驚かれたことでし

しょうね。体験コ〜ナ〜というのは何処の誰が考えたのか

知りませんがとても良いことですね。同じ身体になってみ

て,初めておくさんのご苦労が分かるというものです。

 いやいや,その身重の状態が毎日も続くのですから奥

さんのご苦労は我々男性にとって分からないかもしれませ

んよ。

 ですからここは謙虚に反省して、今後一切,自分はのん

べんだらりと寝っ転がって巨人阪神戦などを観ながら,

「ビ〜ルを持ってこい!」 などとは絶対に言わないように

しましょうね。

 「あなたを幸せにしたい!」 とかなんとかウマイことを言

って,好きで一緒になったんでしょうが……。罰が当たりま

すよ,まったくっ!

 協同作業参画の共同責任の責任分担というのが21世

紀の健全な主夫の姿ですから、全国の紳士諸君はどうか

頑張ってください。

 小生?小生の愛妻は幸いにして現在はお腹は大きくあ

りませんので, (大きいけど赤ちゃんには関係ありません

ので……)ビ〜ルなんぞをお願いしてみようかと考えて

いる,太希子の父ちゃんの昨今です。



 


    2003年4月6日(日)

    太希子からの手紙 (3)


  さあ,〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜当日!!

保険センタ〜で受付をすまし会場に入ると,椅子がズラッ

〜と並んでいてビックリ。少子化ってウソばい……。私たち

も含め定員いっぱいの60名が参加いしていました。しかも,

キャンセル待ちの人も多かった。

 まず初めに,ビデオが20分ほどありました。内容はお

腹の赤ちゃんに話しかけたり,出産後のお父さんの役割な

ど,積極的に育児に参加しましょうという内容!!しきりにう

なずいている母親が多かった……あはっっ!



    2003年4月5日(土)

    太希子からの手紙 (2)


 今日は,9時30分から保険センタ〜で行われる父親学級

行ってきました。父親学級とは生まれてくる我が子のため

に,お父さんにも自覚を持ってもらおうと,市が開いている

みたい。なにはともあれ参加してきました。

 昨日の夕方から 「明日は何ばすっと〜?」 

(楽注)米ちゃんは10年以上長崎にいて仕事の関係上永

年使っていたので,小生より巧みに田舎のおじさん言葉を

使いこなす長崎弁の達人也。

 「質問さるっとやろか?」 「みんなの前で人形ば風呂に

入れたりするとよね,(作業内容がパンフレットに書いてあ

る) もし代表に選ばれたらどうしよか (ちょっと自信過剰)

?」 などと,心配と緊張のためご飯も2杯しか食べられず,

ソワソワしどうしの米ちゃん。 (楽注)2杯は本当だったそう

な。いつもは4、5杯は絶対食べるのに……。可哀相に本

当に不安だったに違いない!

 夜中になっても,フトンに入ってもなかなか寝付けず午前

2時頃には 「何ば着ていこうか……?」 と呟いていたが

やっ寝たみたい。 (私が返事しなくなったので,あきらめ

たのかも?)

 そのうちに私もタヌキを忘れて,グ〜グ〜グ〜……。

   


      2003年4月4日(金)

    太希子からの手紙 (1)


 「Dear (だいすきな) 小田家の皆様」 という太希子か

らの手紙が届いた。夫の米ちゃんとのスウイ〜トホ〜ムの

近況をこと細かに書いてくれるから,娘の心身の健康状態

が分かって嬉しい。

 子供時代には人一倍甘えん坊で我が侭。名作絵本 「い

やだいやだ」 のルルちゃんそっくりのヤンチャ娘だったの

で,まさかこんなに忠実忠実しく手紙を書いたり,プレゼ

ントを送ってくれるような娘ではないように思えたのだが,

親元を離れたことで生来の心情の優しさが現れたらしい。

いや,ひょっとしたら,小生の方が分かっていなかったのか

もしれない……。反省!

 まあ,太希子の父ちゃんとしては非常に嬉しいが,時々

「人妻」 となった娘と話している電話の途中で,小生の顔

を見つけた愛妻が 「じゃあ,父ちゃんと代わるね!」 な

どといきなりバトンタッチしそうな気配がある時には狼狽す

る。

 実は,これには小生のショッキングな体験が潜んでいる

のだ。昔 (まだ1年にもならないのに……オヨヨ) 太希子

が家にいた頃には当然小生の娘であるから,堂々と「馬鹿

も〜ん!それは駄目だ〜!ふん,ふんっ」 と鼻息も荒く怒

鳴りつけていたものだが,茅ヶ崎に嫁に行った後で一度心

配して電話したところ, 「もしもし,米田でございます」 と

ひどく弾んだ「人妻」の太希子の声がして,ビックリするや

ら気恥ずかしい思いをしたことがある。

 「何を話そう……?一体何を話そう!?」 と肩に力が入

って焦っているのが可笑しいが,それがまた自分で分かっ

ているだけに緊張する。それほど迄に,この 「人妻」 とい

う言葉は父親には凄いプレッシャ〜となるのだ。

 そしてこれは絶対に内緒であるが,我が子が自分のもとを

離れても幸せになれることを知ったショックで落ち込んでし

まった,子離れの出来ないアホを小生は知っているのだ。

 ところで,え〜と何の話しだっけ?あっ,そうだ。米ちゃん

の父親学級のことであったが,時代の変遷というか進歩と

いったら良いのか父親像の様変わりにはビックリしてしまっ

た。

 小生もかっては3人の赤ちゃんの父親だった経験がある

ので,愛妻のお腹が大きくなっていくのを奇異の目で眺め

ていたことを思い出したのであるが……。

 考えてみると小生の場合は,悪友諸兄氏の誘惑や7人の

敵の日夜にわたるご交誼のお陰で理想の父親像には望む

べくもなれなかったが,みなさまは如何であったか?

 今後,老体に鞭打ってでも祖国の少子化予防の為に頑

張ろうと決意されている御仁の,参考か反省の材料にな

れば幸甚である。



    2003年4月3日(木)

      2度あることは?


 出先から戻ったところ,留守番をしていたご先祖さんが

「楽天や〜,お前名義の手紙が5通届いているよ〜」

と言うので驚いたの何のって!

 なになになに〜っ,5つも来たか〜!昨日一昨日に続

いてまたもや何かに当たったか〜,ラッキ〜カム・カム・カ

ム・カム・カムなのだ。

 小生はいまや人生最高の絶頂期を迎えたのであろうか,

それとも我が人生最高のツキを使い果たしつつあるので

はあるまいか〜!?

 いやいや, 「2度あることは3度」 の格言があるし,

昔気質のご先祖さんがわざわざ 「名義」 という言葉を使

うからには,ひょっとしたら貯金の満期通知か,世界宝くじ

か,ノ〜ベル文学賞か〜?うん,うん,うん!

 「ウシシシ〜」 と舌舐りしながら手にしたところ,老人手

帳の申込書と中古入れ歯のD・Mと飲み屋の請求書と税

金の督促状と免停のお知らせであったぞ。ぴ〜ひょろろ


    2003年4月2日(水)

       柳の下?


 小田楽天様,という手紙が届いた。北海道の紋別流氷

海クイズ実行委員会からである。

 この度は、 「2003もんべつ流氷海あけクイズ」 へご応

募いただきありがとうございます。

 3月24日午前5時40分に海あけが確定し、みごと楽天

様が大漁賞に当選されました。おめでとうございます。

なお,当選賞品につきましては,後日発送させて頂きます

ので,もうしばらくお待ちください。

 何と,何と,何と,昨日に引き続いて今日も 「ラッキ〜,

カムカム」 であるぞっ!

 いつか, 「流氷が開けるのはいつか?」 というクイズ

を知った時に,偉大なる小生が63年前にご生誕遊ばれた

日時を出鱈目に書いて投函していたのが当たったのだ。

 長い人生にはこんなこともあるのだ。うん,うん,運!

このクイズは1通しか出してないので百発百通である。打

率10割だ。

まさか,これもエプリ〜ルフ〜ルではあるまいな〜!?

4月2日に着いたのだから,これはダイジョウブであろう。

運,ウン,うん,賞品はなにかな〜? 楽しみである。


    2003年4月1日(火)

     エプリ〜ルフ〜ル?


 (20年前) 真面目人間A君 を標的にして、丁度県外か

ら遊びに来ていた悪友11人と語らってA君の後をつけまわ

し、偶然出会った顔見知りを装い 「B さん,帽子がお似

合いですね!」 の声を掛け続けてもらったところ,終り頃

にはA君 は半狂乱となって自分の頭を掻き毟っていた。

 (12年前) 小生が仲人をさせて頂いたM さん夫妻に

長女が誕生した際,その赤ちゃんがとても可愛かったの

で,小生が抱っこした写真をハガキに印刷してシカルベ

キ関係各位に配布した。

 そしてその文面には実在の友人名を登場させて、

 「この度,我が家に初の男子誕生。K弁護士などのご尽

力により目出度く小田太陽と命名,今後も……」 と意

味不明の文章を書いたところ,何を邪推したのか早々に

千葉のご存知さんから電話が掛かってきて 「バカッ,うち

の内儀さんが 『お兄さんたらや〜ね〜』 と言ってたぞ

っ!」 。横浜の姪からは 「おじちゃ〜ん……」 と,

絶句……!?であった。

 (8年前) 娘たちが小中学生の頃,お小遣いをやって,

ラブレタ〜を代筆させて,心ある(?)叱るべき悪友らに送

ったところ,前科のある6人が奥さんにやっぱり叱られた。

 (4年前) ご苦労にも,小生が市長選挙に出馬するとい

う所信表明や,友人の激励文や推挙挨拶をこしらえて,関

係各方面に配布して純真な小生を動揺させた。

 (今年) 小生の作戦はまだ極秘であるが,午前11時に

往復ハガキが3通届いた。文面によると,先日応募した

 「第14回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」 からで、小生

の句が第2次予選に合格して最終審査に入るが,この句

が間違いなく小生の作であるか,未発表であるかどうかを

確認したモノであった。

 アズス〜ンアズ,慌てふためいて 「ハイ、はい,ハイッ」

と,ハイになって返信ハガキを投函したのであるが、本当

にこれがホント〜か確かめようがない。

 それに6句応募して3句が最終審査に縺れ込むなんて

イチロ〜選手以上の高打率ではないか〜っ!……もしも

本当にホント〜なら楽天ちゃんすご〜い……最終審査発

表が7月上旬と記してあるから,小生は3ヶ月間もの永く眠

れない夜を過ごすに違いない。

 そして万が一,この話しが本当にホント〜であったら,4月

1日必着を計画した 「第14回伊藤園お〜いお茶新俳句

大賞」 さんはすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!




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