PARTW 「夢よもう一度」

社内旅行を利用し、沖縄を走りました。やっぱりツーリングは楽しい!


●ヘルメットが使えた!

オートバイを手放して4年経過した平成6年6月。社内旅行で「沖縄」に行くことになる。各自レンタカーでの観光などを計画している様子で、旅行前に社内が盛り上っている。
さほど若くない私(当時34才)は、「仲間に入れてくれ〜」とも言えない。「さて、沖縄で何をしようか」と思い観光ガイドブックを読んでいると・・・。
なんと、沖縄には「レンタルオートバイ」があった!

早速、同僚を強引に口説き、レンタルの申込をする。しかし、ヘルメットはレンタルしていないらしい。ヘルメット、ブーツ、バッグ、グローブの類は知人に譲らなかったのが幸いした。
自宅に帰り納戸に保管しているヘルメットを見ると、内側はボロボロだったが、何とか使えそうだ。
旅行前入念に手入れをし、機内に持ち込むことにした。
(さすがにブーツは持ち込まなかったが)

こうして、林道ではなかったものの、久しぶりのツーリングが実現したのである。


●やっぱり「YAMAHA DT」

那覇空港到着後、私達はバスに乗り込む。バスは観光地で停車しながらリゾート地「オクマ」を目指し北上する。レンタルショップは、ちょうどその中間地点の「恩納村」にある。旅行の幹事に途中抜け駆けすることを詫び、皆と別れた。

午後4時前にレンタルショップに到着。店内にはロードタイプが7〜8台あったのだが、オフロードタイプは少ない・・・。
おっ・・ 「YAMAHA DT200」だ!

いよいよ、久しぶりのツーリングの始まりである。この日は、社員全員で夕食をとることになっているので、その時間に間に合わないと「ひんしゅく」を買う。私達は、写真撮影もままならず、明朝から午後4時までのツーリングに懸け、宿泊先へとひたすら走り続ける。


●翌日は雨

昨日、 恩納村からホテルまでの道程を走っただけなので、この日は気合いが入っていた。ところが、外は雨。
天気予報によると、午後には雨が止むらしい。さすがに雨合羽は持参しなかったので、頭を抱えてしまった。「雨が降ったらオートバイに乗れないだろう」との声が聞こえそうだ。

「雨が止むまで待つしかないか」と半ば諦めながらホテル周辺を散策していると、雨合羽に身を包み農作業をしている女性に出会う。「もしや、近くのスーパーに置いてあるかもしれない」と思い、歩いて15分のミニスーパーに出かける。日頃の行いが良かったのか、雨合羽をGETできた。

こうして、午前11時前という遅い出発であったが、我々は西側の海岸線に沿って北上し沖縄本島最北端の「辺戸岬」(写真左:)に到着する。




その後、東側の海岸線を南下する。

この頃には雨も上がり、やっとツーリング気分に浸ることができた。途中、走っている姿を写していないことに気付き、休憩を兼ねて写真を撮ることにした。

林道ならば、コーナーを攻めている写真が良いのだが・・・。今回は海をバックに写す。

(この後、写真が出来上がり愕然とした。でかい図体にはオフロード車は似合わない!)


●返却時間迫る!

私達は、「走っては写真を撮る」を繰り返しながら、ツーリングを楽しんでいたのだが、いよいよ、オートバイを返却する時間が迫ってきた。追加料金を支払えば済むのだが、この日も社員全員で夕食をとることになっているので、オートバイを返却した後、急いで宿泊先まで戻る必要がある。

幾分焦りを感じながら走っていると、何か面白そうな看板(写真左)が立っている。ここを最後の写真撮影の場にしようと思い、準備していると、白い車が前を通りかかった。「女性3人のドライブか」と思いながら、よく見ると、「なんと、我が社の女性達ではないか」。「待ってくれー」という声もむなしく、通り過ぎてしまった。

ところが、その3人のうちの1人が私達に気付いたらしい、白い車が引き返して来た。当然私達は、午後4時にレンタルバイク屋の前に迎えに来てくれるよう頼み込んだのである。

その後は、時間との戦いである。スピードを上げ走り続け、なんとか返却時間に間に合った。午後4時過ぎに女性3人組が到着、こうして久しぶりのツーリングが終わった。


●ツーリングを終えて

太陽の光が眩しい南国「沖縄」の地で、仕事や家庭を一時忘れ、気分一新できた。今回は林道ではなかったが、やっぱりオートバイでのツーリングは楽しい。かっこ良く言えば、
「風を感じ、季節を感じたい」がため、皆ツーリングに夢中になるのであろう。
現在、特段の趣味もなく毎日を過ごしているが、装いも新たに、中年(ジジイ ?)ライダー「たーさん」のツーリング日記が再開できるよう願うものである。

(おまけの写真)

夕食後バトミントンで汗を流し、ホテルに戻る途中、CCガールズのステージがあっていたので、しばらく見ることにした。

会場は若い男性で溢れている。それにしては、誰も写真を撮っていない。「おかしいな」と思いながらも、後方からシャッターを押す。

突然、係員が駆け寄り、「写真は禁止とアナウンスしたでしょう!」
「すみません。いま、来たばっかりなので・・・」

もちろん、そのアナウンスを聞いていたら、小心者の私が撮るはずがない。こうして、偶然撮影できた写真である。


再開を夢見て・・・


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