円周率は3.141592・・・以下無限に続く不思議な数ですね。この数字はどこで見つかったのでしょうか。
近所によくボール遊びをする公園があります。そこで,ちょっと思いつきで円周率について実験をやってみることにしました。ある本に書いてあったのですが,今から四千年くらい前に,エジプトの人は円周率を「だいたい3と7分の1」と知っていたらしいのです。地面に大きな円を描いて長さを測って調べたそうなので,本当にそうなのか確かめてみたくなりました。
ロープを使って半径2メートルの円を描く | 2メートルのロープで円周を測る | あまった円周はこれだけ |
測定結果と計算
2メートルのロープで円周を測ると6つ分(直径の3倍)と,あまりが58センチありました。円周率が「だいたい3と7分の1」ということは,あまった円周の長さは直径の「約7分の1」ということです。つまり,直径は,あまった円周の長さの約7個ぶんということなのですが,今回の測定では約6.9個ぶん(400/58)になりました。
そこで,1わる6.9を計算して,直径に対するあまった円周の割合をみると約0.145になります。これで円周の長さが直径の長さの約3.145倍であることも分かりました。(小数以下2桁までは合ってますね)本当はこのような実験では数回測定して平均をとったほうがいいのですが,今回は1回だけにしました。
円周率計算の世界記録は日本で,2002年にスーパーコンピュータで1兆2400億桁くらいまでが出ているそうです。これまでに円周率の計算にはいくつかの公式が発表されているのですが,お父さんにとっては?%#*&?でしたぁ〜。今回の実験で分かったことは,円周率の意味が「約3と7分の1」ということで実感(体感)できたことです。お遊びアウトドア算数ですね,ナンチャッテ!
円周率が「約3.14」のときと「3」のときの違い
円周率を「3」とした場合は図のように,正三角形が6つ集まった正六角形の周囲の長さになってしまいます。したがって,実際には円周率を「3」とした場合は円にならないということを覚えておきましょうね。