エンジンはモーターと違って迫力が断然違います。ただし手入れや調整などがいろいろあって,少々めんどうかもしれません。でも子供たちはメカいじりが好きなので,そうしたことが苦にならずに楽しんでいます。お父さんは中学生のときに模型エンジンをあつかっていたので,そのときの経験をアドバイスしました。たまに親子で楽しんでいます。
模型エンジンはグローエンジンと言われ,シリンダーヘッドに点火プラグを装着しており,そのプラグで点火し回転します。模型エンジンは非常に小型でなければならないため,実際のエンジンよりもずっと簡単な構造になっています。そのために,容易に燃焼とエンジン内の潤滑が可能になる燃料が必要です。燃料はメチルアルコールが主体で,メチルアルコールと潤滑油の割合が約8:2です。よりパワーを出すために,ニトロメタンやニトロプロパンなどが添加されています。
点火プラグはグロープラグと呼ばれるもので,グロープラグのフィラメント(発熱部)には白金線が用いられています。高温になったシリンダー内では,白金線は熱し続けるという性質を利用してグローエンジンは回転します。すなわちグローエンジンは,エンジン始動時にはプラグを発熱させるための電源が必要ですが,いったん始動してしまえば電源なしに回転し続けます。
エンジンには主に4サイクルと2サイクルがありますが,模型エンジンのほとんどは2サイクルです。2サイクルの利点は,小型でもパワーが出ることです。欠点はエンジンが少しかかりにくいこと,排気ガスが出やすいことです。実車では排気ガスの問題から,2サイクルエンジンを廃止するメーカーも出てきています。実生活では,こうした古典的な内燃機関はそのうち姿を消すかもしれませんが,爆音の爽快さは少年の心をとらえてしまいます。(^^)
メンテナンス
エンジンカーの場合は走行後にエンジン,マフラー,燃料パイプなどをきれいにする必要があります。機械類はこうした整備が大切で,これを通して様々なメカニズムや道具の使い方を知ることもできます。それにしても今ごろのラジコンカーというのは,大人の目から見ても素晴らしい構造になっていて本当に感心します。現代の子供たちがうらやましい。
模型作りはお父さんも大賛成です。絵を描いたり工作をするときはあらゆる能力を駆使します。青色LEDの発明で有名になった中村修二(カリフォルニア大)教授は,実験装置を手作りできる能力があったことが,成功の大きな原因であったと言われています。スペースシャトル計画は日本の町工場の職人さんたちの超人的な技術力に支えられています。そうした先端科学は,じつは人の手作業がモノをいう世界なんですね。机上の理論だけではダメなんです。
長崎レーシングクラブ 定期GPレース
平成17年3月20日(日) GPレースを見に行きました。本格的なRCエンジンカーのレースを見たのは初めてでしたが,そのスピードのすごさにびっくりしました。周回数はコンピュータで計測されています。レース内容は順位やラップタイムなどがマイクで実況放送されます。参加者の皆さんは常にクルマの調整をされていて,たくさんの部品や工具がならべてありました。
参加17台ドライバーの皆さん | チューンナップされたレースカー | コースのインフィールド |
ストレート&ピットロードまえ | ドライバー兼メカニックの皆さん | 子供たち |