家族でサイクリングをする山道には,たくさんのドングリやクヌギの実が落ちています。たくさんのドングリをひろって家に持って帰りました。ところが,数日するとクヌギの実から白い虫が出てきました。何かの幼虫だろうと思って調べてみると,それは昆虫のゾウムシの幼虫であることが分かりました。
ゾウムシの成虫は,ドングリが青くてやわらかいうちに穴をあけて,中に卵を産みます。卵からかえった幼虫は,ドングリの中身を食べて成長して,秋になって地面に落ちたドングリから出て土の中にもぐります。それからサナギになって冬を越します。そして夏になると成虫になって,地面から出てきます
窓があいたよ | もっとかじらなきゃ | 穴は小さくても |
幼虫の口はじょうぶなハサミのようになっていて,かたいクヌギの殻も平気でかじっていきます。はじめは頭が少し出たのですが,穴が小さかったみたいで,また穴のまわりをかじって出口を大きくしました。
体がやわらかいからね | もう少しだ | ぼく幼虫です |
30分くらいで小さくてきれいな穴が開きました。穴は幼虫の体よりずいぶん小さな感じです。でも,幼虫の体はとてもやわらかいようで,5回くらい体をくねらすと,意外とかんたんに外に出ることができました。
土の中にもぐります | あっという間に | 見えなくなりました |
出てきた幼虫を土の上に置いてやると,すぐに土の中にもぐって行きました。夏になって,成虫になったゾウムシ君に会うのを楽しみにしています。