工作室
2.1きっかけ
この所、コネクタの半田付けや、パソコン用の簡単なI/F等は作りましたが、自作と呼べるような事を全然していなかったので、何かまた作りたいという欲望が出てきました。せっかく作るのなら実用的なものを作りたい。
現在、HFのQSOのほとんどがCWなので、エレキーは必需品です。という訳で、3代目のエレキーを作ることにしました。
しかし、最近のリグは殆どエレキーを内蔵しており、メッセージキーヤの機能を持つものも有ります。ですから、今更普通のキーヤを作っても面白くありません。「Z80キーヤー」の様に何か特徴的な機能が無ければ作り甲斐があまりありません。
また、長い間、Z80キーヤーを使い続けていたのですが、以下のような追加したい機能が出てきました。a) パソコンとの連携させCWで送信した内容をパソコンに送り出す。等です。
b) 複数台のリグと接続
c) メッセージチャンネル数の追加
d) 使用できる定型文字列の追加
e) 符号にウェイトを付ける
特に a) の機能は、パソコンでログ管理をするようになってから、ずっと考えていました。私は、タイピングがあまり上手くないため、CWを受信しながらパソコンのキーボードを打っていると、符号を取りこぼすことがあります。ですから未だに紙の上に手書きで受信しています。手書きでは複数局から一度に呼ばれたとき等に、記憶に頼らず記録できるというメリットもあります。しかし、一旦紙に書いてからキーボードを打っていると応答が即座に出来ません。CWで送信した内容(相手局のコールサイン)をパソコンに送り出す事が出来ると、パソコンへの入力の手間が省けます。ログソフトを起動しておけば、応答と同時に過去のQSO記録等が参照できます。今まで使っているZ80キーヤーを改造してとも思いましたが、現在私の手元にはZ80の開発環境が無いことに気が付きました。アセンブラなどのソフトウェアもさることながら、ROMライタ等のハードウェアも有りません。また、2716や2732等のROMが手にはいるのかも判りません。
新たにボードや環境を準備するのならということで、以前から一度使ってみたいと思っていた秋月のAKI−H80にしました。AKI−H80はかなり高性能ですので、キーヤーとし使用するには十分すぎる能力を有しています。また、フラッシュメモリ搭載ですので、ROMの消去&書込の面倒がありません。