星の屑満ちる時、カヲル再び宇宙(そら)へ!

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良く晴れた秋晴れの日曜日、彼はひたすら疾走していた、愛するあの人の待つマンションの一室へと・・・・・・

「フフ、今僕は常人の三倍のスピードで走れている、これも君を愛するが為だよ、シンジ君!」

そんな事を呟きながらも彼の走るスピードは更に上昇していく、そう、彼の名は渚カヲル、世界最速のホモ少年である、

「ふぅ、長い道のりだったよ、でも君に会えるということがそんな辛さも忘れさせてくれた、愛の力なんだね!」

ついにカヲルが目的地である碇シンジのマンションの前までたどり着いて、マンションの入り口の自動ドアをくぐろうとする、が、しかし彼は何かを感じて近くの電柱の影へと身を隠した、

「この感触・・・・・・・・アムロ・レイ・・・・・・・・ララァ・スンか!」

カヲルがそう意味不可解なことを呟いて電柱の影からマンションの入り口の方へと目をやると、案の定、そこから
二つの影が楽しそうにお喋りをしながら現れたのだった、

「やはり、レイちゃんとアスカちゃんか・・・・・・・・・」

どうやらアスカとレイはこれからどこかに出かける様子だ、この状況はカヲルにとって願っても無いチャンスだった、いつもシンジに自分の愛をぶつけようとするたび、あの赤鬼と青鬼が彼を邪魔していた、しかし、今日は奴らに邪魔される事も無い、

「フフフ、彼女達がいなければシンジ君の愛はもう僕がもらったも同然!今行くよ、シンジくぅ〜〜〜〜ん!!!」

自分とシンジの愛を邪魔する物がいないという事を知り、カヲルは天高く勝利の咆哮をあげた、今、彼は幸せだった、そう、世界中の誰よりも幸福だったのだ、

ダダダダダダダダダダダダダダダ!!!

カヲルがシンジのいる四階を目指してひたすら階段を駆け登っていく、どうやら彼にはエレベーターという概念は無かった様だ、

「もうすぐだよ!もうすぐニュータイプに覚醒するんだよ〜〜」

カヲルがそう叫びながらシンジのいるマンションの四階へとたどり着く、嗚呼碇シンジ君の純潔はもうすぐ散ってしまうのか?




「やあ、シンジ君、遊びに来たよ、」

シンジがチャイムの音を聞いて玄関を開けるとそこにはカヲルがいつもの余裕たっぷりの笑みを浮かべて立っていた、とりあえずシンジは家にカヲルをあげると、リビングへととおした、

「カヲル君、そこに座ってよ、今何か飲み物を持ってくるから、なにが良いかな?」

シンジがにこやかにカヲルにそう言うと、カヲルはすぐに答えを返してきた、

「昆布茶がいいね、番茶も良いけど昆布茶は人類の生み出した文化の極みだよ」
「昆布茶だね、今用意するよ、」

シンジがそう言ってきゅうすに手を伸ばす、

「僕がやるよ、シンジ君、」

すると、カヲルも立ちあがってきゅうすを取ろうとする、と、そのときちょうどカヲルの手がきゅうすを掴んでいたシンジの手に触れる、

( シンジ君の手・・・・・・・・・・・・なんて気持ちが良いんだ! )

「僕は、僕はもう我慢できないよ〜〜〜〜!

シンジの手の感触に我を忘れたカヲルがシンジに覆いかぶさる、ついにシンジはカヲルの毒牙にかかってしまうのか?

「シンジ君、シンジ君、シンジくぅ〜〜〜〜ん!
「やめてよ、やめてよ、カヲル君!」

カヲルがシンジの抵抗を上手くかわしてシンジの服を一枚一枚剥ぎ取って行く、そしてついにカヲルも自分のズボンを脱ごうとする、

「今から覚醒するのさ、地球人類には時間がなさすぎる、」

ついにカヲルがシンジのパンツに手をかける、と、ちょうどその時、思いもかけない人物がシンジを救った、

「なに気色悪いことしてんのよ!このナルシスホモ!」
「カヲル!碇くんと結ばれるのは私なのよ!ポッ、」

突然シンジの部屋に現れたアスカとレイはそう言うやいなやカヲルをシンジから引き剥がし、マジンガ‐Zなみのパンチをカヲルに食らわせた、

「どうして?君達はさっきどこかに遊びに行ったはずじゃあ?」

カヲルが痛む頬を押さえながらアスカとレイに尋ねると、二人は冷徹なまなざしをカヲルに向けながら言い放った、

「は?アタシ達はそこの自動販売機までジュースを買いに行っただけよ」
「カヲル、あなた死にたいらしいわね・・・・・・・・・・碇くんにあんなことするなんて」

「「死ね!」」

アスカとレイはその言葉と共にカヲルを全力で殴りつけた、そのパンチをまともに食らったカヲルは窓を突き破り宇宙(そら)の星になるのだった、

シンジく〜〜〜〜〜〜〜〜ん、僕は戻ってくるよ〜〜〜〜

キラッ!

こうして間一髪のところでシンジの貞操は守られ、カヲルは空に輝くお星さまになった、

余談ではあるが、それから三ヶ月後、平泳ぎで大気圏突入を果たし、大西洋沖で日本目指して泳いでいるカヲルは近くを通りかかった漁船に発見され、無事?に第三新東京市に帰り着く事ができたのだった。


 FUCK"n太郎さんから350,000HIT記念SSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 今回もカヲル君が主役ですね、愛するシンジ君に会いに行くのに常人の三倍で走れる・・・シャア専用(笑)

 憎き赤鬼と青鬼がいなくなってチャ〜〜ンス、シンジ君の純潔を奪おうとしましたが・・・失敗しお星様になってしまいましたね。

 でも抵抗するシンジ君は満更でもなかったかも(笑)赤鬼青鬼が完全にいない時に狙うのがベスト、さあカヲル君、計画を立てましょう(笑)

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