EVA CHANGING

巻きの一

ミサト覚醒

Made by XYZ

NERV本部において常識人なら近づこうしない場所、赤木リツコ研究室 又の名を、MAD科学者の園。

夜になると、NERV職員の悲鳴と、奇妙な笑い声が聞こえて来ると言う。 其処に向おうとしている一陣の風。

惣流・アスカ・ラングレー。ファーストチルドレン・綾波レイと日々サードチルドレン・碇シンジの正妻の座を競い合っている彼女が思いつめた表情で、リツコの研究室に入ってきた。

「リツコ、惚れ薬つくりなさい!」

「・・・・・・・・いきなり何を言うの・・・・・・・」

リツコの部屋に入るなりアスカの口から出てきた命令に青筋をいつもの1.2倍浮き上がらせながらリツコが答える。

「何って、決まってるじゃない。シンジに惚れ薬飲ませて、アタシの下僕にすんのよ。」

誇らしい事ではないが、喋り終えたアスカの態度はかなり誇らしげだった。

「・・・・・・そういう事ね。・・・・・・・・良いわよ。」

そう言うと、リツコは薬棚の中から一粒の錠剤を取り出した。

「これは、実験中に偶然出来た物なの、成分を解析しようとしたけど不可能だったわ。つまり、解毒剤を造ることも不可能と言う代物よ。」

ゲンドウばりに口元を歪め説明するリツコにアスカはこの時恐怖を覚えたという。

「使い方は簡単よ。その薬を飲んでから最初に見た人間の虜になってしまうわ。」

「なんか単純ね。・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・何か言ったかしら?」

「別に……」

「・・・・・・・・・・良い、失敗しても責任は持てないわよ。」

「アタシが失敗すると思ってるの。わたしはエリートなのよ。」

「何処と無く理不尽な自信をもっている子ね。」

「良いから、早くよこしなさいよ。 」

しかし、リツコは一向に渡そうとしない。

「ありがとうございますわ。」

「ありがとうございます。」

「ありがとうございます。赤木博士わ。」

「・・・・・・ありがとう・・・ございます。・・・・赤木博士・・・・・・・・・」

そう言うアスカの顔は怒りに震えていたという。

「ダンケ。リツコ」

そう言うとアスカは走り去っていった

「まったく、シンジ君も災難ね。」

「赤木博士、ズルイ」

ビクゥ

リツコの背後からいきなり声がした。

「レイ…」

振向いた先には、恨めしそうな顔をした綾波レイがたっていた。

「レイ・・・・・・どうしたの・・・・・・・?」

「アスカに・・・・・・・・・ズルイ・・・・・」

「レイ、あなたも欲しいの。」

コク、コク

力いっぱい肯くレイ

「そう仕方ないわね。」

そう言うとリツコはもう一つ棚から薬を取り出した。

「良い、最後の一つだから失敗しちゃだめよ。」

「問題ありません。」

「それと、効果は飲む量にひれいするから。」

「・・・・・・・・・・・・・・・ボッ・・・・・・」

として可愛い妹の頼みは断れないわ。」

「ありがとうございます。・・・・リツコお母さ・・・・・・・・」

レイの目の前に金髪の鬼がいた。

お姉さんでしょ。」

「ありがとうございますリツコお姉さん。」

その夜の葛城家

「どうして、ファーストがいるのよ。」

「良いじゃないか、一緒にご飯食べるぐらい。」

「碇君のご飯はアナタだけの物じゃないわ。」

「・・・・・クッ・・・・・・シンジ、ジュース飲みたい。」

「もう。自分でしなよ。それくらい。」

文句を言いながらも、三人分のジュースを準備するシンジ。シンジがコップをテーブルに置いた瞬間が作戦開始の合図となった。

「アッ、碇司令」

アスカの叫びに反応するシンジとレイ

「何処にも居ないじゃないか」

「アハハハハ・・・・・・・・・」

白々しく頭を掻くアスカ。

「・・・・・・・・・・・・・」

レイは、シンジのコップを見つめていた。

「あそこ、加持一佐が落ちてる。」

今度は、アスカとシンジが窓の方を見る。

「何言ってるのよ。」

「ごめんなさい。見間違い。」

「二人とも何言ってるんだよ。早く飲まないと」

シンジが促し、ようやく飲むことになったがアスカもレイも横目でシンジの様子を伺っていた。

「「この後、私の方を向かせると、シンジ(碇君)は……」」

二人の妙な視線を感じながらも、シンジがジュースを飲もうとした瞬間

「ただいまー」

部屋の主・葛城ミサトが帰ってきた。

「お帰りなさい。ミサトさん。」

ミサトさんの声を聞いたシンジは、ミサトを出迎えに玄関に向ってしまった。

「「・・・・・・・・・・・」」

「あらっレイいらっしゃい。」

「お邪魔してます。葛城三佐」

そう言うレイの顔は何処と無く恨めしそうだった。

「シンちゃん、エビチュ取ってー。後、おつまみも。」

ミサトは上目遣いにシンジに頼む。

シンジもミサトのそんな仕草に照れながらも台所に消えていった。

「ちょっと、ミサトたまには自分でしなさいよ。」

「碇君ばかり。かわいそう。」

「うっさいはね。・・・・・・・私は仕事で疲れてるのよ。」

「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

どこか、殺気のこもっている二人の視線を感じながらも、まず、渇いた喉を潤すため、飲む者のいなくなったジュースに手を伸ばす。

「シンちゃん、ジュース貰うわよ。」

ゴクッ、ゴクッ

「「えっ」」

ミサトを見つめる二人。その先には惚れ薬が2錠入っているオレンジジュースを飲み干すミサト。

「「・・・・・・・・・・・・・」」

事態が掴めないアスカとレイ。

「あー、美味しかった。シンちゃん、エビチュとおつまみ。まだぁ。」

「「まずい!」」

二人がそう思った時には、ミサトは台所に消えていた。

「「やばい。」」

再起動を成功させた二人は、ミサトを追って台所を目指す。

「ちょっと、ミサトさん。・・・・・・もう少しだから、大人しくしてて下さい。」

二人が見た物は、いつもと変わらずシンジにチョッカイを出すミサトがいた。

(あの行動は、普段のミサトと変わらないわ。リツコめ、惚れ薬なんてだったのね。)

(いつもの、葛城三佐。・・・・・・・・・・・MADは用済み。)

アスカもレイもミサトの態度がいつもと変わらないのを見て、薬が失敗作だと思い込んだ。

「ミサトさん、もう少し待ってくださ・・・・・・・」

ミサトの催促にシンジが呆れて振り返った時

んっ・・・・・・・・んん・・・・・

シンジが振向いた瞬間彼の口はミサトの口によって塞がれていた。

(えっ・・・・・・口の中で何か動いてる。・・・・・・・・・なんで、ミサトさんの唇があたってるの。・・・・・・・・)

「「・・・・・・・・・・・・・・」」

アスカもレイも何も言えず固まっていた。

かなりの時間がたってからようやくミサトの唇がシンジの唇を開放した。

「みみみミサトさん。・・・・・・・いきなりなんてことするんですか?」

「だって、シンちゃんが口答えするから、お・し・お・き!!」

シンジの目の前には恋する乙女の瞳をしたミサトの顔があった。

「みっ・ミッ・ミサト・ミサトさん・・・・・・・」

ミサトの顔を見たシンジも固まってしまった。

「シンちゃん、早くしてね。お・ね・が・い!!」

その言葉を聞いた瞬間シンジは活動を停止し、アスカとレイも動くことも出来なかった。

葛城ミサト、ショタ覚醒。


 XYZさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 EVA CHANGINGミサト編ですね。これはjun16のへっぽこSS、EVA CHANGINGレイ編を読んでいて電波を受信して書いたそうです。

 レイちゃん、アスカちゃんの性格は普通で始まりますが、二人ともシンジ君にホの字ですね(*^^*)なんとかシンジ君をゲットしようとMADリツコさんに相談(これがいけなかった!)

 それで後は読んでの通り、ミサトさんがシンジ君に接吻!*><*はにゃ〜〜ん

 ミサトさんのこれからの行動が気になりますが、続編は無いそうです。後は皆さんの想像で萌えろ(爆)

 とっても素敵なSSをくださったXYZさんに皆さん感想を送りましょう。

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


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投稿:EVA CHANGING 巻きの一 ミサト覚醒