『・・・・・・選手、-14の好成績で優勝です!』

『日本女子ゴルフ界初の世界的大会での優勝、すばらしいですね。』

「シンジっ!ゴルフするわよ!」









うちほーだい

Made by Youth-k.






 翌日、シンクロテスト終了後のブリーフィングルームにて。

「・・・・・・ってなわけなのよ。でさぁ、こういうのって我流ではじめると変な癖ついちゃうって言うじゃない?だから誰か知ってる人いないかなぁって思っ てさ。」

「ミサトさんはできないんですか?」

「私ぃ? だめだめぇ、やったことないもの。」

プシュ

と、そこにリツコとレイがやってきた。

「あら、何の話してるのかしら?」

「あ、そうそうリツコォ、確かゴルフやったことあるって言ってたわねぇ?」

「! え、あぁ、そうだったかしらねぇ・・・・・・」

「ちょっと私たちに教えてくんない?」

目を潤ませながら手を合わせて懇願するアスカとミサトに、リツコは目を泳がせながら、

「た、確か碇司令は接待とかで何度もやったことがあるはずだから、シンジ君、頼んでみれば?」

「あぁ、父さんなら副司令と一緒に先週から世界中の支部の視察に行って二ヵ月後まで帰ってきませんよ。リツコさんが教えてくれたんじゃないですか。」

あっけらかんと返してくるシンジ。

「ねぇ〜、もうリツコしかいないのよぉ〜。」

リツコは観念しましたとばかりに大きなため息をついた。

「しょうがないわね、私の行ってたところに行きましょうか。でも、期待しない方がいいわよ。」

「「やった〜〜〜!」」

「あ〜〜、おかあさん私も私も〜〜」

「センパイ! 私も行きますぅ!」

話についていけてなかったレイとマヤも話に入ってきました。

「どうしようかしら・・・・・・」


















「・・・・・・で、」

周囲に張り巡らされたネット。

二階建ての壁のない建物。

「「ここのどこがゴルフ場なのよ〜〜〜!!!」」

アスカとミサトは背後にそびえたつそれを指差してリツコに詰め寄る。

「あ、あら、私はゴルフに連れて行くとしか言ってなくてよ?」

リツコは額に大きな汗をたらしながらのたまう。

「リツコ、アンタもしかして・・・・・・」

参加者全員(レイ、マヤ除く)のジト目がリツコに集まる。

「そ、そうよ、私はドライバーしか撃ったことがないわよ。さすがにウッドだけでホールを回れるわけないでしょう?」

「それならそうと、早く言いなさいよ!」

なんだかイヤ〜な雰囲気が漂ってきたところで

「センパ〜イ、チケットかってきましたよ〜、ってみなさんどうしたんですか?」

きゅっぽきゅっぽきゅっぽ

「マヤ・・・・・・着ぐるみは脱ぎなさい、着ぐるみは。」

「え〜?これは普段着なんですぅ。脱いだら下着になっちゃいますぅ〜」

ピンクの怪獣はしっぽをふりふり。

「あ〜、い〜なぁ〜い〜なぁ〜、ふかふか〜」

「レイちゃんも欲しかったら今度作ってあげるね?」

「ありがと、マヤおねぇちゃん。」

リツコは再教育の必要性を特に一名に対して感じたそうな。

確かにレイが心配になってきますよね。

「・・・・・・」

「・・・・・・今日はここでいいわ。何か気ぃ抜けちゃった。」

「とにかく、ドライバーの打ち方だけなら少し教えてあげられるから・・・・・・」

「うん、頼むわ。」

「「「・・・・・・はぁ・・・・・・」」」
















「へぇ。結構繁盛してるのねぇ。」

「ストレス解消にいいのよ。私も昔はMAGIを作る時によく行き詰ったらここで気分転換したものよ。」

「リツコってインドア派な感じがしてたけど、以外ね。」

「ねぇ、ねぇ、はやくやろ〜よ〜」

「そうね、じゃあ持ち方なんだけど・・・・・・」


講釈タ〜イム

 ※書いてる作者自身がよくわからないので知ってることしか書けません・・・・・・よって省略。



「それで、打つときのボールの置く位置。ウッドの場合、右利きなら左足のかかと前方に置くのが普通よ。アイアンとかと違ってボールのインパクトはヘッドが 最下点を過ぎてアッパーブローで迎えるの。まぁ、とにかく打ってみるわね。」

バシュッ!

完璧なフォームで打ち出されたボールは少し左にそれたものの綺麗に放物線を描いた。

「おかあさんすご〜い。」

「リツコ、やるじゃない。」

「センパイはやっぱりセンパイですぅ〜」

「うわー、きれいに飛びましたね、リツコさん。」

「な、なかなかやるじゃない。」

「さすがに久しぶりすぎて少しフックしちゃったわね。さて、みんなもやってみてちょうだい。」









「うぅ〜、おかあさん、むずかしいよ〜」

「あら、やっぱりレイにはまだ早かったかしら。」

がおぉ

がおぉ

「・・・・・・何の音かしら?」

「あ! マヤおねぇちゃんだ〜。」

そこには怪獣の尻尾でボールを打つマヤの姿が。

「マヤ、真面目にやってる?」

「あ、センパイ、このゴルフクラブ持てませ〜ん!」

「・・・・・・一生やってなさい。」













すかっ

バシュ

すかっ

バシュ

「キ〜〜〜ッ、何でシンジに打てて私ができないのよ〜!」

「アスカ、大丈夫だよ、ほら落ち着いてこうやってさ・・・・・・」

「あぅ・・・・・・」

いきなりシンジはアスカを後ろから抱きしめるような格好で一緒にグラブを握り、アスカは顔を真っ赤にしてされるがままになっていた。

パコーン

「あ、あたったあたった〜!」

「よかったね、アスカ。」









リツコはそんな初々しい二人を眺めた後その隣を見て肩を落とした。

「ミサト、・・・・・・もう、何も言わないわ。」

そしてそのまま立ち去ってゆくのだった。

後にはサルの格好をして酔いつぶれた一人の女性がいるだけだった。
















「今日は楽しかったわね〜。シンジ、今度また来るわよ!」

「そうだね。」

「おかあさん、私も〜。」

「レイももう少し大きくなったら一緒に来ましょう。」

「わ〜い。」












そして、ネルフではゴルフが一大ブームとなり、ジオフロントにゴルフ場が建設されたとか、されなかったとか。

さらに、ナオコ博士が昔、大学の頃ゴルフサークルに入っていたことが発覚、教えを請う人が絶えなく、何人かは以後姿を見ることができなくなったとい う・・・・・・。















後日。


「冬月先生、後をお願いします。」

ゲンドウはポロシャツにジーンズといういでたちで肩にゴルフバッグを担いでいた。

「碇、シンジ君たちにゴルフを教えようとするのはやめておけ。接待でブービー賞さえ取ったことのないお前が教えようとしても笑われるだけだ。しかもシンジ 君たちは既にナオコ君が一通り教えてやったそうだぞ。」

「むぅ・・・・・・」



このあとむきになって練習しすぎたゲンドウは三日間ほど筋肉痛で仕事が手につかなかったそうな。

もちろん筋肉痛は一日遅れでやってきた。
















 あとがきと一般的に言われるものに似ているもの


jun16さん六周年おめでとうございます。

最近興味を持ったゴルフネタで書きましたが、何せ情報不足。

読んでいるマンガにちょうど新連載していたやつがありそれを拝借。

感謝×2

それに、受験が終わって卒業して、時間ができたと思ったら大間違い。

部屋の模様替えから荷物整理、サイトチェックなどやることたくさんありすぎです。

まぁ、この一年でできなかったことを取り返してる感が強いですが。(笑)

ホント待ってくれというわりにそんなにいい文章書けませんでした。ごめんなさい。









 Youth-k.さんからHP開設六周年企画SSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 流行に流されやすいアスカちゃんはゴルフを始めたいと言い出しましたね。教える先生はリツコさん、昔やっていたという過去がありました。打ちっぱなしですが(笑)

 みんな打ち始めますが、アスカちゃんは打てずにイライラ、でもシンジ君の手取り足取りのお陰で打てましたね。そして密着できてよかったです(^^)

 ネルフでのゴルフブームは暫く続きそうですね。

 アスカちゃんちょっとは上達したのかなと感想を送りましょうね。

 とっても素敵なSSをくださったYouth-k.さんへ感想を送りましょう。

 Youth-k.さんのHPはこちら!「EVALASTING LIBERTY

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


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投稿:うちほーだい