これも1つの・・・Ver:M.K
Made by チェリオ





リツコはミサトの執務室に用があった。

 「はぁ・・・ミサト。仕事中ぐらいシャキッとしなさい」

ドアを開けた瞬間、リツコが注意する。

 「ちゃんとしてるわよ・・・」

だが、どう見てもやる気が感じられなかった。

 「だったら体中から溢れているそのだるさ全快のオーラを止めなさい」

 「だってさぁ・・・」

 「何?」

 「最近、言いにくいことがあってさぁ・・・」

そこまで言って、机に突っ伏した。

 「ふーん。まぁ、そう言うのはちゃんと言った方が良いわよ?」







夕食も済ませ、思い思いの時間を過ごしている3人。

ミサトはビールを飲みながらも、どこか心ここにあらずだった。

 「ねぇ、シンちゃん・・・」

不意に、ミサトが話しかける。

 「はい。何ですか?」

TVを見ていたシンジが顔を向ける。

 「キスしない?」

 「・・・・・・・」

 「・・・・・・・」

何とも言えない沈黙が漂った。

 「って、ミサト!なんて事を言ってんの!?」

その沈黙を壊すかのように、アスカが声を上げる。

 「そ、そうですよ!からかわないで下さいよ!」

顔を真っ赤にしながらも言った。

 「ごめんごめん。でも、シンちゃんもそう言うのには興味あるでしょ?」

 「そ、それは・・・」

思春期真っ直中のシンジは答えられなかった。

 「だから私が教えようかなと思ってね」

 「ちょ、ちょっと!それでも保護者!?中学生を襲うなんて犯罪よ!!」

 「あら?何でアスカはそんなにムキになるのかな〜?」

ビール片手にニヤニヤしたミサトがアスカに詰め寄る。

 「それは・・・そう!人としてよ!これはミサトの為でもあるのよ!」

何故か顔を真っ赤にしてミサトに反論。

そして自分の部屋へ直行。

 「さて・・・シンちゃん」

ゆっくりとシンジへと近寄る。

どことなく目も危なくなっている。

 「ミ、ミサトさん・・・何をする気ですか?」

怯えきった表情をミサトに向ける。

 「大丈夫・・・シンちゃんが大人の階段を少しだけ早く上るだけだから・・・」

 「わあああああ!!!僕もう寝ます!!」

自分の部屋に逃げ込んだようにも見える。

 「ちぇっ・・・」

ミサトの顔はどこか悲しげだった。







 「はぁ・・・」

昨日、見事に空振ったミサトは影を纏っていた。

 「ミサト。何回言わせる気なの?」

 「だってさぁ・・・」

 「別に貴女のプライベートには興味ないわ」

そう言ってリツコは執務室から出ていった。

 「ミサト。貴女は知らないかもしれないけど、狙っているのは貴女だけじゃないのよ?」

人通りが少ない通路を歩いているときに呟いた。

そして、本来向かうはずの仕事場ではなく、怪しげな地下通路へと向かった。







後書き・・・

全然LMSですよ?
何か問題ありますか?



 チェリオさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 シンジ君、狼さんに食べられてしまうんですね(笑)やっぱり一緒に暮らしていると年下の男の子に手を出したくなるんでしょうね。

 アスカちゃんもノンビリしていられませんね、早く仲を進展しないとミサトさんに獲られてしまいますね。

 そしてリツコさんも狙っているとは(^^;)これは彼氏としてでしょうかそれとも実験体?

 シンジ君はこれから恐怖の日々を過ごしそうですね。

 次のバージョンは何?と感想を送りましょうね。

 とっても素敵なSSをくださったチェリオさんへ感想を送りましょう。

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


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