これも1つの・・・Ver:R.A
Made by チェリオ
仕事を放り出して、リツコは自分の研究所に居た。
これは立派な職務放棄である。
「ミサト・・・貴女の行動は単調すぎるのよ・・・」
謎めいた事を呟いた。
「私はそうはいかないわ・・・」
そして、パソコンを弄くり始めた。
「シンジ君」
テストを終え、帰ろうとするシンジにリツコが呼び止めた。
「はい。何ですか?」
「彼方、最近困ってないかしら?」
ストレートに言った。
「えっ?・・・まぁ、困っていると言えば困ってますが・・・」
そんなこと言われて少し驚いたが、事実なのでリツコに言った。
「やっぱりね・・・シンジ君。少し良いかしら?大丈夫。すぐ終わるから」
「はい。少しで良いなら」
そうして、シンジがリツコについていった。
「・・・そう。ミサトにも困ったものね」
目的地へ向かう途中で、話の全体を聞いた。
「はい。僕をからかっているだけだと思うんですけど・・・」
「(無様ね、ミサト)着いたわ」
「は、はい。(あれ?ネルフにこんな所あったっけ?)」
未知の空間に少しドキドキ。
「さて・・・シンジ君」
「あ、あの・・・何でカギを掛けるんですか?」
不可解な行動に戸惑うシンジ。
「これは外部とここを遮断する為よ」
実に簡潔に言ったが答えになっていない。
「そ、そうですか・・・それで・・・その手に持っている薬品は何ですか?」
「大丈夫。心配しないで」
「全然大丈夫じゃないでしょ!その色具合から言っても!」
シンジの叫びを無視し、注射を手に持つ。
「ちょ、ちょっと待って下さい!話せば分かります!!」
そんなリツコの姿に恐怖を覚えた。
「この注射のことを言っているの?」
「そうですよ!と言うより、早くその注射を下ろして下さい!!」
「これはね、ちょっとした代物なのよ」
そんなシンジの声を無視し、ゆっくりと近寄るリツコ。
「・・・・・・・あまり聞きたくありませんが・・・一体何ですか?」
抵抗したが、射されてしまい、心は既に諦めの境地。
「体の自由を一時的に奪うものなのよ」
それを聞き、シンジは死を覚悟した。
「ミサトが何でそんな行動に移ったと思う?」
「・・・それは、僕をからかうために」
急に話が飛んで戸惑うも、答えるシンジ。
「そうね・・・ミサトじゃあそうかもしれないわね・・・」
室温が高いせいか、リツコは白衣を脱いだ。
「だけど、私じゃあどう思う?」
話が妙にずれてきたのを、シンジは感じ取っていた。
「ま、まさか・・・!!」
脳裏に最悪のパターンが思い浮かんだ。
「お、落ち着いて下さい!やっぱり話し合いましょう!!」
「もうダメね・・・私だって女ですもの・・・」
「わあああああ!!!」
そして、シンジの叫びがネルフ全体に虚しく響いた。
後書き・・・
これもLRSですよ。
ええ。1つの可能性ってやつです。
チェリオさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
リツコさん編ですね、シンジ君受難。
シンジ君、狼さんに食べられてしまうんですね(笑)やっぱり一緒に仕事していると年下の男の子に手を出したくなるんでしょうね。
外部から完全に遮断された空間でシンジ君は果たしてどうなるのでしょうね。
最期の叫び声、リツコさんが満足した後シンジ君は悲しみの涙を流すんでしょうね。
シンジ君、何をされたの(笑)と感想を送りましょうね。
とっても素敵なSSをくださったチェリオさんへ感想を送りましょう。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
SSroom_4
投稿:これも1つの・・・Ver.R.A