これも1つの・・・Ver:S.A
Made by チェリオ






 「最近のシンジ君、シンクロ率が下がる一方ですね」

データを見ながら報告するマヤ。

 「それにシンちゃん、やけに疲れてる感じがするんだけど」

自分もその原因だが、そうはこれっぽっちも思わないミサト。

 「ねぇ、リツコ。何か知らない?」

 「わ、私は何も知らないわよ・・・」

何故か目が泳ぐリツコ。

 「・・・リツコ?」

予想外なリアクションに戸惑うミサト。

 「あ、いけない。零号機の調整がまだだったわ」

逃げるように発令所を出ていった。






 「えー。皆さんに集まってもらったのは他でもありません」

どこかの会議室でミサト、マヤ、日向、青葉などのメンバーが集った。

 「あの・・・」

マヤが手を挙げる。

 「このことはアスカちゃんやレイに知らせなくて良いんでしょうか?」

 「良いんです。それにあの2人が関わると流血騒ぎになると思うわ」

一同、黙る。

 「続けます。どうやらリツコとシンちゃんの間に何かあったのは間違いないわ」

 「確かに、今日の赤木博士は変でしたね・・・」

マコトが同調する。

 「そこで、青葉君」

 「なんすか?」

 「リツコかシンちゃんに探りを入れなさい」

 「はぁ・・・別にいいっすけど、でもそう言うのは葛城一尉の方が良いのでは?」

 「う〜ん。何か近頃シンちゃんに避けられてる感じがするのよね・・・」

こうして、青葉の双肩に全てがかかった。







 「やぁ、シンジ君」

ラウンジでくつろいでるシンジに声をかける青葉。

 「あ、青葉さん。どうしたんですか?」

珍しい相手に少し驚く。

 「いや、最近悩み事とか無いかな?」

 「・・・・・・・」

シンジ、沈黙。

 「・・・かなり深刻なのかい?」

 「・・・はい」

 「良かったら話してくれないかな?」

 「実はリツコさんが・・・・・」

重い口を開く。







 「・・・・・」

 「・・・・・」

かなりヘビーな内容にどちらも黙る。

 「シンジ君・・・」

重い空気をうち破ったのは青葉の方だった。

 「・・・何ですか?」

 「かなり、辛かったみたいだね」

 「・・・はい」

 「どうだい?気分転換でもしないかい?」

青葉がシンジに近づく。

 「・・・青葉さん?」

疑問の眼を向けるシンジ。

 「こう言うときは、何もかも忘れた方が良いんだ」

更に近づく青葉。

 「そんな・・・青葉さんもですか?」

どこか諦めが入った笑顔だった。

 「青葉一尉。何をしている」

後ろから低い声が聞こえた。

 「し、司令!?」

青葉ビックリ仰天。

 「何をしていると聞いている」

 「そ、それは・・・」

答えに詰まる。

 「減棒30%カット。以上だ」

青葉の活動時間限界。

この時ばかりは父に感謝した。








後書き・・・

どうもお久しぶりです。
電波も変なのを受信し、やっぱり変な方に突っ走っちゃいました。


 チェリオさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 脇役(笑)が主役にちょっとなれた瞬間ですね。

 悲しみの涙を流したシンジ君、やはり訓練に影響していますね。そんな時相談に乗ったのがロンゲ(笑)衝撃の告白に驚きましたね。

 そしてシンジ君を癒そうと・・・ゲンドウが通りかからなかったらシンジ君はどうなっていたんでしょうね?また枕を涙で濡らしたんでしょうか。

 シンジ君、元気だせ!アスカちゃんとレイちゃんがいるぞ、と感想を送りましょうね。

 とっても素敵なSSをくださったチェリオさんへ感想を送りましょう。

 皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!


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投稿:これも1つの・・・Ver.S.A