伝えたい気持ち
Made by チェリオ
「ねぇ・・・・・キス・・・しようか」
「・・・はい?」
スイマセン。なにを言ってるかよく分かりませんでした。
「何よその反応は・・・アタシじゃ役不足っての?」
むしろ嬉しいですけど。
だけど・・・ね。
心の準備というものがさ。
だってね?
これはいわゆる大人の階段に差し掛かった大事な部分なんだよ?
それをそんな遊び感覚みたいに言われるのもね。
前回みたいのもあるわけだし。
結局、その日はしなかった。
僕としてはしたかったけど・・・・・・・違う違う!したくなかったわけで。
その・・・・・アスカとはそう言う理由でしたくないんで。
アスカが好きなわけだし・・・・・
だから、もっと真剣な感じで僕としてはしたいわけで。
アスカが部屋に駆け込んだのを、やりきれない思いで見送ってた。
バカバカバカ!
さっきまで、何度も何度も練習したのに!
最後の一言しか言えて無いじゃない!
あれじゃあ、全然伝わらないでしょうが!
ああ、もう!
何でこう・・・・・・意地っ張りなの?
いい加減に素直になりなさいよ!
だけどシンジもシンジよ!
アタシを受け入れないなんて!
そりゃあさ、前みたいなこともあったけどさ・・・
今回はマジなのにさ!
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結局、アタシが悪いんじゃない・・・・・
あぁ・・・ひどく自己嫌悪。
学校。
今は授業中。
アスカとヒカリはそんなことお構いなしに話していた。
「で、結局伝えることが出来なかったと」
ヒカリはため息をつきながらアスカを見た。
「・・・うん・・・」
「昨日のあの決意はどうなっちゃったの?」
「それは・・・」
それは・・・自分の性格が邪魔をしたというか何というか・・・
言いたかったんだけど・・・
「あのねアスカ。「自分の気持ちはハッキリ言った方が良い!」って言ったのアスカじゃない」
アスカのおかげで私は頑張れたのよ?と、付け加えた。
ごめんねヒカリ。
心ではちゃんと言えるんだけど本人を目の前にするとどうしても・・・。
「ふぅ・・・アスカ。ちゃんと碇君の目を見て言ってる?」
そんなこと出来るわけ無いじゃない!
シンジの前に立つだけでドキドキなのにさ!
その上シンジの目を見るだなんて・・・・・
「・・・言えないと思う」
思った直後に情けなくなって、顔を机に突っ伏した。
「アスカ。碇君がアスカのことどう思ってるか知ってる?」
「嫌い。って思ってる」
アタシ今までひどい仕打ちとかしてたし・・・
自分の気持ちを誤魔化してたってのもあるんだけど・・・
周りから見たらどうしても八つ当たりにしか見えないわね。
「恋は盲目ね・・・」
ヒカリは無性にやってられなくなった。
どっちもお互いに好意を持っているというのに。
周りが気づいてて本人達が知らないという稀なケースなのだ。
「兎に角!碇君は少なくともアスカを嫌いとは思ってないわ」
「・・・ホント?」
突っ伏した顔を上げ、ヒカリの方へと向ける。
「絶対そうだから!今日にでも告っちゃいなさい!」
午後6時。
シンジは夕飯の準備をしていた。
アスカは自分の部屋で精神を高めていた。
なにも焦ること無いじゃない。
落ち着くのよアスカ。
大丈夫。ちゃんと話せる。
ドアを開け、アスカはゆっくりとシンジに近づいていった。
「・・・シンジ」
「ん?もうちょっと待ってね」
そうじゃなくて!
ってか緊張感の欠片も無いわね。
アタシはアンタのことでドキドキしてんのにさ!
「シンジ!こっち見て!」
言った直後にしまったと思った。
ここまでで心臓ドキドキなのに、相手の顔を見てしまい、最早パニック。
あぅ・・・どうしよう・・・・・
今まで考えてたことが声にでないよぉ・・・
「その・・・えっと・・・」
言いなさい!ハッキリとシンジに伝えないと・・・
「私は・・・」
もう前置きなんか良い。
これだけは絶対に伝えておかなきゃ・・・
「私は・・・シンジのことが・・・・・」
後書き・・・
一人称って難しいですね(本当に一人称かは疑問に感じますが)
もう途中から何書いているのか分からなくなりましたし。
誰か僕を殴って下さい。
チェリオさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
互いに意識した時からぎこちなくなるんですよね。アスカちゃんとシンジ君、一緒に生活しているから尚更緊張しますね。
今のままでは平行線のまま、アスカちゃんは勇気を振り絞ってシンジ君に・・・
ヒカリちゃんの後押しがアスカちゃんを勇気付けましたね。
シンジ君の返事はどうなったの?と感想を送りましょうね。
とっても素敵なSSをくださったチェリオさんへ感想を送りましょう。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
SSroom_4
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