別角度
Made by チェリオ
ある日、私は実験室で生まれた。
何の因果か知らないが、気がつくとゴミ捨て場に捨てられていた。
そんな死にかけている私を、1人の人間が拾った。
目的は分からなかったが、この人間の淋しいという感情は感じ取れた。
私はこうして、この人間の愛玩動物になった。
成り行き任せの反面、嬉しさもあった。
確か、愛玩動物になればエサが貰えるはず。
何処から仕入れたのかは覚えていないが、私の中の知識に入っていた。
甘かった。
この人間の料理は料理ではなかった。
どれぐらい死を悟っただろうか。
こんな苦痛を味わうぐらいなら、あのまま朽ち果てた方がましだった。
私もサンプルとして色々の薬品を投与された身だったが、
アレはそれすらも上回っていた。
新しい人間が住み着いてから数日が経った。
私は別にどうもしなかった。
それよりも警戒心が先にあった。
私は他の動物と違って学習能力はある。
この少年も私にあの苦痛を与えるのだろうか。
そんな私の考えはすぐに覆された。
目の前に置かれている食材が料理になっていた。
私は泣きながらそれを食べた。
初めて、そこに暖かさを感じたような気がした。
また新しい人間が来た。
この少女は、私にエサをくれる人間に色々と無理難題な事を押しつける。
そんな思いとは裏腹に、少年のことを想っているらしい。
誰にも気づかれてないと思っているのだろうが、
バレバレです。
それを報告しに行くと、真っ赤になって私のことを追いかけ回す。
愛玩動物ごときに本気になってどうするんだとか思っているが、少女はお構いなし。
人間って何だか不器用だと思う。
そこが人間の良さだと、私を拾った人間が言った。
だが真っ昼間からアルコールを摂取するというのは頂けない。
それよりも仕事はどうしたんだ?
と、言いたかったが少女がそれを邪魔した。
おかげで私は、全治2週間の怪我を負った。
後書き・・・
一体これは誰なんでしょうか?
ついに電波を受信したのでしょうか?
やっぱり風邪は辛いですね。
チェリオさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
ペンペンから見た葛城家の住人達の様子ですね。
シンジ君が来る前の食生活は悲惨だったようですね。それがシンジ君がやって来て鳥並みの生活ができましたね。
アスカちゃんは無理難題を押し付けますね、鳥相手なのに(^^;)シンジ君を想っている事をペンペンにも知られているとはちょっとへっぽこでしょうか。
ペンペンたくましく生きろよと感想を送りましょうね。
とっても素敵なSSをくださったチェリオさんへ感想を送りましょう。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
SSroom_4
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