誕生日
Made by チェリオ
夕食も済ませ、のんびりしている3人。
「そう言えばさ・・・」
本を読んでいたシンジが呟く。
「ん?その先は?」
反応するアスカ。
「綾波の誕生日ってもうすぐだよね?」
「アタシがそんなこと知ってる訳ないでしょうが」
気にせずテレビを見る。
「違いましたっけ?ミサトさん」
「ん〜?ああ、そう言えばそうね。3月30日はレイの誕生日よ」
尤も、それがホントかは知らないけど。
胸の中で呟いた。
「じゃあ、誕生会でも開かない?」
「何でファーストなんかを祝んなきゃならない訳!?」
その言葉が気に入らないのか、シンジに食ってかかるアスカ。
「でも良いんじゃない?パーティー」
騒ぐのが好きなミサトがシンジを援護する。
「そうだよアスカ。綾波だって喜ぶと思うよ?」
「す、好きにしなさいよ!アタシはパスだからね!」
そう言って部屋に向かう。
「・・・何で怒るのかな?」
勢い良く閉められたドアを見ながら呆然とするシンジ。
「若いって良いわねぇ・・・・・」
弟妹達の青春を横目に、飲みかけのビールを一気に飲み干す。
少しの嫉妬と羨望を混ぜながら。
翌日、学校の放課後でレイに話を持ちかけた。
「・・・誕生会?」
話が良く分からず、首を傾げた。
「そう。良かったら来てくれないかな?」
「でも、必要ないこと・・・」
「そんなことはないよ。これは綾波が生まれてきたことを祝福するためなんだから」
「良く分からない・・・」
これが無難な答えだと思い、口に出す。
「出来たら来て欲しいんだ。今日の6時からだから」
それだけ言って、立ち去る。
「誕生会・・・」
「・・・で、後1時間しかないわよ?」
キッチンで準備をしているシンジに言う。
「アスカが手伝ってくれたら早く済むんだけどな」
シンジが意味ありげの視線を送る。
「そ、そんな眼で見ないでよ・・・」
アスカたじたじ。
「ミサトさんはこの日に限って出張だし、アスカは見て見ぬ振りだし・・・」
深いため息をついた。
「だから何でファーストを祝うしかないわけ!?」
「何でって・・・」
「何よ!早く言いなさいよ!」
本当は聞きたくないが、このまま聞かないのも抵抗があるので、意を決して聞いた。
「仲間だからでしょ?」
「・・・へっ?」
自分が考えていた答えが違って戸惑う。
「何?そんな変な声出して・・・」
「あ、うん・・・それなら仕方ないわね。何たって仲間だしね」
何故か仲間の部分を強調した。
「じゃあ・・・」
「今回だけだからね!アタシが手伝うのは!」
そのおかげで、レイが来る10分前に準備が揃った。
〜おまけ〜
「ねぇ。ファーストに上げるプレゼントは?」
「・・・ああ!!」
「はぁ・・これだからバカシンジは・・・」
後書き・・・
どうやら方向性が違ったようです。
綾波レイの誕生日なのに主役じゃないという惨事が起こりました。
チェリオさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
レイちゃんの誕生日ですね。
レイちゃんを祝おうとするシンジ君、アスカちゃんは何故か乗り気ではないですね。どうしてでしょうか?
自分の誕生日なのにレイちゃんは興味が無いようですね、必要ないのでしょうか。
でも最後は二人まとまりましたね。
レイちゃんへのプレゼントはどうなったの?と感想を送りましょうね。
とっても素敵なSSをくださったチェリオさんへ感想を送りましょう。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
SSroom_4
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