三人の楽しい?ひな祭り
Made by シゲボー
「こんにちは〜〜。」
ある日のお昼前、アスカは碇宅の玄関にたっていた。
「あらアスカちゃん、いらっしゃい。」
「おばさま、こんにちは。シンジは?」
「シンジは居間のコタツでテレビでも見てるんじゃないかしら?」
「そうですか、じゃあ、おじゃましま〜す。」
幼馴染みの家とあって、遠慮無しに乗り込む。本人も全く気にしていないようだ。シンジの前まで来ると、腰に手を当ててシンジを睨みつける。
「シンジ!いつまでもごろごろしてんじゃないわよ。」
「あ、アスカ、おはよう。」
「何がおはようよ、もうお昼近いのよ。それより今日は何の日だかわかってるの?」
「そのぐらいわかってるよ、今日はひな祭りだろ。」
「そうそう、わかってるならそれでいいわ。」
「うちで遊ぶって言い出したのアスカだろ。アスカとの約束忘れるといつも怒るんだから、忘れるわけないじゃないか。」
「なんですって。あんたもう一度言ってみなさい。」
「え・・あ、あの・・・」
さっきまでの勢いはどこへやら、急に口ごもるのはお決まりだろう。
ぴんぽ〜ん
「こんにちは〜。碇クン!遊びにきたよ〜〜」
チャイムの音とともに、玄関の方から元気な少女の声が聞こえてきた。言わずと知れたレイである。
「綾波?待ってたんだよ、さあ入って。」
「おっじゃましま〜す!」
「相変わらずね、そのノ〜テンキなところは。」
「なによ、アスカこそ。また碇クンをいじめてたんでしょ。」
「あたりまえじゃない、バカシンジはあたしの下僕なのよ。」
「そんな、ひどいよ。僕がアスカの下僕だなんて・・・」
「アンタには下僕がお似合いよ♪」
「そんな事ないわアスカ。碇クンはね・・・・」
いつもの言い争いが始まった。シンジはまたか・・・と思いつつ、外を見た。
今日はいい天気。外を散歩するにはちょうどいい日和だ。こんな日に学校の屋上で寝転んだら最高に気持ちいいだろうな〜、などといろいろ思いを巡らせる。
「ちょっとシンジ!レイに何か言ってやんなさい!」
「なによ、私が言ってるのは碇クンがいつも思っている事を代わりに言ってるのよ!そうでしょ、碇クン!」
再び話がシンジに振られたのではっとしたシンジ。結局ケンカの輪の中に入ることになった。
「まあ、元気だこと。さあ、用意ができたわ。」
三人が言い争っているところに、ユイが割り込んできた。手には甘酒やひなあられ、ひしもちがあった。
「あなた〜、準備ができましたよ〜。」
とゲンドウを呼ぶ。すこしして、ゲンドウが出てきた。その格好を見て、シンジ達4人は口をあんぐりとあけた。帽子にいつものグラサン、袖のないジャケットを着て、手には釣竿を携えていた。
「シンジ、釣りに行くぞ」
その言葉を聞いて正気に戻ったシンジが問い返す。
「え?と、父さん、どうして釣りに行くの?」
「ひな祭りには釣りに行くと相場が決まっているからだ。」
再びシンジが問う。
「だけど、どこで釣るの?」
「すぐそこの川だ。」
「あんなところに魚はいないよ。」
「問題無い。だがよく言わんか?ひな祭りに暇な釣り、と。」
ひゅ〜〜〜〜〜〜・・・・
一瞬にしてその場にいた四人は氷漬けになった。
「どうした?シンジは行かんのか?そうか、残念だな。久々にシンジと釣りにいけると思ったのに。」
ゲンドウには見えないらしいが、四人はきちっと氷の中に閉じ込められている。
「では、行ってくる。6時までには戻る。ユイ、あとを頼む。」
そう言ってゲンドウは家を出ていった。
その後四人は、ゲンドウが帰ってくるすこし前まで凍り付けだったらしいゲンドウは、暇な釣りを楽しんでいた(?)らしい。
あとがき
ど〜も、お久しぶりです。昨年末から電波を受信しつつ、ずっと冬眠してました(笑)。最近は暖かくなったのででてきた訳です(笑)。
今回は電波第一弾、三月三日、桃の節句のSSです。
辺りが南極の冬になってしまうかと思うほどのゲンドウの寒いギャグ。友達から聞いたダジャレを流用させてもらいました。
でわでわ〜。
シゲボーさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
三月三日はひな祭り、アスカちゃんレイちゃんにとっては大切なイベントですね。シンジ君には関係ありませんが強制的に参加ですね(拒否権無し)
そして影の主役ゲンドウの熱いギャグにより楽しいひな祭りは一転して・・・(^^;)流石ひげおやぢ只者ではありませんね。
これからもゲンドウのさぶいギャグに期待しましょう(笑)
もっとさぶいギャグを知っている方シゲボーさんに感想と一緒に教えてあげましょうね。
とっても素敵なSSをくださったシゲボーさんに皆さん感想を送りましょう。
皆さんの感想が作者の力になります!一言でもよいから感想を書きましょう!!
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