レイちゃんの大失敗！？

Made byシゲボー

「ふぁ〜あ、眠くなっちゃった。」

　コンピュータのキーボードを打つ手を休め、背伸びをした女性は、天才赤木リツコ博士。 おっちょこちょいなところもある、１児の母である。

「おかぁ〜さ〜ん、遊んでよ〜」

　 そこへリツコの最愛の娘レイがやってきた。

「レイ、ちょっと待っててね。もうすぐお仕事終わるからね。」

「ぶぅ〜〜、いつもお母さんはそう言って、なかなか終わらないんだもん！」

　どうやらリツコはいつも、仕事でレイと遊んでいないようだ。

「ホントにもうすぐ終わるから。だからもう少し良い子にしててね。」

「絶対だよ！ウソついたらアスカお姉ちゃんに言いつけるからね。」

「わかったわ、アスカお姉ちゃん怖いからね〜。」

　 ・・・アスカが聞いたらどうなるだろうか・・・(笑)

「そうそう、お母さん眠くてのどが乾いちゃったから、コーヒーに牛乳入れて冷たいカフェオレつくってくれないかしら？」

「うん、いいよ。」

　 レイはコーヒーメーカーの方へ、リツコ愛用のカップを持って走って行く。

「あれれ？お母さん、中身が入ってないよ〜〜。」

「あら、ホントに？じゃあ豆を入れてコーヒーを煎れてくれないかしら？」

「うん、わかった。コーヒーのお豆はどこにあるの？」

「えっと・・・確かそのテーブルの引出しの中にあったと思うわ。」

　 人差し指を、コーヒーメーカーの下の引出しに向けてリツコは答える。

「ここだね・・・・よいしょ・・っと。あれれ？中身が空っぽだよ。」

　 無邪気にコーヒーの豆の缶を覗きこんだり、ブンブン振ったりしてリツコに伝える。

「あら、そうだったわ。買い忘れてたわ。どうしましょう・・・」

　 リツコお母さんピンチ！コーヒーがなければ仕事中に寝てしまうこと間違いないでしょう！

「ねえお母さん、こっちのお豆はちがうの？」

　と言って、あるビンを取り出した。いわゆる「インスタントコーヒー」である。

「あら、インスタントもあったのね。じゃあそれでつくってくれないかしら。冷たいカフェオレよ。」

「うん！」

「お湯に気をつけてね。」

　 とりあえず、再び仕事に戻るリツコ。レイがカフェオレを作っている間に、できるだけ仕事を片付けないと・・・ 数分後、レイがカップを持ってきた。

「はい、お母さん。冷たいカフェオレですよ〜。」

　自信まんまんにレイがリツコにカップを手渡す。

「レイ、ありがと・・・・う？」

　 カップを見て、リツコさんちょっとビックリ。

「レイ・・・どうやってつくったの？」

　 一応レイに聞いてみる。

「んっとね、まずコーヒーの粉を入れて、それから牛乳をどば〜っと入れたの。氷を入れてできあがり！」

　 そうです、インスタントコーヒーの粒が浮いてるのです。

「レイ・・・コーヒーの粉が全然溶けてないでしょ？」

　 レイにカップを見せる。

「あれ？どうしてなの？お母さんがつくるとちゃんと溶けてるのに。」

　 とっても不思議そう。

「それはね、一回お湯で粉を溶かしてから牛乳を入れてるからよ。」

「ふ〜ん、そうなんだ、お母さん頭いいね。」

「ふふふ、こういうことは、自然に覚えていくものなのよ。」

　 ばあさん・・・いや、お母さんのちょっとした知恵で、ひとつ、良いことを学んだレイであった。






あとがき

　まずは、jun16さんへ・・・ ちょっち早いけど、50万HITおめでとうございます〜。

僕がエヴァを知ってから早10ヶ月(遠い目・・・)。jun16さんのHPを知ったのもそのころでした。

当時、たしか20万Hitぐらいだったと記憶してます。たった10ヶ月で30万ものアクセスがあるとは、すごいです。

ほぼ毎日更新されていたからできたことだと思います。 これからも頑張ってください。陰ながら(？)応援してますので！ なんか、回想モード突入しちゃいました(笑)。


次に、読者の皆様へ・・・

こんな小説(？）でも、最後まで読んでくれてありがとうございます！＜パクリかい！(笑)

という訳で、jun16さんの記念すべき50万HIT記念でございます。

リツコお母さん・・・・ほのぼのしてて良いですねぇ。ひさびさにまともな作品ができたのでは？と自己満足してます(笑) 比較的短く仕上げられたし(短すぎるという説もあるが)。

僕のこれからの課題は、いかに文章を短く、内容を濃くするか、ということですね。 でわ、またいつかお会いしましょ〜♪