MS外伝11

-ケンスケ 砂漠に散る-

Made by 暗黒騎士ソード

「博士、この青いMSはなんですか?」
と、レイ。
「ああ、これはジオンが開発した陸戦用MSよ。認識コードはMS-07Bグフよ」
そこまでいって、何故か表情がこわばるリツコ。
「わ、私とした事が……大変な過ちを犯していたわ」
「は、はい!?」
「レイ、悪いけどしばらく作業にかかるわ」
こうしてまた、ネルフの地下ではリツコの奇声と奇妙な機械音がこだましていた。


「ふう、ようやく俺にも平和な時が戻ってきたぜ」
と、何故か丘の上でハードボイルドな格好をしているケンスケ。
「おもえば、なかなかハードな日々だったぜ。毎回毎回、わけのわからんMSに乗せられて。しかも、普通に乗せられるのではなく改造までされるんだから。まったく、人をなんだと思っていやがるんだ」
不満をぶちまけるケンスケ。しかし、本日も恒例の黒服さん達がケンスケの所にやってきた。
『ドタドタドタ』
いきなり、ケンスケの周辺を囲む黒服一同。
「うげっ、お前らは……」
「相田ケンスケだな。我々と共にきてもらおうか」
「ま、またか〜。前回でFGは終わったのではないのかああああ」
「残念だが、まだだそうだ。さあ、一緒にきてもらおうか」
「く、くそ〜、むざむざやられてなるものか。いくぞおおおおおおおおおおおお!」
特攻を仕掛けるケンスケ。
「むっ、ターゲットが抵抗した。プランをBに移行。それ、かかれ〜!」
「うぎゃああああああああああああ!?」
本日もまた、黒服さんによってぼこぼこにされるケンスケであった。


「うわああああああああ、こ、ここはどこだ?」
と、目をさますケンスケ。
「おほほほほほほほ、お目覚めかしら」
「うげっ、金髪マッドバ……ぶべら!?」
いきなり、リツコに1000tハンマーで殴られるケンスケ。
いつもの事だが、首がちょっぴりまがってはいけない方向にまがっているのは気のせいである。
「さて、今回はあの青い巨星がのっていたグフに搭乗してもらうわ」
「嫌だ。ひたすらに」
おほほほほほほ、嫌よ嫌よも好きのうちってね。さあ、さっそく準備にかかるわよ」
そう言って、ケンスケを引きずっていくリツコ。
「ひ、人の話をきけえええええええええええ〜!
ケンスケの絶叫が通路にこだました。でもって、結局グフに乗せられるケンスケ。
「おほほほほほ、いいわよケンスケ君。さあ、これからあなたにはあるMSと戦ってもらうわ」
「ううっ、不幸だ俺は……で、相手のMSはなんだ?」
「すぐに出てくるわよ」
『チュド〜ン!』
その時、ビームライフルがケンスケを襲った。
「わああああ、何事だ」
目の前には、ガンダムが立っていた。
「ガ、ガンダム!?」
「私が……一番ガンダムを上手く操縦できるのよ」
乗っているのはレイであった。
「わあああああああ、なんか凄まじいぐらい嫌な予感が……」
「いくわよ、ジオンの新型」
「く、くそ〜。だ、だがこいつも一世を風靡したジオンの陸戦用MS。負けはせん」
ヒートサーベルを構え、ガンダムと退治するケンスケ。そして、両機はゆっくりとだが着実に間合いを詰めていた。
「いくぞ〜ガンダム〜!でや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
ヒートサーベルで切り掛かるケンスケ。
『ガキン』
「手ごたえありいいいいいい!」
ヒートサーベルは、確かに何かを切り裂いた。
「げっ、こ、これは……!?」
しかし、ケンスケが切り裂いたのはガンダムのシールドであった。
「くっ、どこだ白いやつは?」
そう言って、上を見上げるケンスケ。上空では、切られたガンダムの盾が落下してきた。
「ま、まさか……このシーンは」
あわてて、ヒートサーベルを構えるケンスケ。しかし、時既に遅くガンダムは落下のスピードを利用してケンスケに切り掛かってきた。
『ザク!』
「ぐわっ……だが、まだモノアイをやられただけだああああああああ!でや〜!」
ヒートサーベルを横殴りに斬り付けるケンスケ。しかし、レイが操縦するガンダムはその攻撃をかわし逆にグフの両腕を切り落とした。
「こ、こんな……や、やるなガンダム……」
「あら、あなたはミリオタの相田?どうしてここに」
「話せば長いが……しかし、おぼえておくいい。お前が俺に勝ったのは、自分の力では無い。その、ガンダムの性能だということを忘れるな。見ておくがいい、戦いに敗れるとはこういうことだあああああああ!」
そう言って、コックピットから逃げようとするケンスケ。
しかし……。
「むっ、逃がさないわよ。えい!」
ビームサーベルをコックピットに突き刺すレイ。
「へっ!?う、うっそおおおおおおおおおおおおおおおおお。お、おのれAD CIENTIST〜〜〜〜〜〜〜〜!
そして、グフは見事に爆発した。


おほほほほほほほほほ、すばらしいわ。まさに、これこそMS格闘戦の真骨頂ね」
と、イッチャッテいるリツコ。
「けど、こんな名場面を忘れるなんて私もまだまだね」
なになら、自分の中で納得をしているリツコ。
「けど、これでFGの名場面は完璧に再現したわね。さあ、次はいよいよ星の屑作戦を開始するときね」
やはり、リツコこそ人類が早急に対処しなければならない問題である。



%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
あとがき
ども、ガンダムに乗れればコロニー落ちて人類の半数が死に絶えても問題なしと日々考えている暗黒騎士ソードです。(あぶねえ発言だなこれ)
今回は、すっかり忘れていたFGの名場面ガンダムVSグフを書いてみました。
書いているうちに、ランバ=ラル大尉に失礼かなと思いましたが。まあ、出来上がってみると以外と面白いです。
では、また会う日まで。
そういや、ガンダムVS黒い三連星もかいてないな……。


 暗黒騎士ソードさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 名場面をすっかり忘れていたリツコさん、FGを愛するなら実行ですね。

 日常生活に戻ったケンスケですが・・・平和は長く続きませんね(リツコさんが満足するまで平和は来ないでしょう)

 青いMSグフ、陸戦用でもケンスケの操縦の下手さ(レイちゃんが上手なんですね)には敗北が待っていますね。

 すっかり満足したリツコさん、次はいよいよスターダストサンドですね。

 とっても素敵なSSをくださった暗黒騎士ソードさんに皆さん感想を送りましょう。

 暗黒騎士ソードさんのHPはこちら!「反乱軍総司令部『イルナーダ』

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