MS外伝3
-ケンスケジャブローに散る-─
Made by 暗黒騎士ソード
「博士、このMSはなんなの」
と、リツコにMSの事を聞くレイ。
「あら、いいものに目を付けたわね」
不適な笑みを浮かべつつ、アスカの質問に答えるリツコ。
「このMSは、あの有名なシャア=アズナブル大佐の乗るMSM-07S、シャア専用ズゴックよ」
「そうなの……赤いMS……私の目の色と同じ」
「そうだわ、いい事を思い付いたわ」
突発的に何かを思い付くリツコ。
「どうしたんですか博士」
「うふふふふふ、また私のGへの道が一歩前進したわ」
そういって、コンピュータに向かうリツコ。
どうやら、完全にあっちの世界にいってしまったようである。
「お母さん、こわい……」
その光景をみたレイは、心底震えていた。
ところかわってこちらは、第3東京市のとある道ばた。
そこには、精神的にはぼろぼろになっている一人の中学生がいた。
ケンスケである。
「ううっ、なぜこんな目に……しかも2回も」
どうやら、リツコの趣味に突き合わされて酷い目にあった事ため精神的にそうとうネガティブになってい御様子である。
「早くこんな街を抜け出そう。でないと、本気で俺は死ぬ」
しかし、彼の計画は実行されることはなかった。
『キキッー』
またもや、黒塗りの車がケンスケの前に飛び出してきた。
「うおっ、あぶねえじゃ……って、このパターンは!?」
はい、そのパターンです。
そして、車からは数人の黒服が降りてきた。
「相田ケンスケだな?」
「ううっ、そうです。だから、もうぼこぼこにしなおいでくれ」
あっさり、肯定するケンスケ。
「よし、本人と確認。これより、所定の場所に連行する」
こうして、三たびリツコの実験(趣味)につきあわされるケンスケであった。
「おーほっほっほっ、ようこそGの世界へ相田君」
と、ネルフにつくなり人類史上最悪のマッドがケンスケを出迎えた。
「ううっ、やっぱりこの金髪気狂いババァの企みに巻き(ベキっ)』……」
「誰が金髪気狂いババァよ。こんな、20の若い美人で天才の私を捕まえて」
ガンダムハンマーでケンスケを殴るリツコ。
こころなしか、ケンスケの首が妙な方向にまがっているのはきっと気のせいである。
「さて、本日君を呼んだのは他でもないわ」
殺人すれすれの事をしながら、何事もなかったように話すリツコ。
「なんでしょうか」
やる気のないケンスケ。
「実は、ネルフってこういった地下にあるのよね。で、我々としては地下での戦闘データが欲しいのよ」
「ま、まてまさかまた俺にその実験につき合えと。じょ、冗談じゃないぞ。今度こそ、俺は確実に死ぬ」
「大丈夫よ、保険はかけてあるから。(受け取りは私だけど)」
「保険をかけている以上はまともな機体だろうなあ」
「まあ、安心しなさい。今度は、RGM-79ジムよ」
「ジム!?あの連邦軍が開発した、ガンダムの簡易量産型のジムか?」
「そうよ、連邦軍が開発した量産型で始めてビーム兵器を搭載した史上初のMSよ。これにのれるなんて最高でしょう」
「ま、まあな。でも、いままでのように悲惨な結果はやだぜ」
「安心して。今回は、あなたに見せ場があるシーンだから」
「そういって、また悲惨な目に合わないだろうな」
「あら、私が信用できないの」
「もちろん、信用は(ベキッ)……」
「できるわよね」
「ふぁい」
無理矢理信用させられるケンスケであった。
「で、俺は何をすればいいのだ」
ややお怒りぎみのケンスケ君。
ちなみに、現在ケンスケのがいるのはごつごつした洞くつの中である。
バックには、大きな白い馬みたいな船が繋留していた。
「簡単よ。爆発が起きた後に、標的が出てくるからそれに向けて攻撃を開始して」
「わかった」
「レイ、あなたのほうは」
「準備はできてます博士」
レイは、ガンダムに乗っていた。
「よろしい。では、実験スタートよ」
そして、実験開始と同時にあちこちで爆発が起きた。
「うおっ、なんだ……」
「ま、まさか、この攻撃は……」
そして、爆炎の中から一機のMSが出てきた。
「はうっ……あの、赤いMSは……。ま、まさか、あれはジオンの……」
なにやら、思い当たる節があるケンスケ。
「だめよ、そこのジム。近付いちゃ……。あ、あれは……」
「へっ、まさか……あのMSは……赤いズゴックは〜!」
絶叫するケンスケ。
「シャアよ。シャアが帰ってきたのよ」
「や、やっぱり〜。ちくしょう、こうなりゃヤケだ〜」
装備されている、ビームスプレーガンを乱射するケンスケ。
しかし、赤いズゴックにはかすりもしなかった。
そして、間合いをつめるズゴック。
「ま、まさか……」
『ガキン』
ズゴックのクローが、ジムのコックピットを貫いた。
「ま、またこのオチか〜。ち、ちくしょう〜あのMAD SCIENTISTめ〜!」
そして、ジムはみごとに爆発した。
「あ、あれ、どうしてズゴックがジムを攻撃したの。アスカには、攻撃するフリをしなさいって言ったのに」
首をかしげるリツコ。
「あっ、先輩ここにいたんですか」
マヤがリツコのいる部屋にやってきた。
「あら、どうしたのマヤ」
「はい、アスカちゃんから言付けを預かってきました」
「言付け?」
「はい。シンジ君とデートにいくので赤いズゴックにはダミープラグを入れておくからって言ってました」
「へっ!?」
「それじゃあ、私はこれで」
そう言って、部屋を後にするマヤ。
「ま、まあ不慮の事故ってことね。けど、私のGへの情熱はまだまだよ。おーほっほっほっほっほっ」
わらってごまかすリツコであった。
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あとがき
ども、電波を受けまくっている暗黒騎士ソードです。
今回は、ケンスケがジャブローで散ってしまいましたね。まあ、それはそれとして僕は量産型ではジムはけっこう好きです。RGMシリーズって、意外にもバランスのいい機体ですしね。
それでは、次回の外伝で。
でわ、また会う日まで。
暗黒騎士ソードさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜
なんとっ!ガンダムネタは電波を受信しやすく外伝その3を頂きました、今回もケンスケが主役かな?
そして初登場のアスカちゃん、やっぱり赤いものに目がないですね(笑)
リツコさんにMSを聞くアスカちゃん、ネルフではすでにガンダム博士として名が轟いているのでしょうね。
シャア専用ズゴックVSジムの超有名シーン、ズゴックがジムの腹部を貫く!衝撃的なシーンです。みなさんはプラモデルでこのシーンを再現しませんでしたか?
ズゴックにはダミープラグ、勿論『ASUKA』でしょうね(レイちゃんなら量産型ズゴックですね)
とっても素敵なSSをくださった暗黒騎士ソードさんに皆さん感想を送りましょう。
暗黒騎士ソードさんのHPはこちら!「反乱軍総司令部『イルナーダ』」
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