MS外伝6

-ケンスケDG細胞に支配される-

Made by 暗黒騎士ソード

ここは、シンジとアスカが住んでいるコンフォート17。
これよ、これよ、これよ〜
と、部屋で叫んでいるのはアスカである。
「これこそ、あたしとシンジに相応しいシナリオよ」
妙にハイテンションなアスカ。よく見ると、DVDのケースがあちこち散らばっておりアスカ自身も目の下にクマを作っている。
「あとは、このストーリーの実現ね。けど、キャスティングをもう少しいじったほうがいいわね。とくに、この役を引き受けるには……。そうよ、あいつがいいわ」
ポンと手を叩くアスカ。
「よーし、あとはあのMSオタクのリツコにこれを見せればいいわね。きっと、リツコも賛同してくれるわ。そして私はシンジと……」
すっかり、弛みきった表情でなにやら中学生にしてはまたまたいけない妄想を抱いているようである。その後、彼女がリツコの部屋に入っていくのを数人の黒服が目撃している。


ところ変ってこちらは、第三東京市はケンスケの自宅。
うわあああああああああああああ、そ、そらが落ちてくる……。た、助けてくれ……」
どうやら強化人間になった反動が出ているようである。
「あ、赤い光がせまってくるよ〜」
部屋の中で、ごろごろと転がるケンスケ。しかし、彼の楽しい発狂タイムは長く続かなかった。
『バタン』
数人の黒服が、いきなりケンスケの部屋のドアをケリ破り中に入ってきた。
「相田ケンスケだな」
「お、お前はもしや明日なのかああああああ!?」
「!?よ、よくわからんが写真の人物と一緒だな。一緒に来てもらおうか」
「う、うおおおおおおおおお……。く、来るな地雷の穴に住むねずみがああああ」
暴れ出すケンスケ。
「むっ、目標が抵抗した。プランをBに変更。かかれ〜」
「うぎゃああああああああああああああああああああ、夢の果てまでお前を突き落としてやるうううううううう!?」
こうして、またもや黒服さんによってタコ殴りにされるケンスケでした。


しばらくお待ち下さい。


「うおおおおおお、こ、ここはどこだ」
目をさますケンスケ。どうやら殴られたショックで正気に戻ったようである。
おほほほほほほ、お目覚めねケンスケ君」
「はうっ!?お前は、ネルフの金髪マッドババア?」
『ベキッ』
「誰がババアよ」
「しゅ、しゅびばへん……」
「ところで、今回はあなたに協力してしていただくものがあるわ」
「いやじゃあああああ。お前に協力すると絶対にロクなことがない」
「あら、そんなことを言って。本当は協力したくてうずうずしているんでしょう」
「し、してね〜。それより俺を解放しろ〜」
「それじゃあ、今回の実験を説明するわ。まずは、この怪しげな細胞をあなたに埋め込むことから始めるわ」
そう言って、怪しげな細胞を取り出すリツコ。
「うわあああああ、やめろおおおおおおおお」
そして、ネルフの地下ではこの世のもともは思えぬ悲鳴が聞こえた。


ところかわって、こちらはらネルフの別の場所。
「いったいリツコさんはなんの用だろう。いきなり呼び出して」
ぶつぶつ文句をいうシンジ。
「せっかくアスカのために作った料理がさめちゃうじゃないか」
どうやら彼は愛しの彼女のために料理を作っていたようである。その時、リツコがシンジの所に慌ててやってきた。
「あっシンジ君、緊急事態よ」
「緊急事態?」
「そう、緊急事態よ。あの相田ケンスケ君が暴走して、アスカを誘拐したわ」
「な、何ですって!?」
「それと、開発中のGが一機彼に強奪されたわ」
「何をしているんですかリツコさん!」
「面目ないわ。でも、アスカを救出する作戦があるわ」
「それは?」
「こっちに来て頂戴。別の機体があるの」
そういって、ケイジにあるGを見せるリツコ。
「こ、これは……!?」
そこにあったのは、一機のガンダムであった。しかし、奇妙なことにいままでのガンダムとは違い武装は一切されてなかった。
「リツコさん、これは……ガンダムのようですが武装がされてませんよ」
「ええ、これは格闘戦用のガンダムよ。認識コードは、ゴッドガンダム」
「ゴッドガンダム……?」
「今は、この機体しかないの。いい、やってくれるわねシンジ君」
「はい、僕が戦います」
「じゃあさっそく搭乗して。整備はできているから」
「わかりました」
そして、ゴットガンダムは出撃した。


「うははははは、DG細胞こそもっとも優れた細胞なのだああああああ」
と、強奪したGことグランドマスターガンダムに乗っているケンスケ。
「こら相田、さっさと私を解放しないさ」
「ぐははははは、お前はデビルガンダム様の核となっていただくのだ」
無気味な笑みを浮かべるケンスケ。
「こ、この狂人!」
キッとケンスケを睨むアスカ。
「さあデビルガンダム様、いまこそ私の前にお姿をお見せ下さい」
発狂しているケンスケ。そこに、シンジののったゴットガンダムがやってきた。
「アスカ〜!」
「シンジ〜、私はここよ〜。早く助けて〜」
「むっ、なんだあのガンダムは?」
「ケンスケ、いったい何をしている。いますぐアスカを話せ」
「なんだ碇か。貴様も見ただろう。地球の荒廃ぶりを」
「はあ?」
「だから私は地球を再生させるのだ。このウルベ・相田が。そして、デビルガンダム様が」
「それとアスカがどういった関係にあるんだ」
「まだわからんか。地球再生には、デビルガンダム様が必要だ。しかし、そのためには核となる生け贄が必要だ。そこで、俺は惣流を選んだまでだ。光栄に思え」
グランドマスターガンダムに握られているアスカを見ていうケンスケ。
「だ、だれが思うものですか」
「ケンスケ、ふざけるのもいい加減にしろ。今すぐアスカを放せ」
「断る!返して欲しければ、腕づくで取りかえしてみろ」
「言ったな。アスカ、今すぐ助ける。うおおおおおおおお!
拳を構え、グランドマスターガンダムに向かっていくシンジ。
「ふっ、愚かな。この私に勝てると思っているのか」
拳をくり出すケンスケ。しかし、シンジはその攻撃を全て紙一重でかわしていた。
「な、なにっ!?」
うりゃああああ!
アスカが握られている腕を切り落とすシンジ。
「ぐおっ!?し、しまったデビル様に捧げる生け贄が」
「アスカ、大丈夫」
救出したアスカを、ゴッドガンダムのコックピットに中に入れるシンジ。
「うん、私は大丈夫よ。それより相田は一体どうしたのよ」
「どうやら、遂にいかれたんじゃないのか」
「やっぱり。ここ最近は変だとおもったけど」
「何をごちゃごちゃ言っておる。くらえ、ダークネスフィンガー〜!
拳をくり出すケンスケ。
「うわっ!?」
あわてて、回避するシンジ。
「リツコさん、この機体は格闘戦しかできなんですか」
「そうよ。でも、いままで開発したガンダムのなかでもっとも強い機体よ」
「でも、どうやって戦えば……」
「シンジ君、あなたの怒りを拳に集めなさい。そうすれば、ガンダムは答えてくれるわ」
「わかりました」
そう言って、グランドマスターがンダムを見据えるシンジ。
「ケンスケ、今すぐその機体から降りてきてアスカに謝るなら許してやる」
「ふははははは、大きく出たな。しかし、地球再生をする使命を受けた私に恐れるものはない。貴様こそ、私に従え」
「ふざけるな。僕は怒ったぞケンスケ」
その時、シンジの拳が赤く光だした。
「こ、これは……」
「おほほほほほ、どうやら私の見込みは間違っていなかったようね。それこそが、最強の格闘家の紋章である『キング・オフ・ハート』よ」
「こ、この紋章は……。な、なんか力が」
「さあシンジ君、いまこそゴッドガンダムの力を解放するのよ」
「わかりました。僕の拳が真っ赤に燃える、お前を倒せと轟き叫ぶ。ひっさあああああつ、『キング・オフ・ハート!』ゴッドフィンガー〜〜〜〜〜〜〜〜!
光り輝く拳が、グランドマスターガンダムの頭部を直撃した。
「な、なぜだあああああああ!なぜ、私のダークネスフィンガーが〜〜〜〜〜〜〜!はっ、なぜ俺はこの機体に……って、この状況はいつもの……ちくしょうまたか〜〜〜〜〜〜〜〜〜お、おのれAD CIENTIST〜〜〜〜〜〜〜〜!
そのまま、グランドマスターがンダムは爆発した。
「シンジ、やったわね。でも、またシンジを危険な目にあわせちゃった」
「いいよアスカ……。僕は、アスカのためなら何だってするよ」
「シンジ、嬉しい」
そう言って、シンジに抱き着きキスをするアスカであった。


「おほほほほほほほほほほほほほほ、いよいよ私が目指すGは目前ね。ついにゴッドガンダムまで、起動に成功したわ。この調子なら、全てのGがそろう日も近いわね」
完全にあっちの世界に旅立っているリツコ。
「さあ、次のGは何がいいかしらね。それと、生け贄に捧げる人間は誰がいいかしら」
人類のとっての本当の敵は、使徒ではなくリツコかもしれない。
(終わり?)


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あとがき
21世紀を目前に控えまして、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、あの起動武闘伝Gガンダムを元に書いてみました。やっぱ、くるったウルベ役にケンスケは適役ですね。
しかし、20世紀の最後なのにケンスケは本当に不幸だな。まあ、次回もリツコに拉致されて実験材料にされると思うけど。
それでは、21世紀に会いましょう。


 暗黒騎士ソードさんからSSを頂きました(^▽^)ありがとうございます〜

 LASを体験するならGの再現をするアスカちゃん、すっかりGの虜ですね。

 今回の再現はGの中でも異端の異端、Gガンダム。レイン役のアスカちゃんに何も知らないドモン役のシンジ君。そしていつも不幸(笑)なケンスケ。

 ケンスケ、いつもいやだと言っていますが毎回悪役をやっていますね、結構楽しんでいるかも。

 そんなケンスケにシンジ君の怒りのキング・オブ・ハートが輝き、見事に倒しました。アスカちゃん満足でしょうね。リツコさんもGを再現できて満足でしたね(仕事しなくて大丈夫なのでしょうか)

 とっても素敵なSSをくださった暗黒騎士ソードさんに皆さん感想を送りましょう。

 暗黒騎士ソードさんのHPはこちら!「反乱軍総司令部『イルナーダ』

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