EVA CHANGING

Vol.1

華麗に変身

 ネルフのとある研究室とはまた違う研究室、またいかがわしい研究が誰にも知られること無くおこなわれていた。

「うふ、うふふふふ・・・・」

 暗い部屋の中、モニターの光が眼鏡に反射して瞳は見えない。口元を歪め無気味に笑う女性赤木リツコ、自称世界一の科学者RITUKO。

 今まで役立つ?発明をしてきたリツコのお部屋でまた、くだらない発明が完成しようとしていた。

「く・・・くくくく、また偉大な発明をしてしまったわ・・」

 髪をかきあげ、自分の天才さに酔う。

「後は完璧な完成を試すテストが必要ね、く・・・くく」

 真夜中の静寂な研究室に不気味な笑い声がこだましていた。

「くくくく・・・ノーベル賞ももうすぐね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、アスカはテストと言われてリツコの研究室に来ていた。実験台である。

「ちょっとリツコ、何するのよ?」

 アスカは苛立っていた。テストなのに、研究室。悪い予感がしていた。

「ふふ、呼び出して悪かったわね。今日はあなたに送りたいものがあるの」

「何よ?」

 リツコは白衣のポケットからアスカが着けているのと同じヘッドセットを取り出した。

「これをあげるわ」

「?」

 アスカはイマイチ状況が飲み込めなかった。

「別にいいわよ」

 拒否するが、リツコは渡そうと喋りつづける。

「アスカ、これはねシンクロ率をさらに上げるために改良したものなのよ」

「私には必要無いわ」

「そうかしら?最近シンクロ率が下がってきているけど、どういうことなのかしら?」

「う・・・それは」

 アスカは冷や汗をかいた。

「シンジ君に負けたくないでしょ?」

「・・・・わかったわよ」

 アスカはふんだくる様にとった、そして今までのとつけかえる。

 カチ!

 リツコは微笑ましく見ていたが、実際は微かに口元が歪み悪魔の笑みを浮かべていた。

「これで、シンクロ率もアップね」 (ニヤリ)

「フン・・・・」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バチッバチッバッチ〜ン!!

ぎゃああああー!・・

 腕を組んでいたアスカに身体中に電撃が走りその場に倒れた。リツコは心配する事もなく見ていた。

「成功ね・・・」 (ニヤリ)

「う・・う〜ん・・・」

 一分ほど気絶をしていたアスカだが気がつき、まだ痺れが取れないのか震えながら立ち上がった。

「アスカ、大丈夫」

 リツコはさも心配したかのように声を掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、大丈夫です、心配掛けてすいません

 アスカの喋りが違う、丁寧だ。

(性格をおしとやかにさせるヘッドセット、[お淑やかさん]完璧ね。く・・くくく、どうしてこう素晴らしい作品ができるのかしら・・ああ、この世は私のもの)

赤木博士テストは、まだ始めないのですか?

「あっ、もう終わったわよ、今日はおしまい」

 自分の世界に入っていたリツコ、成功で満足そうだ。

もう終わりですか

「ええ」

お疲れ様でした、お仕事頑張ってください

 アスカは上品に、おじぎをして、研究室を出ていった。

「ふうー」

 リツコはコーヒーを一口のみ席についた。頭を押さえまた不気味な笑いが部屋に響き渡った。

「ふふふふふ・・・私ってどうして凄いのかしら」

 その日、リツコの研究室から不気味な笑い声が絶えることはなかった。


 レイ編の好評?によりアスカ編へ、ただレイのいちわを少し変えただけです。

 設定はTVの世界にタカビーではなくおしとやかなアスカ。

 シンジもこの性格にはほれぼれ?LASか〜?

 毎回短いと思いますが、暇なときにでも読んでくれれば嬉しいです。

「こんにちは、惣流・アスカ・ラングレーです。みなさん読んでくださってありがとうございます。レイさんに続き、連載が始まるそうです。私が主役で・・・やれるかしら」

「・・・アスカ、変」

「え?レイさん私の何処が変なのですか」

「性格、いつもなら自信過剰なのよ」

「ひ・・・ひどい、シクシクシク・・・」

「・・・やっばり、変」

「う・・うう、レイさんいぢめないでくださいね」

「わかったわ、ニヤリ」

「・・・・笑っている」

「問題無いわ」

 こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


Vol.2 シンジ、驚く

EVA CHANGING Vol.1 華麗に変身