EVA CHANGING
Vol.12
エ〜スをねらえ
昨日、シンジはミサトが別荘に帰った後泳ぐ事ができたが、顔が痛くてあまり泳ぐ事ができなかった。
鼻の上のバンソウコウが痛々しい?
「シンジ君ごめんなさい」
「いいよ。大丈夫だから」
アスカは昨日からずっと謝っていた。
「ぷは〜!極楽極楽」
ミサトは朝食前の食前酒ですでにできあがっていた。ここに来てからすでに本数はわからなくなっていた。
アスカの調理した朝食、今日も美味しかった。
「今日はなにをしようか?」
シンジは今日する事を思案していた。
「そうですね、レイさんはなにかありますか?」
「何も無いわ」
「ミサトさんは・・・無いですね」
ミサトを見るとビ〜ルを喉を鳴らしながら飲んでいる。アスカは呆れた。
「ちょっちアスカ、なんなのよそれは」
「な、なにってミサトさん何かありますか?」
「ふふ〜ん。こういう場所での定番って知っている?」
「定番?」
「それはねテニスよ。テニス」
「テニスですか」
「そうよん。高原でのテニスまさにお嬢様よ」
瞳を輝かせていたが手にはビ〜ルを持っているのできまっていない。
「僕やったことありませんけど」
「大丈夫大丈夫!簡単だから」
「ラケット持ってきてないですよ」
「大丈夫大丈夫!ここにはスポ〜ツ用具一式がそろっているから、もちろんテニスウェアもあるわよ」
ミサトはそう言うとソファ〜の後ろから、巨大なスポ〜ツバックを取り出しチャックを開けた。中身はラケットにウェアとテニス一式が入っていた。
「用意がいいんですね」
「ほほほほ、作戦部長にぬかりはないわよ。さあ着替えて着替えて」
アッケに取られているアスカ達にウェアを渡していく。
「着替えるのね」
レイはその場で洋服を脱ぎだした。シンジはイキナリで凝視し、アスカは慌てた。
「レ、レイさん!ここで着替えないでください」
アスカは注意すると同時にシンジの目を覆うのも忘れない。
「どうして?」
「どうしてってシンジ君がいるんですよ」
「別にかまわないわ」
「お、男の子なんですよ」
「問題無いわ」(ポッ)
顔を赤らめるその姿がアスカを刺激して、シンジの目を覆っていた力が強くなる。
「いけません!部屋で着替えてきてください」
「いたい!いたいよアスカ」
「はっご、ごめんなさい」
我にかえると手を離し謝る。シンジの顔には赤く跡が残っていた。レイは残念そうに渋々部屋に着替えに行った。
「別に良いんじゃないかな。仲間同士だし」
「いけません!」
その様子を見ていたミサトは仲間に入らずにはいられない。
「そう?シンちゃんはどうなの」
「あっ僕は・・・別にってダメですよ」
アスカに目隠しされる前に見た残像が頭に浮かんできた。
「ここで着替えちゃおうかな?」
「ダメです!ミサトさんも部屋で着替えてください」
「え〜めんどくさいな」
ミサトはからかいが面白くてやめられない。
「ビ〜ル抜きにしますよ」
「着替えてきます」
その言葉に疾風の如く部屋に走っていった。
「もうっシンジ君も着替えてきてくださいね」
「うん」
アスカとシンジもそれぞれの部屋に戻り着替えて、リビングに戻ってきた。すでにレイとミサトは待っていた。
「ふんふん。2人ともよく似合っているわよ」
「そんな照れますよ」
「シンジ君、似合うかな?」
アスカはバイザ〜を手に持ちシンジを上目使いで見ていた。
「うっうん、似合うよ」
「あ、ありがとう」(ポワァ〜)
2人は赤くなっていたがそうなると黙っていない者がいる。
チョンチョン
シンジの背中を押すレイ。
「碇クンどう?」
「綾波も似合うよ」
「ありがとう」(ポッ)
満足。
テニスウェアは4人とも一緒で上下白であった。シンジは短パン、アスカ達はミニスカ〜ト。
ドキドキ
シンジは3人の姿を見て心臓が高鳴っていた。美女と美少女、男なら誰でも緊張する。
「さあて、行きましょうか」
ミサトはくるりと1回転、スカ〜トがふわりとめくれる。
チラリ
「!」
シンジは見えた、見てしまった。というよりはミサトがわざと見せたのである。テニスパンツをはいておらず普通の下着。
「はううう」
シンジは鼻血を噴出すとその場に倒れてしまう。
「シンジ君!」
「碇クン!」
「む・・・・むらさ・・・き、ガク」
一言発するとその場に沈黙。
「あら〜シンちゃんどうしちゃったのかしら?」
ミサトは心配していたが顔は笑っていた。
「ミサトさん!」
「な、なにアスカ・・・燃えているわよ」
アスカは怒っていた、当然である。ミサトはたっぷり叱られた後、テニスパンツをはかされた。
「え〜!いいじゃない。誰も見てないのに」
「いけません」
「めんどくさいな〜」
「ビ〜ル抜き!」
「わっわかりました」
後レイにも聞いてみたところはいていないことがわかった。レイ曰く。
「碇クンならいいわ」(ポッ)
しかしアスカが許可するわけが無い。
「いけません」
その後シンジはなんとか復活し、4人と1匹はテニスコ〜トに向かった。
「アスカです」
「あら?おかしいわね」
「どうしたんですか?ミサトさん」
「ちょっちね。アスカ、ワッ!」
「ビクッい、イキナリ脅かさないでください。ポロポロ」
「うんうん、前回の後書きから続いているわね」
「シクシク、何がですか?」
「あ〜気にしないでこっちの事」
「?」
「そうだ怖い話しをしてあげる」
「こ、怖い話し?結構です」
「まあまあ、昔ね・・・・」
アスカちゃん
第3話
真夏の夜、ク〜ラ〜がよく効いた室内
葛城家のリビング、テ〜ブルの中央にロ〜ソクが1本
電気を付けずに炎がゆらめいでいた。
「昔ね、こんな蒸し暑い日の夜に・・」
ミサトさんはオドロしい低い声で怖い話しを始めました。
「ゴクッ」
アスカちゃんは生唾を飲み、クッションを抱いて震えています。
ブルブル
ミサトさんの話しが進むにつれて、震えが増していきます。
ギュ
抱いているクッションにも力が入り、今にも破けそうです。
「そんなわけなのよ」
ミサトさんのお話は終わりました。アスカちゃんどうやら耐えたようです。
「ふう〜ま、ミサトにしてはなかなかの話だったわ」
「そうかな?僕は怖かったけど」
アスカちゃんは強気の発言をしていましたが体は震えていました。
「あっアスカの後ろに女性の顔が」
「ひっ」
ミサトさんの一言に驚きました。
「な、なに言ってんのよ。誰もいないじゃない」
後ろを向くのにも勇気が要ります。
「あっ肩に腕が」
「う、うわ〜〜〜ん。もうだめ〜〜〜」
クッションに顔を埋め泣き出しました。ミサトさんはガッツポ〜ズ。
「あっ天井にも」
「ひえええええん」
クッションが涙でびしょびしょになりました。ミサトさんは嬉しそう。
「う、ひっくひっく・・・」
「怖かったかしら?アスカ」
「ひっく・・・まあまあね」
強気なアスカちゃん、強情です。
「あっ窓に!」
「わ〜〜〜〜ん」
2人の様子にシンジ君は呆れていました。
おしまひ
「ふう、満足ね」
「ひどいです」
「まあまあ、読者のみんなにサ〜ビスサ〜ビス。ちなみに第2話はちょっちアスカちゃん、その2の後書きに載っているわよん」
「・・・しりません」
「あ〜あ帰っちゃった」
「・・次は私の番かしら」
「レイ、何がなの?」
「レイちゃん。始まると聞いてきたの」
「へ〜そう?知らなかったわ」
「私が決めたもの」
「・・・そうなの」
「そう、碇クンと私の ポッ」
「・・・・・」
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
EVA CHANGING Vol.12 エ〜スをねらえ