EVA CHANGING
Vol.13
ペンペンの技
きれいに整備されたテニスコ〜ト、4面並んでいた。
「うわー凄いや」
「なんせネルフ専用だからね」
シンジ達はバックからボ〜ルとラケットを取り出し打つ用意を始める。
「シンジ君打ちましょう」
「うん」
アスカはシンジを誘うと打ち合いを始めた。レイは2人を羨ましそうに見つめていた。
「碇クン」
ポーン、ポーン。
2人の打ち合いは続いた。運動神経の良いアスカは上手であったが、初めてのシンジは打ち返すのが精一杯であったが、アスカの上手な打ち返しのおかげで続いていた。
「レイ打ちましょうか?」
「・・・・はい」
レイは元気無く返事をすると隣のコ〜トでミサトと打ちだす。
ポーン、ポーン。
レイは難なく打ち返すのだが、隣が気になってしょうがない。
「シンジ君、上手」
「アスカの上手だから」
「ふふふ」
「あはは」
楽しい声が聞こえてくる。レイは居たたまれなくなり、アスカのコ〜トに入りシンジの打ったボ〜ルを打ち返した。ミサトは誰もいないコ〜トに打ち返す。
「レイさん?」
「綾波?」
「私も碇クンと打ちたい・・・」
「そうなの、レイさんごめんなさい。一緒に打ちましょう」
「うん」
こうしてアスカとレイが組んでシンジと打ち合いを始めた。ミサトは1人残された。
「・・・私の相手は・・・・・」
チョンチョン
「ん?ペンペン、なに」
ミサトは後ろ足をチョンチョンとたたかれた。見てみるとペンペンがラケットを持っている。
「アンタ、するの」
「クエッ!」
ラケットを一振りすると、コ〜トに入りサ〜ブ。
バシュッ!
「・・・・・・は、早い」
ミサトは動く事ができなかった。ペンペンのサ〜ブは正確にインに入りスピ〜ドはプロ選手とかわりはなかった。
「クエ」
「なかなかやるわねペンペン。ふっ私を本気にさせたのはアンタが始めてかもね」
ミサトの瞳に炎が見え、体が燃えた。ペンペンはボ〜ルを2〜3度つくとサ〜ブの為に高く上げる。
バシュッ!
「甘い!」
ミサトはインギリギリを打ち返す。ペンペンも素早く移動するとスピ〜ドのあるボ〜ルを打ち返した。
「クエッ!」
「はっ!」
「クエエエ!」
1人と1匹の白熱した戦いは続く。
「綾波いくよ」
「うん」
「それっ!」
シンジのサ〜ブ、下打ちである。レイはゆっくりと打ち返した。
「アスカ」
「はい」
今度はアスカに打ち返す。楽しいテニスである。
「はあああ!」
「クエエエエエ!」
バシュ!バシュ!
一方、ミサト達はテレビ中継できるような戦い。1人と1匹は汗が太陽に光っている。
「クエッ!」
「しまった!」
アウトラインギリギリ、ミサトはラケットを伸ばしたが間に合わない。
「ふっ流石ねペンペン、完敗だわ」
「クエ」
ガシッ!
1人と1匹の熱い握手、夕日でも似合う。
「ミサトさん、ペンペンそろそろお昼にしましょう」
「は〜い」
「クエ」
楽しいテニスであった。
「アスカです。うわ〜ペンペンって凄い」
「私もビックリしたわ。ペンペンがテニス、上手だったなんて」
「ミサトさんも上手でしたね」
「当然、私は何でもできる!まさにス〜パ〜美ウ〜マンね」
「・・・ははそうですか」
「美がいらないわ。美が」
「何よレイ、文句あるの?」
「美を強調しすぎです」
「むっ悪い事を言う子はこうよ」
「ひゃひゃむとふのきょふぉひぇふ」(本当の事です)
「ほれほれ」
「ひゃひゃめて」
「ミサトさん、そのへんで・・・」
「そうね。アスカはどう思う?ス〜パ〜美ウ〜マンよね」
「う・・・そそれは」
「どうかしら?」
「は・・はい」
「よろしい」
「アスカ、ウソはいけないわ」
「レ、レイさん」
「レイは黙っていなさい!ゴン!」
「はうう・・・」
「さてと次回からはス〜パ〜美ウ〜マン、ミサトさんの連載が始まるわ。楽しみに待っていてねん」
「ウソよ」
「うるさい」
今回はペンペンが主役かな。アスカ達はちょっと脇役にしました。
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
EVA CHANGING Vol.13 ペンペンの技