EVA CHANGING

Vol.3

ミサト、驚く

「たっだいま〜」

 アスカの性格が変わって混乱していたシンジは強引に納得して、夕食を取っていたところにハプニングが大好きなミサトが帰ってきた。

 パタパタパタ!

 アスカは出迎えるために箸を置き、玄関に走っていった。

お帰りなさい!お疲れさまでした

 ドカッ!

 靴を脱ごうとして片足を上げたときに、普段のアスカなら絶対しない出迎え、それとラフな格好なのに可愛いお嬢様の服にこけた。

「アアアアアアッアスカ!どうしたの?」

はい?

 ミサトは玄関で転んだまま、アスカを見上げて口をパクパクさせていた。

「ミサトさんどうしたんですか?」

 シンジがこけた音に気づいてやってきた。

「シシシシシシシシシシッシンジ君、アスカどうしたの?」

「どうもしませんよ」

 ようやく起きあがったがまだ混乱していた、シンジはアスカの変化にはもう慣れていたので、気にしていなかった。

「しませんよって、アスカ熱でもあるの?」

 アスカの額に手を当ててみるが熱はなさそうだ。

ミサトさん、ヒドイですわ。熱なんてありません

「・・・・・・・」

 ミサトは口を開けたまま、固まっていた。

(やっぱりおかしいわ!普通なら怒って、口答えするのに・・・・拾い食いでもしたのかしら?う〜ん、私がおかしいのかしら・・・・仕事で疲れ・・・・・?このところ忙しかったから)

 額に人差し指をあて、頭をフル回転させている。

(・・・・・疲れね、元気をつける為に・・・・)

シンちゃんビ〜ル!

 結論は疲れということで解決、着替えるために部屋に戻っていった。

「はいはい、わかりました」

靴の脱ぎっぱなしはいけませんよ

 シンジは呆れ、アスカは靴をキチンとそろえていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プハ〜〜〜疲れには最高ね!

 すでに三本目を開け疲れを完全にとばしている。すでにシンジとアスカは食事を終えて、お茶をすすっていた。

ミサトさん、体に悪いですよ

「だいじょうぶ、だいじょうぶ。これくらい、それに私にとっちゃあガソリンなのよ」

 豪快に飲み干すミサトをアスカは呆れてみていた。

あっシンジ君、お茶は私が入れますから座っていてください

「そっそう」

 アスカはキュウスを受け取り、お湯を入れ少し待ち湯のみにそそいだ。その様子を獲物を見つけた獣の眼の様にミサトは瞳を光らした。今から大好きな狩り(おちょくり)が始まる。

「あら〜アスカ!どうしたの?優しいわね〜」

女性として当然ですわ

「へ?・・・・・・」

 ミサトは拍子抜けした。いつもなら突っかかってくるのに、サラリと流しお茶をついでいた。

「モグモグ、あらこれ美味しいわね」

 変に思いながら、から揚げを口に運ぶ、ちょうどよい味付けにビ〜ルが進む。

ええシンジ君にはかないませんわ

ぶ〜〜〜〜、ゴホッゴホッ

 アスカの言葉におもいっきりビ〜ルを飛ばす。

「ミサトさん、大丈夫ですか」

「ゴホッゴホ、ええ大丈夫よ」

 ミサトは顔を真っ赤にしながら咳き込んでいた、シンジは背中をさすり呼吸を整えさせようとした。

タオルを持ってきますね

 洗面台に走っていった。

「ゴホホ、ふ〜・・・ねえシンジ君、アスカ本当にどうしたの」

 アスカがいない今本当の事を聞いてみることにした。

「どうもしませんよ」

「本当の事!」

 ミサトの迫力にシンジは引いた。

「そっそれが僕にもわからないんです。帰ってきたら、性格が変わっていたんです」

「本当?」

「はい」

 シンジの瞳を見た。ウソを言っている瞳ではない。

「そうなの、わかったわ」

ミサトさん大丈夫ですか

「ええ、ありがとう」

 アスカが戻ってきて、ビ〜ルをふき始めた。ミサトはその様子を首を傾げて見つめていた。

(やっはり変・・・・な〜んか面白味に欠けるわね)


「こんにちは、アスカです。どうでしたか?感想を送ってくださいね」

「ど〜も〜!ミサトで〜す、イエ〜イ」

「ミサトさん、はしたないですよ」

「い〜じゃない、ほらアスカも一緒に」

「イヤです」

「う〜んアスカのいけずう〜」

「もう」

「それにしてもずいぶん変わったもんね〜」

「jun16さんのコンセプトでLAS大好きな皆さんを対象にしているそうです」

「それなら、別に普通の性格でもよかったんじゃないの?」

「それは短編で描いているから問題ないそうです。聞いた話なんですけどスト〜リ〜が速やかに進むという事で、性格を変えたと噂があるんです」

「面倒なことしたくないのね。1度しめといたほうがいいわ、普通の方が楽しいのに」

「どうしてですか?」

「だって、シンちゃんとアスカをからかうのが楽しくて、ビ〜ルがいっそう美味しいのよ」

「そんな事の為にからかっていたんですか」

「いいじゃない!お姉さんは2人の事をおもっているのよ (ニヤリ)」

「もうそんな事だから、お嫁にいけないんです」

「ガ〜〜〜〜ン・・・・・・」

 こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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EVA CHANGING Vol.3 ミサト、驚く