アスカが目覚めた。
リツコさんに目覚めた時、性格が今のままか以前の性格か、そして最悪の場合性格が消えると言われた。
目覚めたアスカはお淑やかの性格、今のままであった。
二つの性格が戦い今の性格が勝ったとリツコさんは言った。アスカは検査を受けているために入院している。今日帰ってくるが、たった一日でも会えないのは悲しい。
検査の報告によると、今のお淑やかの性格が本当のアスカの性格らしい。
小さい頃はアスカのお母さんの愛情を受けて普通に育ってきた、これがお淑やか性格の原点らしい。
でもセカンドチルドレンとしての訓練で徹底的に勝つことを叩き込まれ遊ぶ時間が無くなり同年代の友人がいなくなった。子供の時は沢山遊ばないと行けないのに・・・でもお母さんが心の支えになったらしい。
しかしお母さんはアスカがEVAのパイロットに選出された日に死んだ、自殺したそうだ、アスカの目の前で。・・・ショックを受けるよ、アスカ可哀想だ。
それかららしい性格が変わったのは、涙を流さない、甘えない、強く生きる・・・子供なのに・・・元の性格を新しい性格で封じこめ生きる・・・悲しすぎるよ。
でもこれからは、涙を流したり甘えたりできるんだ、良かった。
アスカがもうすぐ帰ってくる。ミサトさんが迎えに行っている、僕も行きたかったんだけど何故か留守番をしなければならない。早く会いたいのに。
ミサトさんが出かける前に言ったんだ。
「シンちゃん、アスカに告白してないでしょ?」
た、確かにしていない、本当はプレゼントを渡した時にしようと思ったんだけど、あんな事があったから言いそびれちゃったんだよね。
それをミサトさんに話したら。
「じゃあアスカを送ってきたら私はネルフに行くから頑張ってねん♪」
と、アスカを下ろしたらネルフに行くそうだ。つまり家には僕とアスカの二人っきりである。ペンペンも居るけどね。
で、でもどう言えば良いんだろう?ううっドキドキするなあ。
告白するのやめようかな・・・それじゃダメだ、もう逃げちゃダメだ、するぞ!告白するぞ!
碇シンジ、人生最大の勝負だ、あ〜〜〜ドキドキしてきた。
ピピピピピッ!
ん?携帯が鳴っている、ミサトさんからだ。
「はいもしもし」
「あ、シンちゃん、今着いたわ」
「えっ?もう着いたんですか」
相変わらず速いなあ、三十分も経ってないや。
「今アスカ、エレベ〜タに乗ったからもうすぐ来るはずよ」
「は、はい」
う〜〜緊張してきたな。
「シンちゃん」
「は、はい」
「頑張るのよ、応援してるわ」
ミサトさん、茶化していない、真面目な声だ。
「はい」
落ちついてきた、ありがとうミサトさん、頑張るぞ〜
あ、玄関の音が帰ってきたんだ。僕は猛ダッシュで玄関に走った。
「ア、アスカお帰り」
「シンジ君、ただいま・・・ごめんなさい迷惑かけちゃって」
アスカ俯いて気まずそう。
「そんな事無いよ、元気で戻ってきてくれて嬉しいよ」
「優しいのね、あ、プレゼントありがとう。ほら」
「う、うん」
プレゼントした時計、早速つけて喜んでいる嬉しいなあ・・・よし言うぞ!言うぞ!
「ア、アスカッ!」
「ん?なに」
EVA CHANGING
Vol.58
告白
「す、好きです。ぼ、僕と付き合ってください」
「ををっ!シンちゃんついに告白!」
「しくしく、しくしく」
「レイ、何泣いてんのよ」
「私に告白をしてくれない。しくしく、しくしく」
「しょうがないわよ、ここはアスカが主役なんだから」
「ヒロインは耐えなくちゃいけないのね」
「・・・誰がヒロインじゃ」
「碇クン、信じているから最後は私の元に来る事を」
「をいをい、妄想に突っ走らないの」
「ああ、碇ク〜ン!」
「あ〜あ、別世界に行っちゃっているわ」
シンジ君、勇気を振り絞って〜〜(^^)さあアスカちゃんの返事は?
こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。
Vol.57 微笑の先に Vol.59 THIS IS ONLY THE BEGINNING
EVA CHANGING Vol.58 告白