EVA CHANGING

Vol.6

ヒカリの疑問

 チラ、チラ・・・・

 授業中、ヒカリはアスカの方ばかりを観察していた。

(いつもと違う・・・・・)

 アスカの性格に疑問を持っていたのだ。昨日までは元気で乱暴で粗忽者が普通だった、それが今日いきなり淑やか、優しいになっている親友のヒカリは疑問に思った。

 チラ、チラ・・・・

 観察は絶え間無く続く。

「洞木さん、授業中ですよ」

「はっはい!」

 ヒカリの様子に気づいた教師が注意をうながすと、真っ赤になり端末で顔を隠した。

 チラ、チラ・・・・

 教師の注意が他に行くと今度は端末で顔を隠しながら、観察は続く。

(やっぱり違うわ)

 いつもの授業中なら、机に寝そべってよだれを垂らしながら寝ていたのだが、背筋を伸ばし両足を揃えちゃんと授業を受けていたのだ。そして観察の授業は終わった。

 休み時間、アスカが転校してきた初日のように男子が机のまわりを囲んだ。アスカは話しかけられた事をイヤな顔1つもせずに、丁寧に答えていった。

「ちょっと碇君」

「何?委員長」

 3バカトリオで雑談しているとヒカリがやって来た。

「アスカ、どうしたの?」

「何もないよ」

「んなわけあるかい、変や」

 3人はうなずいていた。

「本当の事教えて」

 シンジは取り囲まれているアスカをチラッと見ながら話し始めた。

「僕にもわからないんだよ」

「え?」

「昨日ネルフから帰ってきたら、変化していたんだよ。朝はご飯を作っているし驚いたよ」

「へえーアスカがご飯を、味はどうだったの?」

 ヒカリはアスカの腕前を知っているので味が気になった。

「それが美味しいんだ、びっくりしたよ」

「いつの間に上手になったのかしら?」

「なんか訳わからんの」

「ああ、でもおとなしい惣流の写真も売れるよ」

 ケンスケはすでに商売に頭がいっている。

「でもアスカはアスカだからいつもの様に接してくれないかな」

「ええ、いいわよ」

「よっしゃ!まかせい」

「わかったよ」

 3人は快く引き受けてくれた。

(ふーん、料理を食べてみたいわね)

 ヒカリはアスカを見ながら、疑問は吹き飛んだ。

(・・・・ああいうのが人気があるのね)

 レイはアスカの性格を自分もやってみようと思っていた。

(でも私は碇クンだけに見てほしい ポッ)


「こんにちはアスカです。今回はどうでしたか?」

「みんな〜元気?ミサトのコ〜ナ〜!」

「なんですかミサトさん」

「後書きは乗っ取って・・・違う違う、仕切ってアスカへの質問タイムよ」

「質問?」

「そうよ、みんなの質問をアスカが答えるの」

「え〜?」

「え〜じゃない!答えなさい」

「ミサトさん、よく引き受けましたね」

「そりゃあ、保護者で上司だからね当然!慈善事業よ」

(あのミサトさんがただ働きするわけないわ)

「うそですね。何か貰いましたね」

「う・・・なっ何も貰ってないわよ・・・・」

「本当ですか?」

「本当よ」

「・・・jun16さんにメ〜ルをだして確かめてみます」

「わっアスカ!待って」

「・・・なるほどね、ミサトさ〜ん」

「たかがエビチュ1ヶ月分よ」

「jun16さん5本で頼んだって描いてあるけと、どうしてですかあ?」

「・・・えっ・・きっ気前がいいのよ、さすが江戸っ子ね」

「・・・長崎ですよ。脅したそうですね」

「脅してないわよ、優しくお願いしたのよ」

「へえ〜銃を突きつけて優しくですか?」

「・・・・・まっまあいいじゃない、引き受けたら泣いて喜んでいたわよ」

(・・・・・泣く意味がちがうとんだけど)

「気を取りなおして質問コ〜ナ〜!」

「始めは何々、レイちゃんはどうして可愛いのですか・・・あれ?」

「レイさんへの質問になってますね・・・」

「恋をしているからよ ポッ」

「わっ!レイどこから出て来たのよ。びっくりしたわ」

「・・・空から」

「そっそうなの、次いくわよ。碇クンとレイちゃんの関係は・・・・え?」

「恋人関係よ ポッ」

「うっうそ!」

「ホントよ ニヤリ」

「イッイヤ〜〜〜〜!!」

「アッアスカ、あ〜あ走っていっちゃった」

「葛城三佐、次にいってください」

「あっはいはいっと、レイちゃんの願いは・・・・・ん?」

「碇クンと1つになること ポッ」

「・・・・・レイ、全部アンタが出したわね」

「問題ないわ ニヤリ」

「まあ私もエビチュを貰えて問題ないわ ニヤリ」

「グスグス・・レイさんもミサトさんもヒドイ」

 こんな連載小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


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